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発達障害の世界【当事者目線でおくる】

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#大人の発達障害

私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私の脳は飛蚊症に侵されていていつか気が狂う日が来るのではないか。

子供の頃からそんな恐怖心に見舞われる事があった。

時間にも場所にも構わず、私の頭にはめちゃくちゃにアイデアがさく裂して、爆発が起きていた。

ピアノのレッスン中でも、朝礼中でも、家でトイレにいるときでも、お風呂にはいっている時は、その脳内と格闘し、永遠と一人で脳内の誰かと議論を戦わせていた。

いつだっている場所、やっている事は

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子供の頃から感じる自閉症の兆候

子供の頃から感じる自閉症の兆候

「うちの子自閉症ではないかしら?」

ひと昔前では、こんなの絶対に認めたくないと思う親が多かった。

今はむしろ早期発見と療育で子供を守ろうと考える親が増え、親たちは受診に積極的だ。

そんな親御さんにわかりやすいように、正真正銘の自閉症者(他に記事を参考にして欲しい)の私が“子供の頃から感じていた自閉症の兆候”をわかりやすくまとめてみた。

当時の私の感覚や、気づいてほしかった点、自責の念など私

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TMS治療の驚愕の変化‼

TMS治療の驚愕の変化‼

TMS治療に関しては様々な意見が飛び交っている。

高額な治療費が問題となり、不安商法の悪質商売だと新聞に掲載されていた事もある。

私もたくさんの情報に振り回され、TMS治療の途中経過や、自分なりに調べた他の脳の医学的知識等と絡めて自分の感覚を度々記事にしてきた。

またTMS治療に携わらない脳外科医、脳解析医を訪ね、TMS治療について質問した事もあった。

今回はTMS治療を30回受けた後の自

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発達障害の家族関係について

発達障害の家族関係について

私は、長年社会に理解されてこなかった脳の先天的特性について発信してきた。

当事者でなくてはわからない感覚を発信する事で、多くの共感の声や家族から理解しやすいと感謝の言葉もいただいた。

ところでこの脳の特性は、遺伝的要素が強いと言われている。

子供のみが発達障害というケースもあるが、今回は本物の発達障害の私※が、どのような家族の元に生まれてきたのか、遺伝について、家族関係なども含めて書いていき

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発達障害の人がスムーズに行動できない理由と最終的に解決した方法

発達障害の人がスムーズに行動できない理由と最終的に解決した方法

子供のころから行動がなぜか重い気がした。

周りの子と違って人と遊ばないし、約束するとなると過度にそれを遂行する事に慎重にならないとちゃんと実行できない。

何故かわからないが、とてつもなく億劫なのだ。

きっと側から見たらただの面倒くさがり屋の怠け者に見えるだけだろう。

周りにいる人は、とても大きな負担に耐えて忍耐強く行動をしているようには見えない。

寧ろ気楽に、フットワーク軽く、さも大した

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アスペの人間関係を晒してく【ASDの頭の中と幼少期の感覚を語る】

アスペの人間関係を晒してく【ASDの頭の中と幼少期の感覚を語る】

アスペルガーとは最近使われなくなった言葉だ。今は自閉症スペクトラム障害(ASD)なんて言ったりする。

私は典型的な自閉症スペクトクラム障害で、幼い頃から、友達と楽しく遊ぶ事ができず、兄弟とも仲が悪かった。

人の言動には絶えずイライラしっぱなしで、世の中を憎み、矛盾点を解明して突き詰めるような事ばかり考え続けてしまっていた。

それでも幼稚園、小中学校、高校、大学と一度も不登校にならず、耐え抜き

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発達障害は不幸なのか

発達障害は不幸なのか

障害は不幸ではない不便だ。

しかしその不便さを理解されなかったら辛く思うことは多い。

「発達障害はこうだ!」と言われることの中には随分と偏見に思えるものが多い気がする。

発達障害の子は前後のつながりがわかっていないという実験をテレビで観たことがある。

箱の中にボールを入れて、そのボールを別のところに移し替えたのを見た後も発達障害の子はボールが箱の中に入っていると回答してしまうという実験だ。

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発達障害の恋愛

発達障害の恋愛

アイデアは浮かぶのだが、思い出したその瞬間に打ち込まないとすぐに忘れてしまう。

今回は発達障害の恋愛について書いていこうと思う。

発達障害の私は恋愛に、子供の限らず、子供のころから人付き合いが苦手だ。

しかし、美貌を駆使し自分が好きなタイプと結構付き合ってきた。

1人目は陸上選手で二人目は外資コンサルのアナリストだった。

どんな条件で彼氏を選んでいたのか

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【秀才ではない発達障害の勉強法!!】自閉症がMARCH大学に合格するまでの工夫!

【秀才ではない発達障害の勉強法!!】自閉症がMARCH大学に合格するまでの工夫!

発達障害を持っていても勉強がずば抜けて得意な方はいますよね。

そういう人は頭の良さを生かし、生き残っていける可能性が高いです。

では、そうではない方は何も習得できず、仕事も勉強もできず、楽しい生活もおくれないのでしょうか。

今回は発達障害を持っていて勉強や習い事の習得が苦手な方に読んで欲しいと思います。

私は勉強のできない発達障害でした。

今なら、なぜできなかったのか理由がわかります。

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【10年掃除さえしなかった部屋を快適に片付けたADHDの具体的極意】

【10年掃除さえしなかった部屋を快適に片付けたADHDの具体的極意】

片付けが苦手なADHDの人は多い。

片付ける習慣がない人は、部屋を片付けるには具体的に何をやればいいのかがわからないし、どこから手を付けていいのかさえわからない。

大体特に取っ掛かりにも時間がかかる。

私は、頭の中で考える事が苦手で行動力が著しく低い。

自室は10年前から散らかって以来、すっかり片付ける事をあきらめて、掃除すらまともにできていなかった。

私の家族は全員片付けられないタイプ

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【コミュ障必見】これさえ理解すれば、確実に意思疎通が楽になる‼

【コミュ障必見】これさえ理解すれば、確実に意思疎通が楽になる‼

コミュ力がない人でも、これさえ理解すれば、確実に意思疎通が楽になる。 それは、発達障害のある人であってもだ。

発達障害で会話が成り立たなかった私が断言する。

よく、「コミュ力がある」とか、「コミュ障(コミュニケーション障害)」などと言うが、コミュニケーション能力がないとはどのような状態を指すのか。

苦手である原因は果たして何なのか?

私自身コミュニケーション障害であり、人とのかかわりが苦手

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