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その青は土の匂いがした。
いったいどこから始まったのかを思い返すと、ちょうど一年前になるだろうか。かえでさん、おじいさんと5周年イベントの打ち上げをした日のことだ。
どんな熱狂も、喉もとを過ぎればいつもと変わらない日常にかえる。やけに落ち着き払った自分が、ふとこれまで歩いてきた方を向いたとき、なにがどうしてこんなに張り切ったんだろうかと驚き呆れるのも無理はない。去年は去年でなにやら必死だったのだということは、当時書い
日記のようなもの その3
このところいろんな方にアニメをすすめられまして、観ます観ますとこれまで放っておいたアニメにようやく手をつけました。ラブライブスーパースター‼︎の2期と、鬼滅の刃です。鬼滅は遊廓編じゃありません。なんとはじめからです。ようやくdアニメストアを契約してすたこら視聴しています。ものすごく今更ですが、とりあえず感想です。
ラブライブスーパースター‼︎2期
「これ言ったら可哀想だなー」とか、「アニメ
ミリシタ夏の陣〜“cherry”とスペードと私〜
1.2人を待っていました
時間が経つのは早いもので、ミリシタでMTSと呼ばれるシリーズがはじまったのは、1年以上も前のことだ。4周年イベント中の生放送で公開された‘DIAMOND JOKER’のティザーMVは最高にクールだったから、よく覚えている。
このシリーズでは、劇場のアイドルたちが4つのシーズンにわかれて、各シーズン毎にユニット曲と全体曲が次々と投下される。MTSとはつまり、「出番の
僕らの見た虹の向こうで
1.空想が花束をくれる
わたしのいちばん好きな曲のひとつに、tacicaの‘HALO’という曲がある。10年ちかく前にやっていたアニメ『宇宙兄弟』の4つ目か5つ目のOPに起用されていたから、というか自分もそれで知ったから、聴き覚えのある人もいるかもしれない。
この曲が流れていた頃の本編はとにかく辛い描写が多くて、そのせいかやたらと印象に残った。それと同時に、「どうして自分はこの曲が好きなん
わがままなスランバー
どうもこんにちは。
不動です。
ここ1ヶ月くらいの間、ワーカホリックの自分には珍しく、いろいろなことがあった。具体的に何をしてたのかとか、どんなことを考えたのかとか、今回はそんなことを書いてみたいと思う。
Twitterは便利な反面マジで気を使うのと、わざわざここに見に来てまでひりつくような人もいないだろうから、わりと突っ込んだことを書くけど、嫌だと思ったらブラウザバック推奨だかんね。
マスターデュエルのすゝめ
2022年1月19日、なんの予告もなしに「遊戯王マスターデュエル」はサービスを開始した。もともと今月中頃に当ゲームについての詳細を公開するとかしないとか、その程度の告知だったので、当然ながらなんの準備もしていなかった。
正直なところ、カードプールはスマートフォン向けアプリ「遊戯王デュエルリンクス」のときと同じく、「相手の攻撃を〈クリボール〉でかわして次のターン墓地の〈クリボール〉を除外して〈
続・永吉昴とPについてのSS
『秋の迷い風』Part1.昴について
男は満足していた。少なくとも、そのはずであった。
誰からも顧みられることなく、また誰からも見送られることなく、自らの生涯を閉じることこそ男の宿願であった。
『死を以って己の完成と為す』___。エミと出会うまで、いや出会ってからでさえ、本気でそう思っていた。
「お願いだから…目開けてよ。アンタ、まだやりたいことあったんでしょ?」
「このまま死んでも
【ネタバレ無】映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評
「シリアスな朝ドラ、ここに完結」
本作を観るにあたって、前回の外伝を鑑賞する事は必須ではない。外伝はほんとうに外伝であるので、その意味で本作はアニメ版の続きである。
せっかくリクエストをいただいたので、本作の魅力について書き綴っていこうかとも思ったのだが、大変申し訳ないことにこれが全然まったく何も書けない。これはもう逃げと思われても致し方ないのであるが、書けないというか、うまく言葉にできない
永吉昴とPについてのSS
『夏空に高く』「あのさプロデューサー。キャッチボール…、しない?」
なんというか、彼女らしくなかった。
永吉昴のアイドル活動をプロデュースする事になって数か月。レッスンの合間に劇場近くの公園で彼女とキャッチボールをするのが日課となっていた。無類の野球好き、おまけに底なしの体力。毎度ついていくのがやっとだが、担当アイドルとのコミュニケーションともなれば手を抜けるはずもない。潑剌とボールを寄越し
TC03孤島サスペンスホラー「クルリウタ」のドラマを聴くための映画五選
先日、ラウンジの方がこんな事を言っていた。
「『クルリウタ』のドラマ、聴いてみたいけれど怖いのが苦手で聴けずにいるんです…」
なるほどホラー、サスペンス、スプラッターなどなど、「怖さ」とか「グロさ」には、いろいろある。好きなアイドルたちの出てくるドラマCDだから聴きたいのはやまやまだが、「具体的にどう怖いのか」が分からなければ手に取るのも憚られるというもの。だが正直この手のジャンルは、「だん