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ミリシタ夏の陣〜“cherry”とスペードと私〜

1.2人を待っていました

 時間が経つのは早いもので、ミリシタでMTSと呼ばれるシリーズがはじまったのは、1年以上も前のことだ。4周年イベント中の生放送で公開された‘DIAMOND JOKER’のティザーMVは最高にクールだったから、よく覚えている。

 このシリーズでは、劇場のアイドルたちが4つのシーズンにわかれて、各シーズン毎にユニット曲と全体曲が次々と投下される。MTSとはつまり、「出番のアイドルは集中的に供給されるが、逆に出ないときはしばらく出ない」形式だ。だから自分の担当しているアイドルはいったいいつやってくるんだろうかとけっこう呑気していたら、なんと美希も永吉くんも最後じゃないか。日に日に遊べる時間は減っていくというのに、よりにもよって最後だなんて。でも正直なことを言えば、いざ2人の出番がくるとそれはもうはちゃめちゃに嬉しい。ハードルがどれだけ高かろうと、いつだって無茶な遊びを思いつく性分なのであった。

この並びは‘星屑のシンフォニア’以来なんですよ。つまり最高ってことです。

2.『河川敷の少女に声をかけたせいです。』

 今年の周年イベント中に、「不動さんって最近なんの人なのかよくわかんないですね笑」と言われた。たしかに高山は高山だし、TLのエイシンフラッシュを毎日のようにブックマークしているうちに「僕はひょっとしたらフラッシュと結婚してドイツでケーキ屋さんを開業したのかもしれない」とか思ったりもするし、小美山愛がナイトプールに行っただけで脳死で天井してしまうし、自分でも自分がなんなのかもうよくわからない。

この名刺を作って満足してから碌に遊んでないらしい
この指先を見て引かない男がいるだろうか。いや、いない(反語)

 でも、ミリシタというひとつのゲームをそこそこ長く続けていて思うのは、どうしようもなく一途っていうのは無理だということ。そういうメンタリティの人を否定する気はまったくないんだけど、少なくとも自分の場合は、いろんなものに触れて「じゃあミリオンライブ!って自分にとって結局なんだったんだろうか」を考えるようになっていった。そんな中で出会ったのが、まさにMTSだった。

 プレイヤーがプロデューサーというロールでもってゲーム内のキャラクターと接する。MTSは、このコンセプトをもっとも体現したデザインだと思う。3か月もの間集中的に向き合うのもそうだが、とくに感心したのは「ステージ登場編成」と「イベント曲の歌い分け」の機能だ。これらの機能のおかげで、ハイスコアを狙う編成でもオリメンが踊っている姿を楽しめるし、ゲーム尺ではあるがそれぞれのソロを聴くことも可能である。

ミリシタ運営さぁああん、この機能常設してくれませんかァァア!!??!?(届かぬ思い)

 また嬉しいことに、今シーズンでは美希が‘Criminally Dinner 〜正餐とイーヴルナイフ〜’の上位報酬、永吉くんが‘スペードのQ’の上位報酬として登板。しかも‘ESPADA’中は永吉くんの誕生日もお祝いできた。今回は紙に描いた下絵をスキャンして、iPadで色塗りに挑戦してみた。普段からデジタルで絵をたくさん描いている人たちから「レイヤー」の使い方を教えてもらって、買ったばかりのアップルペンシルを夢中で走らせた。

 こうやってイベントを遊んだり2次創作を楽しんだりしいてるうちに理解したのは、「好きじゃなかったらこんなにはやれないな」という当たり前の事実。「なんで好きになったのか」は忘れかけてたけど、それでも忘れられないのは、「どれだけキツくてもだいたいのことはやれてしまう」から。そんな原動力みたいなものが、「担当」という言葉には集約されているように思う。だからなんの人かわからんと言われようとも、どうやら根っこは変わってないらしい。

3.ラウンジという「かたち」

 5周年イベントの折、傭兵でもないのに通話に迎えてくれた恩があって、スペード期間中はラウンジ“cherry”にお邪魔していた。このラウンジはほんとうに賑やかだ。彼らの印象を一言で表わすのなら、とにかく「まっすぐ」という感じである。趣味だからある種当然なのだけど、ミリシタを中心にしながらもミリシタ自体に寄り過ぎていないのが、“cherry”の魅力なのだろう。

 趣味に対して少しでも義務感を感じてしまうと、ラウンジのようなゲーム内コミュニティでは段々と疲れてしまうんじゃないか。そう不安になる人も少なくはないよなと今では思う。ミリシタは、ラウンジに所属することで得られる報酬が称号のみだ。つまり、ジュエルが貰えたりライブのチケットがご用意されやすくなるわけではない。それでもラウンジに所属するのはなぜなのか。その答えを、イベント‘ESPADA’のラスト30分に見たように思う。

 “cherry”は今回、ラウンジ設立から3周年を記念して上位を目指したが、ラウンジランキングはかなり早い段階でほぼ決着。代わりに、個人の累計ポイントに大きなドラマがあった。定住メンバーのひとりであるおじいさんが、11位の方と十傑最後の一席をかけて熾烈な攻防を繰り広げていたのだ。手元配信や残り時間からの最適行動の選定。アドバイスするメンバー以外はボイスオフで見守っていた。結果的に彼と11位との差は1000ポイントもなく、まさに「チームとしての勝利」に立ち会った瞬間だった。自分が主役になったわけでもないドラマに、しかしまるで自分のことのように嬉しかったのは、ラウンジというひとつの「かたち」に、独りだけでは得難い楽しさが詰まっている故なのだろう。

 踊る心が消えないから、目指す先が「価値」あるものになる。ラウンジには、ポイントや報酬だけでは測れない何かがある。あらためて、“cherry”ラウンジランキング2位おめでとう。これからも、彼らのいく先が輝かしいものでありますように。

おしまい⚾️

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