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50代後半の女で集まって読書会をしたら
最初は確か『流しのしたの骨』だったと思うが、江國香織の小説と自分の実人生とで、登場人物の考え方や感覚がかなりな頻度でシンクロするので、「どこかで見てた?って思うことがあるよね」と当時、友達と話した。前世紀のことだ。自意識過剰というより代弁。感じていたことや考えていたことが、あの美しく確かな日本語で表現されているのを、ドキドキしたりうれしく思ったりしながら読む。
江國香織はわたしにとってそんな作家だ
アボカドトーストはダサい?という話から
「アボカドトーストというのはミレニアル世代が好んで食べたもので、Z世代から見るとcheugy(時代遅れでダサい)なのだそうです」
週末になると地元のカフェで朝食をとり、街の定点観測をしているEさんが先日、アボカドトーストを前にして、感心したふうに投稿していた。
わたしも「へぇ〜」となった。
「じゃ、彼らにとってcoolな(イケてる)食べものって何だろう?」
Eさんはわたしの疑問に答えるのは難
月よみ堂 (古本バル)
古書店で本を買うのは気軽で楽しい。
どんな出合いが待ち受けているかわからない意外性もいい。思いがけず手にした未知の、それも結構昔の本がおもしろかったとき、世のなかにはこんな本があったのかという感慨とともに、その本が経てきた時間を想う。それを書いたひとや読んだひとのことを想像する。
古書店へは、気合いを入れるのではなく、緊張をゆるめるために行く。
それはひとりで飲みにいくときの感じと