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#映画感想

『フォレスト・ガンプ 一期一会』~あなたの頑張りは愛されたいという欲求からではないですか?~

『フォレスト・ガンプ 一期一会』~あなたの頑張りは愛されたいという欲求からではないですか?~


00.はじめに
~《主な登場人物》~

~《誰かに伝えたい名セリフ》~

~《あなたに観せたい美しいキャメラシーンPART1》~

~《あなたに観せたい美しいキャメラシーンPART2》~

01.安らぎの羽根
冒頭シーン、一枚の白い鳥の羽根がゆらゆらと上空から舞い降りてきます。

ゆっくりとゆっくりと。

どこに落下するか分かりません。

風や空気の抵抗をうけて、右へ左へまた再び上昇したりと自由

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【映画感想】ノマドランド

【映画感想】ノマドランド

『ファーゴ』、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド主演。今年のアカデミー作品賞最有力候補となる(その後、作品賞、監督賞、主演女優賞の三冠を獲得しました。)、アメリカ西部で車上生活をする"ノマド(遊牧民)"と言われる人々をフィクションとドキュメンタリーの交錯したバランスで描いた『ノマドランド』の感想です。

何回か前に感想書いた『ミナリ』もそうだったんですが、この『ノマドランド』も現在

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映画・下妻物語

映画・下妻物語

今回は好きな映画の一つ、『下妻物語』についてのnoteを書こうと思います。

私は10代の頃よく小説を読んでいて、嶽本野ばら先生の作品も通ってきました。中でも『カルプス・アルピス』が好きだったなと記憶しています。
野ばら先生のハードカバー作品はお話を表すような色一色の表紙がとても綺麗だったので、お気に入りのカバンの中に入れて一緒にお出かけしていたのが懐かしいです。

(物語は何故かものすごくのめり

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【96】ドライブ・マイ・カーから学ぶ:人は分かりあえるのか。答えは?

【96】ドライブ・マイ・カーから学ぶ:人は分かりあえるのか。答えは?

世界中から注目されている映画、アカデミー賞で国際長編映画賞も受賞した『ドライブ・マイ・カー』を先日観に行きました。小説をそのまま映画にしたような映画でした。

●答え合わせは不要。解釈が醍醐味の映画
●小説を映画にしたような世界観
●矛盾する生き物。人は分かり合えるのか?
●自分の傷や他人の傷は共有しあうべきか?
●使命に生きてる?使命に生かされている?

答え合わせは不要。解釈が醍醐味の映画

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映画を観ているよりも読書をしているような感覚になる『ドライブ・マイ・カー』

映画を観ているよりも読書をしているような感覚になる『ドライブ・マイ・カー』

【個人的な評価】2021年日本公開映画で面白かった順位:81/172
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】ヒューマンドラマ
ロードムービー
死別
舞台
演劇
芝居

【あらすじ】舞台俳優であり演出家の家福(西島秀俊)は、愛する妻の音(霧島

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ドキュメンタリーがおもしろい! 公開中のおすすめ3選!

ドキュメンタリーがおもしろい! 公開中のおすすめ3選!

こんにちは。
最近、立て続けに面白いドキュメンタリー映画を3本観ましたので、今回noteで紹介したいと思います。

ドキュメンタリーってやっぱおもしろいよなーって思ってたら、雑誌BRUTUSの映画特集号がドキュメンタリー特集だったのでそのタイミングも面白かったです。

なので今回はその面白かった現在公開中のドキュメンタリー映画3本を紹介できればと思います。
各作品のポスター画像にFilmarksの

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映画『イージー・ライダー』 アメリカは自由病の重症患者。(ネタバレ感想文 )

映画『イージー・ライダー』 アメリカは自由病の重症患者。(ネタバレ感想文 )

午前十時の映画祭にて鑑賞。
恥ずかしながら初鑑賞。キャー恥ずかしい!この映画を観ずに何を語ってたんだ?本当に恥ずかしい。
だって、しょーがねーじゃん、俺がヨチヨチ歩きの頃の映画だぜ(<開き直り)。デニス・ホッパーなんて、物心ついた時には実写版『スーパーマリオ』(93年)のクッパだったよ。あ、俺が20歳代半ばの映画だ。物心つくの遅せーな。

映画って、「いつ観るか」(製作から何年後に観るか&自分が何

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映画『ファーゴ』 (ネタバレ感想文 )人間はおかしくて、哀しい

映画『ファーゴ』 (ネタバレ感想文 )人間はおかしくて、哀しい

1996年の公開時(劇場鑑賞)以来、四半世紀ぶりに鑑賞(<最近そんなのばっかりだな)。コーエン兄弟は大好きなんですが、あんまり観直す機会がない。

日本公開時、この映画には「人間はおかしくて、哀しい」というキャッチコピーが付いていたと記憶しています。
これ、ある意味正解だし、ある意味間違いの元だったと思うのです。

正解だと思う理由は、その後ずっと(それ以前も)、このインテリ兄弟は「人間はおかしく

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リュミエール!

リュミエール!

『リュミエール!』という映画を観ました。まずはどんな作品かを公式サイトのINTRODUCTIONより引用してみます。

(以下引用開始)
1895年12月28日パリ。フランスのルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画、工場から出てくる人々を撮影した有名な『工場の出口』が世界で初めて有料上映された。全長17m、幅35mmのフィルム、1本約50秒、現在の映画の原

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ざっくり映画の歴史

ざっくり映画の歴史

映画感想を人に伝えることがある。人と話すと最近なんの映画観た? と訊く。いい加減、周りから映画映画うるさいと思われているので、映画感想のマガジンを始めることにしました…!

でもオタクなので、まずはクロニクルから話します。

昔、友達に映画について教えてと言われて、レジュメを作りました。(サシ飲みでレジュメ出されたら引きませんか? 俺は笑顔で受け取ってくれた友達の懐の深さを忘れません)
以下、ざっ

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#3分で見れる映画紹介『ウインド・リバー』(ネタバレなし)

#3分で見れる映画紹介『ウインド・リバー』(ネタバレなし)

おはこんばんにちは。ぽんずです。

今回紹介するのは、「ウインド・リバー」(2017)

言わずもがなの名作。インディアン居留地内で起こるサスペンスという、あまり日本では馴染みのないテーマ。とても興味深い映画です。是非とも、多くの方に見て欲しいと思ったので、今回紹介させて頂きました。

では、サクッと紹介していきます。

どんな方におすすめか?1.重厚なサスペンス映画をお求めの方。

2.社会派映

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