日本伝承文化保存会

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記事一覧

着物コーディネートシリーズ・大原おんな一人

昭s時代の歌謡曲で「おんな一人」というものがあります。「京都大原三千院~♪」というでだしをご存じの方も多いでしょう。聞いたことがないという方ユーチューブなどで聞…

京都府南部の茶摘み衣装調査

きょうとふの助成金で茶摘み衣装の研究をしました。2018年のとです。宇治市を中心に茶業の方々に問い合わせて、どのような着物で茶摘みをしていたのかという調査をまし…

着物コーディネートシリーズ・初夏に単でランチへ

単の着物は難しいとお考えの方が多いようです。気軽にきていただくためにコーデを考えました。小千谷縮は夏だけのものと思わず 初夏も来ていただきたいものです 。 特に軽…

着物コーディネートシリーズ・銘仙でギャラリーへ

法人設立の前ですので、2007年くらいでしょうか。コーディネートをwebで連載したことがあります。モデルは素人の方ばありでした。スタッフさんの発案でなかなか面白い…

伯母 松崎彩子のこと

 父は兄弟が4人 ありその中で一番仲が良かったのがその伯母であったようです。伯母は最初 西宮で美容院を経営していましたが 父が祖母を引き取って同居したのに合わせて、…

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京都府庁展示「寿ぐこころ昭和の祝い着」展

大島の「あんこさん」による踊り

京都古布保存会が世田谷文化生活情報センター生活工房の協力のもと、開催した「大原女とあんこさん」展の様子です。交流会で伊豆大島の方々が踊りを披露してくださっていま…

良妻賢母の行くて

数年前、当時は研究者だった夫について、アメリカの「ニューロンドン」という街で開催された学会に行きました。期間はかなり長く、6日も滞在したでしょうか。 そこで研究成…

姉と弟のきわめて京都的な会話

私が20歳の頃、ということは1980年頃のことです。父が珍しく「今日は床をおごってやろう」と言い出しました。8月のお盆過ぎでした。 床というのは、京都をよくご存じの方に…

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阿蘇神社御田植祭風景

阿蘇神社御田植祭り

1 祭りの概要 炎天の7月28日、阿蘇神社の御田植祭りを見学しました。コロナの跡の初めての開催とあって、早くから撮影の人々が神社の前で待っていました。 正しくは…

大正の着物と映画「百合子出すヴィダーニャ」

約15年前、映画の衣装提供をさせていただいたのは、大変貴重な経験でした、マイナーな映画とはいえ、スクリーンで役者さんがコレクションした着物で演技をされるのです。そ…

祭の民俗学的観察

1 祭の保護者会パトロール体験 祭りを見るのが好きです。祭の雰囲気が好きとかでなく、人間のレアな姿が観察できます。なので大好きです。 小学校の役員関連で、祭のパ…

和歌山県の藤白神社を訪ねる

藤白神社に行ってきました。南方熊楠ゆかりの由緒ある神社です。 神社のサイトによれば、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 藤白神社は、熊野参詣道(熊野古道…

ウポポイでアイヌ刺繍を体験しました

北海道の博物館、ゥポポイでアイヌ刺繍をやってみました。 ご存じの方も多い、アイヌ文化を紹介する博物館です。 行ったときは、コロナなどで人が少なかったです。 アイ…

大原の江文神社を訪ねる

大原の調査を行ったのち、江文神社を訪ねました。道路から少し外れた山中にあり、静かな神社です。 江文神社は大原郷八ヶ村の氏神です。八ヶ村と聞いて、その名を全部言え…

着物コーディネートシリーズ・大原おんな一人

着物コーディネートシリーズ・大原おんな一人

昭s時代の歌謡曲で「おんな一人」というものがあります。「京都大原三千院~♪」というでだしをご存じの方も多いでしょう。聞いたことがないという方ユーチューブなどで聞けますのでぜひお聞きください。京都の名所めぐりと着物コーデ一緒に楽しめる名曲です。

場所はこちらです

さて、そのイメージで、大原で撮影をしてみました。場所も素晴らしいところがお借りでsきました。ある建設会社が記念事業としてリニューアルし

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京都府南部の茶摘み衣装調査

京都府南部の茶摘み衣装調査

きょうとふの助成金で茶摘み衣装の研究をしました。2018年のとです。宇治市を中心に茶業の方々に問い合わせて、どのような着物で茶摘みをしていたのかという調査をました。残念なことに宇治市ではあまり着物がて残っていませんでした。いずれにせよ、宇治茶といいながら周辺の山地に支えられているのが宇治茶です。宇治以外の情報提供も歓迎しました。

和束町で衣装を見る

和束町でやっと衣装を拝見できました。和束にお

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着物コーディネートシリーズ・初夏に単でランチへ

着物コーディネートシリーズ・初夏に単でランチへ

単の着物は難しいとお考えの方が多いようです。気軽にきていただくためにコーデを考えました。小千谷縮は夏だけのものと思わず 初夏も来ていただきたいものです 。
特に軽くて洗えるというのが最大のメリットで、 涼しさも 湿度の高い 6月頃には最適です。
今日はこの 小千谷祝を着て レストランでお食事をするという趣向でコーディネートを作ってみました。

思いがけない取り合わせも面白いものです。

金に炉の帯

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着物コーディネートシリーズ・銘仙でギャラリーへ

着物コーディネートシリーズ・銘仙でギャラリーへ

法人設立の前ですので、2007年くらいでしょうか。コーディネートをwebで連載したことがあります。モデルは素人の方ばありでした。スタッフさんの発案でなかなか面白い絵がとれました。京都のガイドもかねて撮影場所の紹介もしました。

撮影場所は、修学旅行生の染織体験で通名な丸増西村矢屋さんです。

銘仙を着てギャラリーを見に行くというコンセプトで作成したコーデです。銘仙は先に決まりました。

帯揚げも銘

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伯母 松崎彩子のこと

伯母 松崎彩子のこと

 父は兄弟が4人 ありその中で一番仲が良かったのがその伯母であったようです。伯母は最初 西宮で美容院を経営していましたが 父が祖母を引き取って同居したのに合わせて、そちらを処分し 父と祖母とともに同居するようになりました。
さして趣味もなかった人ですが 短歌の会には参加していたようで 時々 歌を読んでいた記憶があります 。祖父の家系は京都府城陽市寺田にある古い農家であったようで、 私が子供の頃には

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大島の「あんこさん」による踊り

京都古布保存会が世田谷文化生活情報センター生活工房の協力のもと、開催した「大原女とあんこさん」展の様子です。交流会で伊豆大島の方々が踊りを披露してくださっています。

良妻賢母の行くて

良妻賢母の行くて

数年前、当時は研究者だった夫について、アメリカの「ニューロンドン」という街で開催された学会に行きました。期間はかなり長く、6日も滞在したでしょうか。
そこで研究成果を発表し、疲れて戻ってきた夫の足を揉むというのが私の主な業務でした。
他にすることはないのです。
食事やお茶の時間になると、配給される場所まで出向き、あとは室内で何もしないで待つという日常でした。
滞在したのは、Colby-Sawyer

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姉と弟のきわめて京都的な会話

姉と弟のきわめて京都的な会話

私が20歳の頃、ということは1980年頃のことです。父が珍しく「今日は床をおごってやろう」と言い出しました。8月のお盆過ぎでした。
床というのは、京都をよくご存じの方には今更かもしれませんが、鴨川の川岸に張り出したテラスのようなものです。鴨川や高瀬川に沿って店舗を持つ店が、季節になるとその「床」を設営するのです。夕刻になれば川の上なので店の中より風通しがよく、東山を眺めながら一杯、という楽しみがあ

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阿蘇神社御田植祭り

阿蘇神社御田植祭り

1 祭りの概要

炎天の7月28日、阿蘇神社の御田植祭りを見学しました。コロナの跡の初めての開催とあって、早くから撮影の人々が神社の前で待っていました。
正しくは御田祭(御田植神幸式おたうえしんこうしき、通称オンダマツリ)と呼ばれるもので、午前11時に行列が神社の前を出発します。祭りの概要は、阿蘇神社HPによれば、
・・・・・・・・・・・・・・・
阿蘇神社に祀られている12の神々が4基の神輿に乗っ

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大正の着物と映画「百合子出すヴィダーニャ」

大正の着物と映画「百合子出すヴィダーニャ」

約15年前、映画の衣装提供をさせていただいたのは、大変貴重な経験でした、マイナーな映画とはいえ、スクリーンで役者さんがコレクションした着物で演技をされるのです。その中には、故人となられた大杉漣氏も含まれます。時代も大正時代ということで、時代にあった衣装を提供できたのは良い経験です。映画名は「百合子出すヴィダーニャ」です。

1 湯浅良子というロシア文学者

湯浅芳子1896~1990ロシア文学者。

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祭の民俗学的観察

祭の民俗学的観察

1 祭の保護者会パトロール体験

祭りを見るのが好きです。祭の雰囲気が好きとかでなく、人間のレアな姿が観察できます。なので大好きです。

小学校の役員関連で、祭のパトロールを仰せつかったときは、嬉しかったです。宇治市の「こんぴら祭」の会場パトロールをしました。この会場をパトロールすることに。

女の子は浴衣が多いです。彼女らにとって祭は勝負タイム。
男の子はなぜか7名単位で行動しています。

子供

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和歌山県の藤白神社を訪ねる

和歌山県の藤白神社を訪ねる

藤白神社に行ってきました。南方熊楠ゆかりの由緒ある神社です。
神社のサイトによれば、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
藤白神社は、熊野参詣道(熊野古道)紀伊路の藤白王子跡として、熊野一の鳥居 (熊野の入り口)と称されいます。本殿には神様、藤白王子権現堂には本地仏として仏様が祀られ、神仏霊場、和歌山清浄の道の第7番となっています。
 尚、平成27年10月7日に熊野参詣道紀伊路の追加指定地

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ウポポイでアイヌ刺繍を体験しました

ウポポイでアイヌ刺繍を体験しました

北海道の博物館、ゥポポイでアイヌ刺繍をやってみました。

ご存じの方も多い、アイヌ文化を紹介する博物館です。
行ったときは、コロナなどで人が少なかったです。

アイヌ関連の染織が多数紹介されていました。

今回やったのは、この模様です。いわゆるチェーンステッチでした。

アイヌの刺繍は、切り伏せ(アップリケ)とこのステッチで構成されているものが多いようです。切り伏せの上をまたぐステッチが綺麗です。

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大原の江文神社を訪ねる

大原の江文神社を訪ねる

大原の調査を行ったのち、江文神社を訪ねました。道路から少し外れた山中にあり、静かな神社です。

江文神社は大原郷八ヶ村の氏神です。八ヶ村と聞いて、その名を全部言える人は地元の方だけでしょう。八ヶ村は「大原八郷(おおはら-やごう)」とも呼ばれています。
います。明治維新前の大原郷には、戸寺・上野・大長瀬・来迎院・勝林院・草生・野村・井出の8つの村がありました。
その内の大長瀬・来迎院・勝林院の3村は

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