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阿蘇神社御田植祭り

1 祭りの概要


炎天の7月28日、阿蘇神社の御田植祭りを見学しました。コロナの跡の初めての開催とあって、早くから撮影の人々が神社の前で待っていました。
正しくは御田祭(御田植神幸式おたうえしんこうしき、通称オンダマツリ)と呼ばれるもので、午前11時に行列が神社の前を出発します。祭りの概要は、阿蘇神社HPによれば、
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阿蘇神社に祀られている12の神々が4基の神輿に乗って行列を構成し、神社周辺の青田をめぐり生育具合を見てまわる行事です。

お供をするのは、全身白装束の女性(宇奈利うなり)など、約200人の行列です。行列が進む間に田歌が謡われ、2カ所の御旅所に立ち寄ります。ここでは、稲を神輿の屋根に向かって投げ上げる田植式が行われます。
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というものです。御旅所の行事などは見ることができませんでしたが、重要文化財楼門など、地震で壊れた建造物も修復されている様子も見ることができました。

2 出発前の様子

これから御旅所に向かう行列です。11時半から神輿の渡御が始まります。神職の乗る馬が北海道のばんえい競馬に使われるようなペルシュロンやブルトン系統の馬です。京都の祭りでは見かけることがありません。

御旅所へ向かいます。

3 行列の順番など

行列次第は、昭和53年の資料によれば、
  猿田彦、神職(馬上)、真鰰二本、宇奈利(昼飯持)一四人、
 翳(さしば)六人、雌雄の獅子、早乙女(馬上)二人、田楽(少年、大鼓二、銅釵子(さいし)二、大太鼓、人形(田男、田女、牛頭)、
御輿(四・三・二・一の順、一の行宮よりはその逆順になる。それぞれに
金幣、鉾がつく)、神主(馬上)、以下祭奉行、供奉の人たち等。

 注:翳(さしば)とはきぬがさ。羽毛で飾った絹ばりの傘。をさします。
普通は神輿2基なのが、今年は4基出たということでした。
コロナ下でしかも平日の開催で、よくここまでできたものだという感慨があります。地元の方の尽力で祭りが継続してゆくことを願ってやみません。

参考文献:祭りと芸能の旅6(ぎょうせい 昭和53年)
似内惠子(京都古布保存会代表理事)
★鈴木律子氏のご厚意により、祭りと阿蘇の画像を掲載しております。こちらも御覧ください。




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