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血管を虚脱させるのは医療者の輸液!ピトレシンやノルアドレナリン投与の目的は血管を絞めることではない
ICUにおいてショック患者におけるノルアドレナリン投与は一般的に行われます。敗血症性ショックで反応が悪ければピトレシンを投与することも多いでしょう。
上記薬剤を投与する目的はなんでしょうか?血管を締めて血圧を上げることだと思っている方が多いと思いますが、正確には少し違います。
「ショックで末梢が締まっているのに、さらに上記薬剤を投与したら循環不全になる。まずはwetになるまで輸液だ!」と言う医師は
人工呼吸器の同調性って?人工呼吸管理中のトラブルどうすれば良い?
人工呼吸器管理中にアラームが鳴ったら自信を持って対応できますか?
看護師や研修医の中には、人工呼吸器が苦手で、アラームが聞こえても聞こえなかったふりをして離れてしまう方もいるかもしれません。
「人工呼吸器」の定義は、患者の呼吸を把握し、それに追従して圧をかけたり、換気量を制御することです。つまり、人工呼吸器がついている患者では、患者がどのような呼吸をしているか機械がモニタリングしてくれているわけ
医師や看護師がバカを卒業する方法
医療従事者は、受験や国家試験をクリアしている方も多く、いわゆる知的職種と言って良いはずです。
しかし、実際に働き始めると、ほとんどの業務がルーチンワークであり創造的な仕事が少ないことも多いかと思います。これは非常にもったいない事です。
しかしこのことにほとんどの人間が気づかず、効率の悪い業務を継続しています。
つまり、これに気づいて馬鹿を抜け出せば、簡単に周りから一歩抜きに出た存在となることがで
神経集中治療を要する患者に気管切開をいつ行うか
上記表題で悩まれている医師、医療チームは多いのではないでしょうか?
神経集中治療を行う患者ではさまざまな理由から抜管困難になる方が存在します。
挿管適応であるA(airway)B(breathing)C(circulation)D(disfunction of CNS)が改善すれば抜管できますが、神経集中治療領域においては、このABCDの完全な改善が難しい患者が多いです。
意識レベルが悪く、舌根沈
簡単に血液ガスでアシドーシスの原因を鑑別し治療方針を決める方法教えます
血液ガスに苦手意識を持っている方が多いです。
この理由は評価の手順が難しいこと、頑張って評価したところでそれほど方針の変更に影響しないことが挙げられると思います。
「頑張って評価しても、治療方針変わらないからいいや!」ってなるのはごく自然な流れです。
今回は簡易スチュワート法を紹介します。
この方法のメリットは計算が簡単であることと、アシドーシスやアルカローシスの定性だけでなく、定量化もできるこ
気管切開チューブの離脱や管理中の合併症について
気管切開の適応や合併症について他のスライドで説明しました。
しかし、その後の管理については明確な基準でチューブの離脱や合併症の管理について説明したものは少ないです。
これについて詳しくスライドを作ったので参考にしてください。
簡単に言えば、気管切開の適応を離脱すればチューブを抜去できる訳ですが、
その間のスピーチカニューレはどのタイミングで適応になるか?、嚥下はさせても良いのか?などについても説