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呼吸管理を極める!!

呼吸を深く理解することのメリットはいろいろあります。

まず、呼吸はバイタルの中で患者の状態悪化を最も早期に知らせてくれるものだということ。病棟の急変患者のデータを調べると、呼吸数の変化はかなり早い段階から現れていることがわかります。また、敗血症の早期所見として呼吸数増加は皆さんも良く経験することだと思います。

そして呼吸はバイタルの中で唯一自己調整が効くということ。
一時的に心臓を止めることはできませんが、呼吸を止めることはできます。
だから、食事を取ったり水中で息を止めることができるのです。
患者の呼吸の問題点を理解し、これに合わせた呼吸をさせることによって、
呼吸障害を改善させることもできます。患者が呼吸苦を感じている時、息をはき切ってauto PEEPを解除させる。気道が狭窄している時に焦って早く吸おうとせずに時間をかけてゆっくり吸わせる等、様々な自己調整による対処療法が可能です。
口すぼめ呼吸によるPEEP効果などもその一つです。

普段経過表の呼吸数やレントゲンだけを参考にしている方は、大事な情報を見逃しているかもしれません。
このスライドを参考にして明日からの臨床を変えていってください。



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