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徒然

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2021年1月の記事一覧

記事『巫女と言う媒体とメディアクラシー』

記事『巫女と言う媒体とメディアクラシー』

【メディア論に提出したレポート】

[巫女と言う媒体とメディアクラシー]
Mediaの単数形であるmediumは、以下のような意味を持つ。Weblio 英和辞典・和英辞典より【1】
1(伝達・通信・表現などの)手段,媒体,機関.
2媒介物,媒質,媒体.
3a中位,中間,中庸.
b中間物.
c《口語》 M サイズの衣服.
4(生物の)生活環境,生活条件.
5【生物】 培地,培養基; (保存用の)保存

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記事『世界ワーストで多忙な教師』

記事『世界ワーストで多忙な教師』

【教職概論のレポート】

[世界ワーストで多忙な教師]
日本の教師は世界で最も多忙である。日本教職員組合の2009年の調査報告【1】では日本は一日の労働時間が11時間に及ぶという、二番目に多いイングランドより3時間近く多いことがわかっている。また、OECDの調査【2】でも一週間の合計労働時間は小学教師で54時間、中学教師で56時間と参加国平均38時間よりも圧倒的に多いことがわかる。
けれど、小学教

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記事『二十一世紀の日本人にはまだ自然崇拝の心はあるのか』

記事『二十一世紀の日本人にはまだ自然崇拝の心はあるのか』

【文化人類学のレポートとして提出したもの】
アニミズムと日本の宗教観について書いたものです。今後はこういうレポートも投稿していきたい所存。

二十一世紀になり、人々の体つきも変化していったように思う。足が細く長くなり、十人に一
人の割合で永久歯が欠損している。これらの変化は進化ともいえるのではないか。

体つきまで変わった今、私たちの思想に変化はないとは言えない。大幅に変わったはずだ。

日本

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散文『都市は霧雨の中』

散文『都市は霧雨の中』

待合室の中、どこかの誰かがボランティアで作った座布団に座る。空は曇天。雨がザーッと降っては、止む。
電車に遅れると走った自分にまだ生きる気があるのだと感じた。別に1本電車を逃したところで、怒られることなどないというのに。急な疾走のせいで、足だけでなく肩もガタガタしてきた。運動不足の日々を悪いとは思わない。ただ。ただ、心にふわふわとした、けれど質量のある何かが舞い降りたように感じる。それは黒ではな

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散文『夜の底』

散文『夜の底』

眠れない時に感じるこの感覚はなんなのだろう。何か自分の中にぽっかりと穴が出来、それを必死に埋めようとしているような。
息もできている。心臓も動いている。脈だって。なのに自分はここにいないと感じる。
世界から音が消えたよう……、なんてロマンチック過ぎる。実際は家族の生きている音がする。虫の音がする。夜の音がする。
ひとりぼっちじゃないのに埋まらない穴は、朝になると存在自体忘れ去られる。忘

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散文『人に成る日のその前に』

散文『人に成る日のその前に』

通い慣れていたはずの路線はもう私には遠い過去のようで、右から左へと流れる景色は私の心象風景の如く霞に紛れていた。
指先は冷えきっている。感覚がない、という感覚を私は保持することが出来ていた。
生きるというのは実に滑稽で、なんて語ることも出来ない程度には私の人生は浅く美しいものではなかった。最もそんな語り草をする人間を私は信用するどころか、嘲笑うだろうけれど。
誰もが手の中の情報端末に夢中で、

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読書感想文「『せんせい。』を読んで」

読書感想文「『せんせい。』を読んで」

【映画「泣くな赤鬼」公開記念
エッセイ&読書感想文コンクール 受賞】
大学入試の対策のために読書感想文を書くことを大学の教授におすすめされたので、コンクールを探して投稿したものです。
短編集の中の『ドロップは神さまの涙』というお話について書かせていただきました。

学校の先生をしている方に読んで頂けたら幸いです。

言わされた謝罪という暴力は無くならないのだろうか。

私はこの本を読むこと

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