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#美しい髪

ミルボンとnoteが「#美しい髪 投稿コンテスト」を開催いたします。

定番の記事一覧

可愛いだけじゃ生きていけない。賢くないと苦労するよ

「可愛いだけじゃ生きていけない。賢くないと苦労するよ」 女手ひとつで私たち兄弟を育てた母の口癖。 この言葉をくりかえし聞かされたおかげで、大都会東京で出現しがちなヤバいおじさんの 「可愛いね、愛人にならない? 仕事あげるよ」 なんて誘いにのることもなく20代後半まで到達できた。 同時に、大好きな彼氏から専業主婦になってほしいと甘くささやかれても 「不安すぎるわ! 私も稼ぐ力を身につけます」 と、つっぱねてしまう損な性格にもなった。 この言葉は私にとって呪いであ

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産後の抜け毛に、夫がひとこと。

髪の毛というものは、恋人の頭についている時は、こんなにも愛しいのに、床に落ちた途端、おぞましいものに変わるのは、なぜだろう。 大学生の頃、辞書を片手に読んだフランス人作家の小説に、こんな一文があったことを覚えている。 詩的でなめらかな文であったのに、その生活感あふれる描写がとても気に入り、当時愛用していたルーズリーフバインダーの裏表紙に、原文を書き写して持ち歩いた。 私はこの作家の感性に、ことごとく同意した。 恋人の髪の毛に指を絡めて愛でるとき、誰もが甘い言葉や豊かな

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あなたの頭撫でた嘘のような朝日だった

 ドアを開けて、粗く切り刻まれた無数の写真が雛を守る鳥の巣のように、座り込む彼女を取り囲んでいるのを見て、僕はもうここに居ることはできないと思った。彼女は俯いていて、眠っているようにも見えた。  僕はリュックサックを下ろして床に置き、刻まれた写真の破片を踏まないように気を付けながら、彼女のそばに寄って膝をつき、身をかがめた。彼女は眠ってはいなかった。真下の一点を見つめながら、荒く、静かな呼吸を繰り返していた。  彼女の名前を優しく呼びながら手をのべようとした時、まだ指先も上が

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くせっ毛

自分の髪が好きだ。 そう思えるようになるには長い時間がかかった。 小さい頃から、専らくせっ毛が悩みの種。 ショートだとあちらこちらではね、 ミディアムだと毛先が外側にはね、 ロングだと無造作にカールする。 そして太陽の光を当てても真っ黒。 朝は寝癖が加勢し、洗面所が戦場だった。 中学に上がると、ストレートパーマという救世主があることを知り、 少し都会の美容院に、お手伝いを頑張って貯めたお金を握りしめて向かった。 初めての一人遠出、初めての都会、初めてのお洒落な

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【12Pまんが】#美しい髪

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さよならポニーテール、また会う日まで

この旅に出るにあたって、私は髪を切った。 正しくは切ってもらった、なんだけど。 ここ数年は持ち前のめんどくさい精神のせいで、美容室から足が遠のいていた。 染めたりパーマをかけたりなんてせず、地毛のまま前髪もすべて伸ばしていた。 メンテナンスカットも半年に一度のズボラぶり。 というわけでなかなか長く、もう少しで腰につくんじゃないかな、というところまで伸びていた。 そんな伸ばし放題(でも綺麗だったという自慢)の髪だが、切ろうかなと考え始めたのが5月のこと。 それでも、せっか

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ミルボンとnoteが「#美しい髪 投稿コンテスト」を開催いたします。

サロン専売のヘアケアやヘアカラーを創っている化粧品メーカー「ミルボン」とnoteで、美しい髪 をテーマにした、コンテストを開催いたします。マンガやイラスト、コラム、エッセイ、小説など、形式は問いません。プロ・アマ問わず、ぜひご応募ください。詳細は以下の特設ページをご覧ください。 ミルボンは、「美しさを拓く。Find Your Beauty」をコーポレートスローガンに掲げ、ヘアデザイナーと共に50年以上、美しい生き方を応援してきました。 きれいな髪への憧れや、美容室での忘れ

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「周りをかわいい人で溢れさせたいんです」

「周りをかわいい人で溢れさせたいんです」 その誘いにとても驚いた 駅のホームを出て人混みの中を 早歩きで歩いていた時である 「すみません!」 斜め後ろから女性の声がした あぁ、よくある美容師さんのカットカラーの誘い、もしくはエステの誘いだろうな、と振り返った いつもの私なら会釈程度でその場から去るのが常である 「呼び止めてしまって、すみません。あの、かわいいですね!」 そう言う彼女の方がとてもかわいかった 前に出すはずの足を思わず止めてしまった 立

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自動車のない社会。

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私の髪は、うつくしい。

ささやかな、それでいて泣いてしまうほどあざやかに、私の髪に宿っている思い出がある。 小学四年生のときかな。 すったもんだの末に母が家を出て行って、我が家の朝はいっそう慌ただしさを増した。 そんななか、レパートリーは少なかったけれど、父が髪を結んでくれるようになった。 ポニーテールか、ツインテールか。 ツインテールをねだると、たいてい左右の高さがアンバランス。 大工のおじいちゃんの血筋のせいか、太くて短い指で、まだ細くて茶色がかった幼い髪を束ねて、強いくらいの力でブラシをかけ

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ミルボン×note「#美しい髪 投稿コンテスト」の審査結果を発表します!

今秋、開催したミルボン×note「#美しい髪 投稿コンテスト」では、851作品をご応募いただきました。たくさんの素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございました。noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。 審査員による選考の結果、下記のように受賞作品が決定いたしました。 【グランプリ】魔法の手/はるのひさん 【準グランプリ】母と美容室/mihoさん 【審査員特別賞(ハヤカワ五味)】【12Pまんが】#美しい髪/川瀬はるなさん 選評:幼い頃の白髪という「こん

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いち消費者で終わらせない人生設計|女性社長の頭の中

先日、「忙しい人が嫌い」というnoteを書いたら、LINEにまで面白かったとメールをいただきました。コメントしてくれたらいいのに。笑 そのnoteの内容は、忙しい人が嫌いな理由は、仕事できなくて、頭悪くて、メンタル弱くて、視野が狭くて、器が小さいから嫌いという話でした。 まぁ、昔の自分のことなのですけどね。 いまはそんな嫌いだった自分もかわいく思っています。笑 (詳細は昨日のnote↓) 悪口ばかり言っても仕方ないので、今日はわたしの人生観について書いてみようと思います。

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あの人がかけてくれた特別な魔法【小説】

パーマみたいにくるくるの柔らかい猫っ毛、それがわたしの髪質。 触ると柔らかくて今は好きだけど、思春期にはすごくいやだった。 どうして両親はストレートな髪質に産んでくれなかったのだろう。 くせ毛は遺伝なので、両親をうらんだ(笑) 高校生のとき、ストレートパーマをかけるとき、当時通っていた美容院はカットもすると、一万円くらいするので母はいやいやだった。 父が少しくせ毛だが、そんなにくるくるしてない。母はストレート。なぜかわたしだけ、くるくる。 だから気持ちをわかってく

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母と美容室

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あのころわたしは美しい髪がほしかった

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髪。クリエイティブ・ディレクターの愛

去年、母親の癌が発覚した。 「電話なんかして悪いと思ってる。でも、一応…」 そう言いながら報告する母の、 掠れているくせにキンキンと耳障りな声を、私は十数年振りに聞いた。 【この女を二度と母とは思わぬ!】と、 固く決意した15歳のあの日の私が… そう、私達セラピストが【インナーチャイルド】と呼ぶエネルギー体が、 『都合良く頼らないで!あんたなんか!あんたなんか!』 と暴れ出すのを自身のうちに認めた。 その年高のチャイルドの後ろに庇われるように隠れている小さなチャイルド

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10万の声

〈この記事は約6分で読み終えます、お時間のある時にゆっくり読んでいただけたら幸いです〉 仕事がら、髪の悩みを聞くことが多い私は、日ごろから髪の毛の存在意義というものが気になっていました。 気になるというか、どういった意味づけがあるのかを、把握していなければいけない立場にあると思っています。 まず髪本来の役割を考えてみれば、物理的衝撃から脳へのダメージを軽減すること、そして老廃物を身体の外に出すため、です。 ただ、現代においては石を投げあって争いをすることなど無く、危険

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全部、この髪のせいだから

結局、忘れられない人がいるのだ、誰しも。 今の彼氏は元カノが引き取った猫の様子から目が離せないし、友達は元彼が置いていったパーカーを寝巻きにしている。「思い出すことなんてないよ、もうこれ私の匂いしかしないし」って言っていたけど、そんなわけないだろ。 忘れられるはずがない。 私だって毎朝、あのヘアアイロンを使うたびに思い出してしまう。 私の髪は太くて黒く、すぐにとんでもない毛量になる。夜にしっかり乾かしてから寝ても、朝にはどうしようもない寝癖がついてるた

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なぜ少女たちは髪を切るか?【短編小説】

両親が経営している美容室で、真梨恵と一緒にショートカットにしたのは、中学生になってすぐだった。 「髪を短くするのがルール」 バレーボール部に入った私たちが受けた、先輩からの洗礼。 確かに、先輩の髪はみんなワカメちゃんのように短かった。 怖そうな先輩に目をつけられるのも嫌だし、円滑に青春を謳歌したいから、私も真梨恵も黙って髪を切った。 お互い、肩甲骨が隠れるほどまで長かった髪。 小さい頃、お互いの髪でよく三つ編みの練習をしたっけ。 真梨恵の髪はストレートで、痛みがな

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髪を手入れする余裕を持って

とても美しいロングの黒髪の、先輩がいた。 濡れたようなツヤ、指通りのいいなめらかさ。射干玉の髪というのは、こういう人の髪を言うんだろうな、と思っていた。 あまりにも素敵だったので、質問したことがある。 「先輩って、すごく髪がキレイですよね。シャンプーどこの使ってるんですか?」 今思うと、すごく子供っぽい質問だった。クラスメイトが持っていた、可愛い消しゴムをどこで買ったのか、みたいな響き。 先輩はにっこり笑って、市販の安価なシャンプーの名前を口にした。 私もそのシャ

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