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映画について書いたり、思ったことをつらつらしたり。社会人三年目

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    ヘッダーは何の関係もないディズニーの画像です。

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    映画を観てない方の背中を押すようなレビューを心がけているつもりです。

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だけど、妹の髪は美しい

私が6歳の時に生まれてきた妹は今年、中学2年生になった。 おしゃれに疎い私と違い、小さいころ妹はいわゆる「おませな」女の子だった。 私がでかけるたびに、 「もうちょっと明るめの色を取り入れたほうがシュッとしてみえるよ」 とファッションチェックをしてきたり、 「おねえちゃんが着るより私が着たほうがおしゃれ」 というびっくり論で服を取られたり、とにかく幼いころからおしゃれへの意識がものすごく高かった。 髪の毛のアレンジも大好きで、母が短い方が楽だと勧めても、頑なに短くしなか

    • やすりがけ

      今日も1週間頑張りました 心がガサガサしてるようだ 仕事の相手から、社内の人から、友だちから受けた言葉や態度がわたしの心にやすりをかける ピカピカに磨かれるための痛みもあれば、ただ荒い目で削られるような強い力もある やすりがけされてることに気づかない細かい目もある 今は中途半端にやすりがけされたガサガサな状態みたい 自分でも心にやすりをかけている ほんとうは嫌なのにYESと言う、これは良を得るためだと無理やり納得させる、自分のダメさを粒立てる これも自分もピカピカにし

      • 鉄の金型、二十歳の原点

        ずっと下書きにあったこれを今投稿する。5年くらい?経ってるかな ------------------ 高校の時、頭がいいことを自分の存在証明みたいな確固たるものにしたくて、一生懸命に勉強した。 大学に入って、「自分は親の力で進学した」と言う人をみて、ああ勉強ってのは世の中の揺るぎない評価じゃないんだ、個性の一つにすぎないんだと知った。愚かな自惚れ じゃあ自分って? 片道2時間半かかる通学時間は自分を虚しくさせる。寝ても寝飽きる。 そこから本を持ち歩くようになった 

        • 拝啓、背景

          惨めだと思う。 自分を少しでもかわいく、かっこよく、 自信を持てるように、と。 今に思えばなんだったんだろうと思う。 1週間も早くから決まっていた約束。 なんとなくそわそわした心地で過ごした一週間は早かったような、遅かったような、正直あんり覚えていないかも 想像できる? なにがあったのかなって 「惨めに思う」「なんだったんだろう」 私はその約束を、本来待つべき1週間に加えて、2時間待った。 だけど、その約束は達成されなかったのだ。 約束を破るなんて! 連絡もしないな

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          歪なネイルポリッシュ

          「どうして爪塗ってもいいバイトなのに塗らないの?」 友人に「爪にちゃんと気を遣ってるって見せなきゃ」と言われて、最近マニキュアをしている。 伸びてきたらきちんと落として、また塗って。 ボルドーの爪は上品な 半透明なピンクはかわいらしく モスグリーンはクラシックに 「女の子らしい爪だな」と自分の爪を見る。 「綺麗にぬれたよね」「この色やっぱりいいな」1日に何度も自分の手元を見てにやつく でもそんな可愛い爪、今日バイトで剥がれた。 ペロンじゃなくて、 内側の乾き切っていない液

          歪なネイルポリッシュ

          向かい席の彼女、その向かい席の僕

          僕は電車に乗っている。 学校に向かういつもの快速電車。車内は比較的ゆったりと、しかし、からっとした雰囲気がする。会話は1つもない。 電車が速度を上げる音が妙に大きく聞こえる。 もう太陽は僕の真上だ。暑いなァ。人の気も知らないでさ。 向かい側、端の席に女性が座っている。 妙齢に見えるが纏う空気はまるで中学生と言えるほど、1つ1つの挙動が忙しない。他人の瞳に映る自分を思う、落ち着きを知らない様子の人。 彼女は薄い文庫本に目をやっている。右手で支えるページの量は、ほんのまだ一章く

          向かい席の彼女、その向かい席の僕

          サンスクリット語

          学生の頃、暇すぎて考えすぎて辛かった、今は毎日が忙しくて落ち込むことはないけど、学生の頃の方が生きている実感があった。感性に潤いを。 こんなつぶやきを見た。 私は就活も終わり、人から恨まれるぐらい夏休みを謳歌している。 ずっとしたかったことを後回しにしないで今できてる。(周りの人たちのおかげです。ありがとう。) 例えばなんて興味ないかもだけど、青春を捧げた数学にもう一回時間を忘れるくらい没頭して、難しい数学書とにらめっこする。 家族と離れて過ごした時間を取り戻して、SNS

          サンスクリット語

          お久しぶりですみなさま いわゆる”2020卒”と呼ばれるようになってきました。私を見てくれてるようで見てくれない社会様にお伺い立てて回ってきます。人生観がごろりと変わりそうな出会いがたくさんあります。文章にしたいなあ!時間!メリーポピンズリターンズ観ました素敵な世界だった!

          お久しぶりですみなさま いわゆる”2020卒”と呼ばれるようになってきました。私を見てくれてるようで見てくれない社会様にお伺い立てて回ってきます。人生観がごろりと変わりそうな出会いがたくさんあります。文章にしたいなあ!時間!メリーポピンズリターンズ観ました素敵な世界だった!

          「嫌いになっちゃった」

          後ろに座る男の子二人組。聞き耳立てるつもりはなかったのだけど、聞き慣れない不意の言葉に息が詰まった。 「俺あいつのこと嫌いになっちゃった。」 これを発した男の子は今どんな表情をしているのか。後ろを振り向きたい衝動を抑えて続きを待った。 「やっぱり、無理だと思った。ごめん」 「そっか」 その声色に冗談の色は一切なくて、ただひたすらに申し訳なさそうな弱弱しい声。それが忘れられなくてぐるぐると考えてしまう私。 彼の背景は全く分からない。 もともとグループで行動していたのか

          「嫌いになっちゃった」

          映画は感情が咲く花瓶

          映画の感想を書き残す場所として始めたこのnote。 でも、書きたいのに書けなくて。 うーん、感想を押し付けているような書き方になってしまう。芸術の受け取り方は千差万別。「こう思えないとだめ」なんて存在しないから、キャッチャーじゃなくて、あくまでピッチャーの立ち位置である必要がある。 なぜかって手持ちの語彙が足りないんだ。「面白い」「すごい」「感動した」これじゃあ足りないとわかっていながら、じゃあなんだ?がわからなくて。 私が高校生のとき、周りに空前の「映画ブーム」が到

          映画は感情が咲く花瓶

          約360年間、人を狂わせた美しすぎる数式

          約360年誰も解けなかった問題「フェルマーの最終定理」 まさしく「事実は小説よりも奇なり」 1人のお茶目な人によって書き記されたメモからフィクションのようなリアルなドラマは始まっていく。 17世紀を生きた数学者、ピエール=ド=フェルマーはノートの端にフェルマーの最終定理と呼ばれる公式を書き残した。 xn + yn = zn (n乗) この方程式はnが2より大きい場合には整数解をもたない シンプルだ。教科書にも載ってそう。 フェルマーは「僕は素晴らしい証明方法を知ってる

          約360年間、人を狂わせた美しすぎる数式

          突然ホストマザーからメールが。(4週間の家族のマザー) 「クリスマス近づいて来たわ。就活はどう?うまくいってる?ちゃんと食べてるの?体壊さないようにね」 ふふ。お母さんだ。1年以上も前なのにこうして時々メールをくれる。嬉しい。 「頑張ってるよー」って返した。

          突然ホストマザーからメールが。(4週間の家族のマザー) 「クリスマス近づいて来たわ。就活はどう?うまくいってる?ちゃんと食べてるの?体壊さないようにね」 ふふ。お母さんだ。1年以上も前なのにこうして時々メールをくれる。嬉しい。 「頑張ってるよー」って返した。

          「ミュージカルってなんなんだろう」

          「ミュージカルの急に歌って踊りだすのよくわかんない(笑)」 わかる。私もそうだった。 セリフも動きもなんか大げさで、登場人物の感情がちっともつかめない。 はるか遠ーいところにあるみたい。 小学生の私は舞台を見に行っても、泣いてる大人を横目にぽかんとしていた記憶がある。 何がいいのかさっぱりわからなかった。 それなのに、ひょんなことから私はミュージカルに足を突っ込むことになる。 それはもうずっと昔のことで、記憶があいまいだけど、たしか小学生高学年の頃だったと思う。 ある日

          「ミュージカルってなんなんだろう」

          置いていかないで、待ってよ。

          あの映画観た?観たい。 早くしないと映画館で観れなくなるよ。 早く早く。 あわあわ、待ってよ。 こんな仕事のお手伝い始めたいんだ。楽しくて仕方ないよ。仕事にしたいと考えてるんだ。 「君は将来どうする?」待って待って、 まだわかんないよ決められないよ。 インスタが季節を背景に、知ってる顔、知らない顔、無数の笑顔が口を揃えて 「あなたは楽しいの?」 つまんない人間なんだね。 待ってよ。楽しいよ。 町がクリスマスで着飾っている。 「大学生なんだから遊ばないと」「恋愛は経験だよ

          置いていかないで、待ってよ。

          こんにちは皆さんいかがお過ごしでしょうか?12/8(土曜日)青山で行われる「note酒場」にお邪魔します! インターンの後、夜に行きます🌸都内に近い方は今からでも間に合いますので、是非お話ししませんか!noteの皆さんと会える貴重な機会、楽しみにしております🌹 #note酒場

          こんにちは皆さんいかがお過ごしでしょうか?12/8(土曜日)青山で行われる「note酒場」にお邪魔します! インターンの後、夜に行きます🌸都内に近い方は今からでも間に合いますので、是非お話ししませんか!noteの皆さんと会える貴重な機会、楽しみにしております🌹 #note酒場

          母が音楽フェス(CDJ)に行くと言った時

          疑問は検索が当たり前。そんな時代。 私が生まれたとき、家にはとんでもなく分厚く重い、湾曲するディスプレイがあった。幼心にこれは何でも教えてくれる物知り機械と認識していた。 家族の人気者だったそれは今ではそれぞれの手のひらに収まるようになった。 日々の生活において、検索しない日はない。今日の夕ご飯のレシピや掃除の仕方、時刻表に洋服…なにもかも検索している。 それだけじゃない。 不安なことも、悩むことも、すぐインターネットの知らない”誰か”に尋ねてしまう。 そうして安心しよ

          母が音楽フェス(CDJ)に行くと言った時