栗田真希

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栗田真希

編集者/ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日のみ)。 2020年から2年半、長崎にある焼きものの生産地、波佐見町で暮らしていました。

マガジン

  • 佳日のほとり

    毎週、そのときわたしにとって「よき日々をもたらしてくれる」ものを紹介します。ちょっとずつ暮らしが満ちていく、そんなマガジンになりますように。

  • 30minutes

    900日以上、ほぼ毎日ずうっと30分で書いています。途中から平日のみになりましたが、これからも書くつもりです。とくにテーマもなにもなく、思いついたことを並べています。

  • 明日のライターゼミ

  • ぽろぽろ

  • 食べるマガジン【KUKUMU】

    • 38本

    「ひとくち、ひとやすみ。」がコンセプトの食べるnoteマガジン、KUKUMUです。4人のライターと、ひとりの編集者でお届けしています。毎週水曜日、夜21時ごろ更新予定。現在はお試しの気持ちも込めて無料ですが夏以降は有料にし、収益でzineなどにまとめられたらと思っています。

最近の記事

レンズを交換するように

すごいコピーライターの人が、講義でこんなことを言っていた。 「コピーライターはそれぞれに得意なレンズを持っている。グッと引いて広角レンズのようなコピーを書く人、ほどよい距離感の標準レンズ、接近するマクロレンズ。でも、ほんとうにすごい人は、いくつもの逸品レンズを自在に使いこなす」 というような話だった。商品やサービスをどんなふうに見つめるか、そこに個性が出る。 レンズをパッと交換する能力があると、コピーを書く以外の場でもとても役に立つと思う。わたしの場合は、どうしてもどん

    • にぎやかを聴きたい

      夜、静かな通りを歩いていたら、急に一家団欒の声が聞こえてきた。24時をまわっているのに元気だ。ちょっと立ち止まる。いいなあ、にぎやか。 よその家の物音に耳をすませるのはマナー違反というか犯罪一歩手前という感じもするけれど、なんだかほっとする。 そのあと帰宅して、泊まりに来ている友だちと語り合いながら、1時間ほどダラダラ過ごしている。 なんでもないことを、生の声でやりとりしてるってしあわせだ。帰っちゃったらさみしくなってしまうかもしれない。ひとり暮らしのプロだと自認してい

      • とにかく、ゆるく。

        九州から友だちが泊まりに来ている。数日泊まるので、鍵を渡した。今日は特別に早めに帰ってきたけど、わたしはどうしても夜遅いし。 トイレも冷蔵庫も好きに使ってと伝えてある。つくりおきのお茶も自由に飲んでいい。家に帰るときは事前に連絡するから、踊ったり泣いたり好きにしてていいよ、とも言っておいた。 泊まるのに、あれこれ余計なことを気にしないでほしいのだ。とにかく、ゆるく。 一泊には一泊のおもてなしがあり、連泊はまた違う。やりすぎない、ゆるい感じが合う。じゃないと、途中で息切れ

        • 頑張って夜中に掃除をする予定。

          ただいま、25:23。帰宅中です。そしてこれから部屋の掃除をします。なぜなら、明日から友だちが泊まりにくるからです。 この土日も、取材交渉や、打ち合わせや、読書などがあって、まったくと言っていいほどに普段のまま。棚にうっすらほこりがある気がするし、キッチンもちょっと排水口のにおいが気になる。本が棚に収まってない。 なんとか、今夜頑張って、リセットをかけたいのです!! 泊まりにくる友だちは「気にしないよ」と笑うだろうけど、でもお迎えするための最低限の準備をしておきたい、と

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          いくつかの人格を育ててるところ

          雑然とした思考の中にある。 「言われたことをなんでも真に受けすぎる」みたいなことを指摘されることがあるんだけど、全部聞いてしまう。 そして迷う。 ぜんぶを煮詰めて、いい塩梅で決断できたらいいんだけど、いろんな声に右往左往する、みたいなことが起きる。 迷うとカロリーを使う。最終的には自分で決めるのだ、と思いながらも、迷う。 でもまあ、そういう過程にいるんだなと思おう。 新しい場で、いくつか新しい人格をつくる必要があって、まだそれができていないのだ。そのいくつかの人格

          いくつかの人格を育ててるところ

          今朝の我が家の米騒動。

          今日は朝から落ち込んだ。急いで納豆ごはんを食べていたら、手から茶碗が滑り落ち、1/3ほど残っていたごはんと納豆がフローリングにぶちまけられた。 ぐるんぐるんと円を描くように転がる茶碗。茶色い糸引く床。湯気を立て広がる米粒。 ああ。 ゴミ袋に白と茶色の粒をまとめて捨て、床を水拭きして、さらに乾拭きして、5分前のまっさらな状態に戻す。 切なくなりながら、割れずに無事だった茶碗に「ありがとう」と言って洗う。せっかくの、納豆ごはん。小豆島で木桶で2回仕込んだ贅沢な醤油、「鶴醤

          今朝の我が家の米騒動。

          毎秋楽しみなマロンパイ。#佳日のほとり Vol.06

          こんにちは、こんばんは。 編集者・ライターをしている栗田真希です。 週刊noteマガジン『佳日のほとり』。そのときわたしにとって「よき日々をもたらしてくれる」ものを紹介しています。夜風にすこし暑さのやわらぎを感じる9月の半ば、大好きなマロンパイの季節がはじまりました。 このマロンパイ、地元の横浜市の弘明寺にあるケーキ屋さん『UnPlus(アンプリュース)』に季節限定で並んでいるものです。これが毎秋楽しみで、実家にるんるんで帰っています。 ガラスケースに並ぶきらきらのケー

          毎秋楽しみなマロンパイ。#佳日のほとり Vol.06

          真夜中の焼き芋ソフト

          今週、ミニストップの焼き芋ソフトを食した。24時、日のはざまに。ラーメンからのソフトクリーム、ギルティで最高においしかった。 深夜に食べないほうがいい。そりゃそうだ。当たり前。だけど、深夜に食するこの幸福感、それを悪だとすることも、わたしにはできない。 夜のなかで、コンビニの明かりや街灯に照らされて、なんだか自然光とは違う儚い色味を発する、焼き芋ソフト。口にすると、本物っぽい味と香り。 もう秋、きてるのかなあ。 同僚と夜道を歩きながら、他愛ない話をして、焼き芋ソフトを

          真夜中の焼き芋ソフト

          いい感じに持っていく。

          どうにも体調がよくない。すっごくよくないのではないし、熱はない。けれど倦怠感や頭痛や吐き気みたいなものがある。ちょっと目や鼻など粘膜の調子もおかしい。 いい感じに持っていきたい。 とりあえず、旅行の予約をした。父を連れていく約束だったのだ。まずは先々のお楽しみを入れてみる。 いいティーバッグで紅茶を入れる。 あんまり考える系ではなく、ひたすらにコツコツやる系の仕事を終わらせていく。 なにより、このnoteを書いているいま、もう深夜の2時を過ぎているわけで、早寝早起き

          いい感じに持っていく。

          まだ夏に住んでる。

          朝起きたら、汗をびっしょりかいていた。夢を記録しようと思ったけれど、思い出せない。汗は暑さのせいで、悪夢のせいではない。ただ夢を記録したいのだ。 顔を洗って、パジャマのままエプロンをかぶり、コンロの火をつける。乾麺の十割蕎麦を茹でる。茹でてるあいだに、汁をつくっておこう。ストックしておいた出汁に、醤油と梅酢を入れ、柚子胡椒も少々。氷も入れる。 茹で上がった蕎麦を、水でしめて汁に入れる。昨日カットしておいた茗荷を散らして、完成。 昨日のnoteで「ついつい食べものの写真を

          まだ夏に住んでる。

          たくさん撮影をしてきたけれど、つい。

          あの、おいしいお土産をいただいた。袋を開けて半分ほど中身が見える状態になってから、写真を撮っていないことに気づいて、iPhoneを構える。 これはいつものパターンだ。まだ撮影しているだけマシ。全然撮らないこともある。 大学生のときから、よく撮影会をしてきた。単純に写真が好きだったということもあるし、バイト先のカメラ売り場に飾る用の作例を撮りに行くことも多かった。 がっつり撮影して休憩時間、フードコートとかで食事を済ませるときに、まったく撮影しないで食べはじめたら「いちお

          たくさん撮影をしてきたけれど、つい。

          宇宙人が見たらどう思うんだろうゲーム

          小学生のときから自分だけでひっそりとやっている、謎のゲームがある。誰かに教えられたわけでもない、空想のゲーム。 「宇宙人が見たらどう思うんだろうゲーム」という。 ルールは簡単で、人間としての常識をすべて捨て去った宇宙人のフリをして、あらゆるものを眺めてみるのだ。 たとえば、背の高いビルを外から眺める。これを宇宙人目線で見つめる。まず、透明な四角い穴(窓のこと)が無数に空いているのが気持ち悪い。目がたくさんあるよう。宇宙人には、採光や換気のことはわからない。もしやあの透明

          宇宙人が見たらどう思うんだろうゲーム

          ある新書を読んで考えていたこと

          20代、東京の真ん中、深夜。 コピーライターの講座のあとの飲み会が一度終わって、みんなで二次会の居酒屋さんへと向かう最中。超一流のコピーライターであり講師をつとめたその人は闇のなかを指差して言った。 「この道を入ったところ、あそこに日本でいちばんかっこいい広告の会社があります」 TUGBOAT(タグボート)のことだった。 広告業界に身を置いていない当時のわたしでも知っていた。「あのTUGBOATが……!」と興奮した。 TUGBOATのかっこよさは、なんだか次元が違った

          ある新書を読んで考えていたこと

          寿司難民の夢

          他人の夢などどうでもいいと思うのだけれど、言いたい。寿司を食べる夢を見た。ひとりで、誰かを待ちながら、カウンターで寿司を食べていた。「まあ連れは、あとから来るよね」くらいの気楽さで、貝のネタとかをほおばるわたし。おいしかったような気がする。 寿司という食べものが好きだけれど、「ここにいつも通っているんだ」というような店は東京や地元の横浜にはないし、そもそも食べに行くこともほぼない。 安い回転寿司も友だちとわいわいお酒を飲むならいいのだけれど、せっかく寿司を食べるなら、飲み

          寿司難民の夢

          DTPの神から教えてもらった「QとH」のほんとうのこと

          何年前だろう、わたしがコピーライターになったのは(辞めてしまったけれど)。もう5、6年は前のことで、そのときに「Q」という概念を知った。Wordなどのソフトでは文字の大きさを「pt」で表すけれど、業界では「Q=級数」で表すのだ。わたしもデザイナーさんに「ここはQを大きくしたいです」とかお願いをしていた。 「Q」を使っておいて、なんにもわかってなかったことに、昨日気付かされた。DTP(ざっくりいうと印刷物のデータをつくる仕事)の神みたいな人に、Adobeで印刷物のデータをつく

          DTPの神から教えてもらった「QとH」のほんとうのこと

          友だちと、我が家で朝食を。

          このあいだの金曜日、友だちが福岡から我が家に泊まりに来た。まずは池袋で合流して飲む。乾杯してそう経たずに電話がかかってきて(うれしい電話だったけれども!)飲みの席を長く外してしまった。せっかくおいしい日本酒を飲んでいたというのに。 スタートはそんなで、我が家に着いてドアを開けたら、なんと玄関先で突っ張り棒が落ちて、洗濯予定の衣類が床に散らばっていた。どろぼうが入ったような。友だちが泊まりに来る、今日という日に限って! それでも、たくさん話をすることができた。 なんだかし

          友だちと、我が家で朝食を。