栗田真希

編集者/ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日…

栗田真希

編集者/ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日のみ)。 2020年から2年半、長崎にある焼きものの生産地、波佐見町で暮らしていました。

マガジン

  • 明らかに30分をあふれて書いてるものたち

  • 佳日のほとり

    毎週、そのときわたしにとって「よき日々をもたらしてくれる」ものを紹介します。ちょっとずつ暮らしが満ちていく、そんなマガジンになりますように。

  • 30minutes

    900日以上、ほぼ毎日ずうっと30分で書いています。途中から平日のみになりましたが、これからも書くつもりです。とくにテーマもなにもなく、思いついたことを並べています。

  • 食べるマガジン【KUKUMU】

    • 38本

    「ひとくち、ひとやすみ。」がコンセプトの食べるnoteマガジン、KUKUMUです。4人のライターと、ひとりの編集者でお届けしています。毎週水曜日、夜21時ごろ更新予定。現在はお試しの気持ちも込めて無料ですが夏以降は有料にし、収益でzineなどにまとめられたらと思っています。

  • 『KUKUMU』の別腹

    • 22本

    記事を書くライター4人と、マガジンを主宰する編集者1人が、それぞれ『KUKUMU』について書いたnoteです。決意表明だったり、あとがきだったり、考えていることだったり。別腹として、お楽しみください。

最近の記事

都民の自覚

夜、打ち合わせに行ってきた。夜の都庁らしきビルの先端が光り、今年の梅雨の終わりの雨雲に突き刺さっていた。 都知事選のことを思い出した。もうしばらく前のことのような気がしてくる。 打ち合わせ中、軽い地震があった。都庁のことを思った。都知事は、あのビルのどこらへんで働いているんだろう。もしも32階とかにいたら、避難するのが大変そうな気がする。 高いビルというのが、不思議だ。次々に建設されているけれど、壊すときはどうするんだろう。莫大なお金がかかっちゃうんじゃないのか。地震大

    • 10万字とかの原稿整理をどうしているか

      単行本や新書なんかは、だいたい10万字くらいになる。 web記事が3000文字でも読まれないという時代に、10万字。どちらも求められるものが違うし、簡単には比べられないけれど。 本の原稿を確認するとき、時間がない場合が多いということもあるけれど、日をまたいで区切らず、すべてに目を通す。 じゃないと、このたとえが合ってるのかわからないけれど、頭の中でシナプスがつながらないような、すべてが合わさって煮込まれていないような、そんな感じがしてしまう。 まずは一回、読者と同じよう

      • いまの自分が書き続ける難しさ

        「ちゃんと毎日note書かないと! それをバロメーターにして栗田さんが大丈夫か見てるんだから!」と叱咤激励された。おいしいお肉をごちそうになったあとだったので、もう頷くしか道はなかったが、たとえ肉がなくてもほんとうにその通りだ。 今日からまたリセットした気持ちでnoteを書こうと思う。 なんで書けてないのか、理由(言い訳)をこれから並べるところからはじめよう。 まず、わたしは2019年から500日くらいまでは連続で書いていた。それから土日を休みにしたりしつつ、なんだかん

        • ユーカリ読書会、メンバー決まりました

          今日、メールを出し終わりました。応募してくださったみなさま、ありがとうございました。 こじんまりした会ですのでお断りする方々も出てしまいました、申し訳ありません。初めての試みに集まってくださった全員に感謝しています。ほんとうにありがとうございます。 いよいよ来月からはじまります。 楽しみです。すっごく楽しみ! リアルで会う。本を読んできて、語り合う。なんてまぶしいのかしら。 今回、当初の想定通りふたつのチームをつくりました。ただ、すこし想定とは違う分け方です。 ひと

        都民の自覚

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        • 明らかに30分をあふれて書いてるものたち
          35本
        • 佳日のほとり
          6本
        • 30minutes
          1,019本
        • 食べるマガジン【KUKUMU】
          38本
        • 『KUKUMU』の別腹
          22本
        • バトンズの学校あれこれ
          126本

        記事

          夜、飲みに行けるとしたら

          こないだ初めて行った立ち飲み屋さんが、とてもよかった。ひとりで飲みに行ったのだけれど、両隣の人とも談笑しつつ、カウンター越しに店員さんの調理を眺めた。 左隣の人が訊ねてくる。 「このお店、はじめてなんですか? いつもここら辺で飲んでるんですか?」 「いやあ、なかなか飲める時間に帰ることがなくて」 「へえ、何時ごろですか?」 だいたいのいつもの時間を答える。右隣の人が笑った。「それはこの店、閉まっちゃいますね」店員さんに、その人がふざけて言う。「〇〇ちゃん、もっと店長くあけ

          夜、飲みに行けるとしたら

          読書会っていいよね

          わたし、読書会をはじめるんですよ。 せっかく「ユーカリ読書会」という、我ながらいいじゃんと思える名前をつけたんですが、ユーカリの写真を探す暇がなく、ハワイで撮った海の写真を持ってきてしまいました。 せっかく新しいことやるんだからしっかりユーカリの写真を探さんかい! とセルフツッコミを入れたくなりますが、そのくらいわたしの日常にはいま余裕がないんです。情けないのであんまり言いたくはないことですけども! はじめての仕事もまだまだ多くて、手際の悪さもあり、予定がみっちりしてま

          読書会っていいよね

          「ユーカリ読書会」をはじめます

          こんにちは、編集・ライターの仕事をしている栗田真希です。 タイトルの通り、わたしは「ユーカリ読書会」をスタートします。今日はそのお誘いです。 月に一回、東京のどこかで数人で集まって、ゆっくりお茶をしながら、読んだ本の感想を言いあったり、好きな本をおすすめしあったり。そんな時間を一緒に過ごす仲間を募集したいと思います。 仲間を募るにあたって明確な基準はありません。年齢も職種も限定しません。わたしと面識があってもなくても構いません。 たくさん本を読んでいるとか、上手に感想を

          「ユーカリ読書会」をはじめます

          この本の読者としてのわたしはあそこにいる

          編集している本について、デザイナーさんに説明する資料をつくった。 概要。スケジュール。想定読者。 想定読者について考えて、自分の中のどこにいるのか、探した。時を遡っていって、わかった。 あのとき、23歳のときの、あの日のわたしだ。あの日のわたしを想定読者の代表にしよう。 ……と決めて、今日デザイナーさんと話してきた。「この日のこの体験をしたわたしが読者です」と。 正直、「その自分語りいる?」と思わないでもない。ペルソナをつくって、「こんな暮らしをしてこんな雑誌を読ん

          この本の読者としてのわたしはあそこにいる

          本という「家」をつくっている

          本ってどんなものなのか、ということを書籍編集をするようになって考え続けている。中身のテキストはもちろん、帯やあらすじ、フォントやノンブルや表紙のデザイン、どんな紙を使うのか……いろんな要素が本には含まれている。 今日、デザイナーの方と話をしていて彼女が「本は平面と立体のあいだにあるから、どっちのデザインもやってきた自分は向いている師匠に言ってもらった」と話してくれた。すごく腑に落ちた。 「まだよくわかんないんだけど、各章のはじめに扉ページがあって、この扉ってなんだろうと考

          本という「家」をつくっている

          力いっぱい生きてるとき哲学は効く

          迷い立ち止まるときに、哲学があるといいんじゃないか、と素人のなんとなくのイメージで思っていたんだけど、それだけではないようだなと入門書を読んでいて思った。 ぐんぐん前に進むときにも、焦りから足がもつれるようなときにも、大いなる時間のなかに自分を置くことができて、心に余裕が生まれる。 ものを考えるための心の余裕をつくる、というのがいまの課題のひとつだ。それは時間の余裕とイコールではないのだと先輩は教えてくれた。では、見えない余裕をどうつくるのか。 そこには、哲学がひとつ適

          力いっぱい生きてるとき哲学は効く

          ただ祝福を

          友だち(とわたしは思っている)が仕事を辞める。人生、そういうこともある。いろんな理由がある。一概にはなにも言えない。詳しい事情も知らない。 ただ、祝福をしたいと思う。 そりゃ好きだから友だちなんであって、どんな人生の局面でも、祝福するだけ、基本一択しかない。 わたしの思う、彼女の素敵なところを数えれば、なにを選んだってどう生きたって大丈夫だとわかる。 嘘がなくて誠実で、気合の入った人だから、わたしは好きだ。自己保身のための嘘を吐く人間がいかに多く、かっこ悪いことか。

          ただ祝福を

          育てるというより、育つ

          勝手に育つのだとしか思えない。 ローズマリーの挿し木を試している。ぶすっと土に刺して、水をやり、様子を見ている。いまのとこ、枯れてはいない。もう1週間ほど経つだろうか。 最初は失敗したなと思った。ローズマリーが、へにゃんとこうべを垂れはじめたからだ。なにが悪いのかわからないなりに、試しに日当たりが柔らかい場所に移したら、みるみる元気になった。 まだ根もなき枝には、直射日光は刺激が強かったらしい。 移動して、ピンピンしている。ほんとうに元気なのか、ちょっと疑わしい気もし

          育てるというより、育つ

          また本ができるんだっていう実感はないけど

          昨夜本を一冊編集し終わった。あとは印刷・製本してもらうのみ。先月はじめて担当作がふたつ編集し終わって、ここまであっと言う間だったので、なんだか不思議な感じ。 もっとああすればよかったな、次はこういうふうにしよう、と考える。スケジュールをどうするか含め、考えることは尽きない。 去年からいろいろ仕込んでいて、たまたまこの2ヶ月にまとまってゴールした。2ヶ月連続だったから工程は割と覚えられた気がする。もっともっと仕込みをしたいし、あれこれ改善策とともに企画を考えているのだれど、

          また本ができるんだっていう実感はないけど

          ひりひりきらきらする日々

          明日、また校了する。つまり本のデータを印刷会社にお送りして、手放す。たぶん校了できると思う、まだこわい。 先月、2冊の新書をやっと校了して、あれから1か月も経っているなんて信じられない。あっという間すぎる。 まだハイになっている。締め切り前の緊迫感と、お祝い気分で浮ついた気分が混ざって、酔っ払いよりタチが悪いんじゃないか。絶対にいま校了間近の本で事故を起こさないぞという強い気持ちで、集中して綱渡りをしている。 「絶対に、絶対に、いい本にしてやる」 最初の2冊のときも、

          ひりひりきらきらする日々

          ゾンビの帰り道のひとりごと

          なぜこうなってしまったのか。 締め切りがギリギリでやばい。今日も早起きして稼働していたのだけれど、途中で諦めて、いま家路についている。 思い返すと、ターニングポイントはGW前であった。もう少し早くわたしがリマインドをかけていれば……ということがあり、3日予定が押した。あの3日があったならと思いながら、いま、まるで魂が抜けたような状態で帰宅しているというわけである。たぶん、歩き方はゾンビに近い。 ぜんぶわたしが悪い、というのも自意識過剰かもしれないけれど、畢竟わたしがわる

          ゾンビの帰り道のひとりごと

          人柄がどうしても文章に出てしまう

          他人の文章を見るとそう思う。じゃあ自分は他者からどう見えているんだろうとこわくなるけど、まあそれは一旦置いておいて。 明るさを忘れない人、誇り高い人、猪突猛進な人、正義感の強い人、静かな人……いろんな面が見える。 どんなに頭が良くても、取り繕っても、演じても、人柄を完全に隠すことはできない。 それを改めて実感することがあった。 誰かを傷つけるような物言いは普段からしないように心がけて(わざわざ棘を持たなくても傷つけてしまうときだってあるんだから)、他人に親切にふるまい

          人柄がどうしても文章に出てしまう