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10万字とかの原稿整理をどうしているか
単行本や新書なんかは、だいたい10万字くらいになる。
web記事が3000文字でも読まれないという時代に、10万字。どちらも求められるものが違うし、簡単には比べられないけれど。
本の原稿を確認するとき、時間がない場合が多いということもあるけれど、日をまたいで区切らず、すべてに目を通す。
じゃないと、このたとえが合ってるのかわからないけれど、頭の中でシナプスがつながらないような、すべてが合わさって煮込まれていないような、そんな感じがしてしまう。
まずは一回、読者と同じようにさらっと読む。熱を込めすぎずに。それでおもしろさをチェックする。
ここでできれば一晩は寝かせる。そうすると、なんか頭のなかで整理されたり、新しい構成が思いついたりする。違和感があって、その原因がわからないときはもう一回読む場合もある。
もしも一晩寝かせられない場合は、その日にコメントを入れつつも、翌日必ずまた頭からチェックする。
ぐぐぐっと集中してほんとうに真剣に考えていて一晩経つと、翌日には整理されている場合が多い。思い浮かんでなくても、図式化してみたりして、構成のパズルのピースを書き出すとわかってくる。
そうしたら、もう一回頭から、今度はじっくり読む。コメントを入れる。糖分を補給しながら、これもできるだけ1日でやる。もしも2日間に分かれてしまうときは、サッと読むのだけでも頭からは絶対。
わたしがすぐ忘れてしまう残念な頭脳の持ち主だから、こうしないとうまくいかないだけかもしれない。
ほんとうは、こうやって読みながら、帯に使いたい言葉をピックアップしたり、タイトルに入れたい言葉を揃えたりすることができたらベストなんだけれど、まだそこまではできてない。
コメント入れ終えたら、余裕があれば家で音読する。このタイミングでは難しければ、校正校閲に入れてチェックしてもらってるあいだに音読する。
という感じ。
いろんな編集者、ライターの人に、どうしているのか聞いてみたい。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。