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ずぶの素人が未経験から月100万稼ぐプロライターになる奮闘記

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美容師を長年していて、立ち仕事がそろそろキツくなってきた。将来のために何か在宅ワークを始めたくて選んだ「ライター」という職業。 はたして全くの初心者がものになるのか?リアルな成長… もっと読む
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#母

「いま、しあわせじゃない…」母の言葉が胸に刺さる

「いま、しあわせじゃない…」母の言葉が胸に刺さる

オミクロン株感染の再拡大を受けて、

母が入所している介護施設へ

面会に行けなくなった。

それならせめてもと

電話をかかると、

電話口の母の声に元気がない。

「話し相手がいない」

とのこと。

しばらく母の言い分を聞き、

「おかあちゃん、しあわせ?」

と尋ねると、

「しあわせじゃない…」

と泣き声に変わった。

今お世話になっているのは、

グループホームという、

認知症の人

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母の介護を受け持つことにした本当の目的

母の介護を受け持つことにした本当の目的

私は三人兄妹の末っ子である。

元々は関西の生まれ育ちで、

約二年前に九州に単身で移住した。

移住してから半年ほどして

母の認知症が発覚。

しばらくは遠距離を行ったり来たりして

介護サービスを利用しながら

サポートしてきた。

そして先月、

思い切って母を私の移住先に呼び寄せ、

今住んでいるところから車で5分ほどで行ける距離にある

介護施設へ入居してもらうことを決めた。

誰も知

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母にしてあげたいことができる幸せ

母にしてあげたいことができる幸せ

母を移住先に呼び寄せ、

今住んでいるところから

車で5分以内にある介護施設に

入居してもらうことにした。

70代の母を、

その歳から住み慣れない場所へ引っ張るのは、

ずい分悩んだが、

なんとか落ち着いてくれているようだ。

今までは、

関西と九州の距離感だったので、

よくても半年に一回しか帰ることができなかった。

それが今では、

気が向いたときにいつでも顔を見ることができる。

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「何でも知ってる古株」から、「何も知らない新人さん」になった母

「何でも知ってる古株」から、「何も知らない新人さん」になった母

私が生まれ育ったのは、

人口約10万人(私が子供だった当時)の、

中くらいな街だ。

その中でも

私の実家があった場所は、

山裾にある、

ド田舎だ。

両親が家を建てた当時、

周りには家が一軒しかなく、

電気も水道も通っていなかったとか。

現代日本において本当にそんなことが

あるのかと思うほどだが、

昔の写真を見せてもらうと、

たしかにどこまでも

ススキ林が広がっているだけ

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もの忘れは進んでも、気遣いは忘れない母

もの忘れは進んでも、気遣いは忘れない母

本日、

母のグループホーム入所が完了した。

知らない土地、

慣れないイントネーション、

慣れない建物の構造。

どれを取っても、

母にとってストレスになることばかりだろう。

「介護は大変」

と言いながら、

思うように事を進めたいだけの、

傲慢な自分が浮き彫りになる。

「母は社交的な性格だから…」

と、

新しい施設にもすぐに馴染んでくれることを期待して、

甘えてしまっている

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人生はなかなか一息つかせてくれない

人生はなかなか一息つかせてくれない

最近のnoteは

母の介護にまつわる内容が続いている。

そして今日もそうすることにした。

4日前から体験で入居している介護施設。

今日は仕事が休みだったので

母の様子を見に行った。

部屋の様子は

とくに散らかっている感じでもなかった。

しばらくすると職員の方に呼ばれ、

話があるとのこと。

母の部屋から少し距離をとった場所まで

移動した。

そこで伝えられたのは、

「お母様は

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忘れられない日

忘れられない日

「あんたが私のために

いろいろやってくれてるんやな…」

冗談を交えて楽しくおしゃべりしていたのに、

急に母が涙を見せた。

認知症の母が介護施設に入居する日。

その日の朝は、

いつも通り一緒に朝ごはんを食べ、

昼寝をした。

約束の時間は午後2時。

ほんの2週間とはいえ、

四六時中、母と共に時間を過ごしてきたので、

一気に寂しさがこみ上げる。

出発まであと少し時間があるので、

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介護で仕事にブランクができ、社会復帰に不安を感じる

介護で仕事にブランクができ、社会復帰に不安を感じる

母の介護のために仕事を休んでいる。

最後の出勤日からもうすぐ2週間が経つ。

私は美容師をしているので、

現場から離れることで

感覚が鈍るのが怖い。

例えば

ヘアカラー剤の調合の微差であったり、

カットの切り口の感覚であったり。

明後日からは通常通り仕事を再開する予定であるが、

久々の社会復帰に戸惑いがある。

介護をするのは家族の義務だと思っているが、

自分たちの生活を守る必要

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まずは体験から。母の介護施設入居に向けて

まずは体験から。母の介護施設入居に向けて

昨日は母を連れて介護施設に見学に行った。

こちらの施設は、「軽費老人ホーム」という括りで、

一人で生活することに不安のある60歳以上の方が対象である。

とはいえ、自分のことは自分でできることが

入居の条件。

トイレやお風呂、洗濯など、

基本的なことが自分でできなくなったら

退所しなければならない。

母の認知症の度合いを考えると、

ちょっとギリギリのラインかもしれないが、

先方は

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明日はついに介護施設の面談

明日はついに介護施設の面談

母を移住先に呼び寄せる大作戦。

明日はメインイベントの、

介護施設の見学と面談だ。

母が気に入ってくれて、

先方がオッケーを出してくれれば、

入居の運びとなる。

今月に入ってすぐに、

私は実家へ戻り、

引越しのための荷造りや転居の手続き、

利用してるもろもろサービスの解約にと

走り回った。

母の行動は、

誰が見守る人がいないと、

非常に危なっかしい状態。

一人暮らしをし

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いよいよ母を移住先に呼び寄せる

いよいよ母を移住先に呼び寄せる

紆余曲折ありながらも

ようやく母の引っ越しを無事に済ませることができた。

そして迎えた移住の日。

実家を発つ最後の朝も、

「私、行かへん!」

と急にヘソを曲げ出して、

一時はどうなるかと思った。

歳を取ると

どうしてこう、

子供返りするのだろうか。

タクシー、電車、新幹線を乗り継いで進む

片道の旅。

駅から自宅まではツレ兄さんが車で送ってくれる。

朝7時に家を出て、着いた

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実家で過ごす最後の日

実家で過ごす最後の日

「走馬灯のように」

とはよく言ったものだが、

小さい頃からの色んな思い出が、

普段はすっかり忘れているのに

頭の中を駆けめぐる…

今日は実家で過ごす最後の日だった。

明日はいよいよここを去り、

私の移住先に母を連れていく。

母にとっては

もっと思い出深い家だろう。

私の両親がこの家を建てたとき、

近所にはほかに一軒しかなかった。

電気も水道もなく、

自家発電で生活していた

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母の引っ越し④ギリギリになって肝心なことを思い出す

母の引っ越し④ギリギリになって肝心なことを思い出す

母の引越し準備最終日。

今日がほんとに最後の最後ということで、やることのチェック漏れがないか

何度も頭を巡らせる。

すると、

母のかかりつけ医に頼んでいた紹介状を

まだ受け取りに行っていないことに気がついた。

慌てて電話で確認。

すぐさま取りに行った。

ギリギリになってこういうのが出てくる。

午後からは、

まとめておいた母の荷物を移住先に発送。

自分で梱包して普通の宅急便で送

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母の引越し③必要なのは期待じゃなくて対処

何においても言えることだが、

必要なのは期待じゃなくて対処である。

母を移住先に呼び寄せるために、

休みを取って実家で引越しの準備を整えている。

有効期限は4日間。

今日はDAY3だった。

早朝に母と散歩。

静かでのどかなこの散歩コースは大好きだったなぁ。

いつもより遠回りしてゆっくり歩く。

家に帰って歩く朝食。

一休みしたら母を連れて

市役所へ転出届を出しに。

続いて国保

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