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雑誌「1番近いイタリア」

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雑誌「1番近いイタリア」に関する記事。 マンマのイタリア家庭料理研究家Aoi Aurora、こと中小路葵が編集長を務める季刊誌です。 コンセプトは「日本の家庭で楽しむイタリア料…
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#レシピ

カターニャの煙

カターニャの煙

目の前の通りに出た大きな炭火焼きコンロからもうもうと上がる煙に、まだ高い太陽からの光が乱反射する。煙の向こうには大きな体をした肉屋の店主が忙しそうに手を動かす姿が霞んで見える。通りに並べられたプラスチックのテーブルには高校生くらいの若者が輪になり、たっぷり肉が詰まった大きなパニーニを頬張る。煙の中をテーブルを縫うようにウェイターさんたちが足早に料理を運ぶ。私たちのテーブルの横をまた一人、お皿を抱え

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「1番近いイタリア2023秋号(Vol.15)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2023秋号(Vol.15)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2023年秋号を刊行!

あっという間に第15号。
温かい読者の皆様に支えられていることに感謝です。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を、皆様に生の魅力たっぷりでお伝えできれば幸いです。

さて、今号はいかに!

2023年秋号巻頭エッセイは「ボローニャの秋晴れ」、甘くて苦い、ボローニャでの短編です。

マンマのレシピ集、今号のテーマ食材はカボチャ。
豪華に10品

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「1番近いイタリア2022秋号(Vol.12)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2022秋号(Vol.12)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2022年秋号を刊行!

あっという間に3周年!温かい読者の皆様に支えられていることに感謝です。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を、皆様に生の魅力たっぷりでお伝えできれば幸いです。

さて、今号はいかに!

2022年秋号 福岡県糸島×ピエモンテ州の食卓巻頭エッセイは「山の民」、ピエモンテ州山の家族を描いた一節です。

生産者取材では、福岡県糸島のフルタクこと古

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感謝とリスペクト。人を繋ぐ農業を。(糸島のフィールドマスター:古川拓実さん)

感謝とリスペクト。人を繋ぐ農業を。(糸島のフィールドマスター:古川拓実さん)

※この記事は雑誌「1番近いイタリア2022秋号」からの抜粋です。

感謝とリスペクト。人を繋ぐ農業を。今回生産者インタビューでお話をお聞きしたのは、福岡県糸島市で「糸島のフィールドマスター」として多彩な活動を行っている古川拓実さん。人懐っこい笑顔にみんなが安心感を覚える、若き農家の古川さんの想いに迫ります。

なぜ農業の道へ

自分は、元々実家が農業をやっていたので、畑での農作業が身近にありました

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「1番近いイタリア2022夏号(Vol.11)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2022夏号(Vol.11)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2022年夏号を刊行!

温かい読者の皆様に支えられて今号も刊行することができました。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を、皆様に生の魅力たっぷりでお伝えできれば幸いです。

さて、今号はいかに!

2022年夏号 宮城県気仙沼の魚×プーリア州サレントの食卓

巻頭エッセイは「夏の音」、プーリア州で過ごした夏を描いた一節です。

生産者取材では、宮城県気仙沼の漁業

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農業の楽しさを見つけて:ハラシモベース細川貴司さん

農業の楽しさを見つけて:ハラシモベース細川貴司さん

※こちらは雑誌「1番近いイタリア2022年春号」の生産者取材記事になります。

雑誌「1番近いイタリア」についてはこちら

農業の楽しさを見つけて:ハラシモベース細川貴司さんご紹介を受けて、イタリアから香川にZoomを繋ぐ。聞きたいことが沢山ある。ホームページから農業の楽しさが伝わってくるからだ。「すみません、直前まで作業をしてまして」と爽やかな笑顔で入ってきたのが、今回インタビューをさせて頂く細

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「1番近いイタリア2022春号(Vol.10)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2022春号(Vol.10)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2022年春号を刊行!

なんと、記念すべき10号め!
全て温かい読者の皆様に支えられてのこと、感謝の気持ちで一杯です。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を皆様にお伝えしよう、
その創刊当初の想いは、今も何一つ変わっておりません。

回数を重ねると忘れてきてしまうこともありますが、原点に立ち戻り、「好き」「伝えたい」を突き詰めようと思います。

みなさんも一緒に、

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「1番近いイタリア2022冬号(Vol.9)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2022冬号(Vol.9)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2022年冬号を刊行!

なんと、早くも第9号、3年目に入りました。
全て温かい読者の皆様に支えられてのこと、感謝の気持ちで一杯です。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を皆様にお伝えしよう、
その創刊当初の想いは、今も何一つ変わっておりません。

土地の物語、生産者インタビューとテーマ食材のレシピと共に、
丁寧に今日の料理を作る豊かさを感じて頂ければ幸いです。

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対談:深谷の闘うもやし屋
飯塚商店「グローバリゼーションと原点回帰」

対談:深谷の闘うもやし屋 飯塚商店「グローバリゼーションと原点回帰」

この記事は雑誌「1番近いイタリア」の2021年冬号からの抜粋です。

グローバリゼーションは食の領域にも大きな影を伸ばしている。私たちの食卓には知らず知らずのうちに、世界レベルの価格競争に勝ち抜いた商品が並んでいる。その裏では、小さな生産者が廃業を余儀なくされる例が後を絶たたない。そんな中、埼玉県深谷市で親子2代62年、グローバリゼーションと「闘ってきた」もやし生産者がいる。太くて白い大量生産型

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「1番近いイタリア2021秋号(Vol.8)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2021秋号(Vol.8)」刊行!🇮🇹🎉

なんと、今号で「一番近いイタリア」はちょうど2周年。

イタリア好きが高じて自作自費で年に4回発刊する季刊誌ですが、皆様の温かい声援に支えられて、8号も積み重ねてこれたことに感謝です。

さて、今号はいかに!

2021年秋号「ピエモンテ州×長野県小布施町のカブ」2021年秋号、今号のテーマは「ピエモンテ州×長野県小布施町のカブ」です!

巻頭エッセイは「ランゲの丘」、2019年に走った「バルバレ

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