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「真昼のユウレイたち」岩瀬成子・作ブックレビュー
幽霊が出てくる小説は苦手だ。
だってたいがいホラーだから。
ホラー小説は、とんでもないレベルの恐怖を追体験させてくれるものだから読むとしんどい思いをする。
それなのに読み始めたら最後、恐怖の結末を知りたいが故に手を止められない。
結果、しばらくの間お風呂では鏡を直視できなくなるし、
寝るときは仰向けオンリーを強いられる。
深夜に起きたくないから水分はあまりとれないし、物音にも敏感になる。
幽霊に
映画のクライマックスを見れない女
母である。
母には映画の一番いいところが見れないという特殊な呪いがかかっている。
そんな母の恐ろしい呪いに気づいたのは、今から20数年前のこと。
当時高校生だった私は、ジブリの最新映画「もののけ姫」が公開されたことを知り家族に声をかけた。
そして母と私、当時小学生だった弟と三人で観に行った、んだと思う。
実は母の呪いを目撃した衝撃で、弟がいたかどうかの記憶が少々飛んでいる。
でもその頃の弟はよ
美容室ジプシー、青い鳥を見つける
ずっと美容室が苦手だった。
オシャレなお兄さんやお姉さんたちが、キラキラとしたお店で
テキパキと仕事をしている場所。
なんだか眩しすぎて、行くたびに気後れする場所。
でも美容室はそういうもんだと思って、
駅前のオシャレな雰囲気の美容室を見つけては通い、
また見つけては通っていた。
長いこと行きつけのお店を見つけられない、美容室ジプシーだった。
そもそもこんな癖の強い髪で、希望の髪型にしてもらおう