寒い、寒ーい！

予報どおりではあるけれど、寒い。ストーブをつけているのに物足りない。
それはそれはかわいいうちのアラジンのストーブが、ポッポッと音を立てて一生懸命頑張っているのに、
さむーい！

いつもならストーブの上にあるやかんから湯気が出て、それがいい感じに部屋に湿度を与え、ぬくぬくと幸せな空間を提供してくれるのに、
今日はなんか、なんかカラッとしてて、部屋の空気がスンッとしてて、
さむーい！

しかもこんな寒いなか洗濯ものの下洗いをし、お風呂掃除をし、皿洗いをする自分。
苦行だ。家庭内滝行か。
心身は強くなるどころか、やさぐれるばかりだ。
しかもそんな勝手に忙しく寒い私のことなんてお構いなしの猫たちは、
ソファで寝そべっている。
湯たんぽの上に、毛布がかかった最高にぬくぬくの場所で。
そうだよ、今日は寒いからと思って君のために早々に湯たんぽをセットしたのは私だよ。
さらに寒いかと思って寝ている君にそっとブランケットをかけたのも私だよ。
でも、こんな顔、格好でイビキかいて寝られると
色々なんか負けた気がする。
ずるい。猫、ずるい。

でも、
この子の幸せをプロデュースしたのは、私。
私がこの子に幸せを提供したのだ。
そう思いながら彼女の幸せそうなイビキをBGMにして飲むお茶は、
なぜかいつもよりおいしく感じた、気がした。

寒い一日だけど、、
ま、いっか。