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青梅の空気感

青梅といえば御岳山。
御岳山の濃い空気、濃い緑。御岳渓谷の豊かな水源。
土地全体がどっしりと重みのあるかんじ。
決して優しくはない、オオカミと共に生きてきた場所。

私にとって青梅はそんなイメージだ。
秋や冬がよく似合う、落ち着いたところ。

土地の空気自体に、よそ者を容易には受け入れない雰囲気がある。
そんな厳しさがたまらなく好きだ。
最近まで青梅市全体がこういう空気感なのかと思っていた。
でも、違った。

青梅市と埼玉県飯能市との境目にある成木川沿いの地域。
岩蔵温泉や、アンティークショップ「マンシッカ」などがあるところ。
ここの空気感は、なぜか軽いのだ。
爽やかなのだ。

なだらかな坂と、開けた景色。
緑も柔らかで、パステルカラーのイメージ。
なんとなく色に白が入っている感じ。
春がよく似合う、そんな場所。

なんでこんなに空気感が違うのか不思議に思っていたものの、
まぁそんなものか、となんとなくそのまま受け入れていた。

ところが、先日のふしぎカフェで出会った人の話を聞いて、その謎が解けた。
どうやら土質が違うらしい。
成木のあたりは石灰が多く、御岳山のあたりはチャートなどが多いらしい。
成木の石灰は有名らしく、江戸城にも使われたんだとか。

ほぉぉ。
長らく近くに住んでいたのに全然知らなかった。


でもそれを聞いた時、すごく腑に落ちた。
地質の違いが、その土地の空気感を作るのかも。

え、面白いな。
そんな風に青梅を見たことなかったな。

昔からのそんな色々な何かが、今の青梅を作ってるんだな。

あ、ちなみに正しい地質の成分は、専門のデータをどうぞ。

「青梅地域の地質」植木岳雪・酒井彰
平 成 19 年独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センターhttps://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_08050_2007_D.pdf


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