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明星圭太
2022年11月11日 07:37
大学受験を翌日に控えた夜。俺は勉強するでもなく、公園のベンチに座っていた。いろいろと理由はあるけど、要するに全てが面倒臭かった。勉強したくなくて、何かしたいとだけは思っていて、かと言って明確にやりたいこともなくて、結局それって勉強したくないだけじゃね?とか思って、でもやっぱり何かしたくて、何かは分からなくて。嫌でもそんなことを考え続けてしまうことが面倒臭かった。死にたいけど、死ぬことすら
2022年11月4日 18:46
TikTokでたまに、外国の調子こいた奴が街中でシャレにならないドッキリを仕掛けるみたいな動画が出てくる。最後まで観る前に、コメント欄を覗いている自分がいる。炎上気味だと「やっぱな」と思うし、賞賛されていると「これセーフなんだ」と思う。そこでふと気づく。俺、倫理マンじゃん。自分がどう思うかより、これが世間的にどういう評価が下されてるかの方が気になってるじゃん。ただの倫理マンじゃん。あ
2022年10月27日 17:15
なんでか分からないけど、いつも時間が足りない。別に朝から晩まで働いているわけでもないのに、昼まで寝てるわけでもないのに(たまにあるが)、なぜか時間がない。忙しくないのに忙しい。最近、そんな自分に業を煮やし、1日の行動を詳細に記す日記を始めた。1日の始めに予定を書き、答え合わせのように実際のスケジュールを書く。そこまでやっているのに、平気で3日ぐらいスルスルと時間が経っていることに気付く。
2022年10月20日 15:28
昨日、パソコンに向かっていると、左こめかみの上あたりがピクピクと痙攣するのを感じた。ピタッ、と、水を打ったようにキーボードを打つ手が止まる。全神経が、左こめかみの上あたりに集中する。確かに皮膚がピクピクしてはいるが、特別痛いわけではない。——これ、死なんよな?めちゃイケだったら、右下に「死?」という面白テロップが出てるな。とか考えるぐらいの余裕はある。一向に激痛が襲ってくる気配は
2022年10月11日 07:04
悲しいぐらい「調子」に左右されている。8時間パソコンの前で唸っても何も出ないこともあれば、ベロンベロンで帰ってきて一瞬で名文を紡ぎ出すこともある。そこにどんなジンクスがあるのか、まるで分からない。たっぷり寝た日よりも一睡もしてない方が上手くいく時もあるし、逆も然り。つまり自分が今日調子が良いかどうかは、パソコンの前に座ってみないと分からない。そもそもパソコンの前に座らないなんてのは論外。
2022年10月4日 01:31
脚本家は孤独だ。職業柄、横の繋がりがほとんどない。ひとり大好き人間の自分としては最高だけど、ひとり大好き人間でも孤独を感じるのだから、よっぽど孤独な職業なんだと思う。だから、たまに脚本家と出会うとすごく嬉しい。孤独と同等か、それ以上に感じる弊害は、個性が出しづらいこと。たとえば脚本家が30人集まったクラスがあるとして、その中で個性を出すのは簡単だ。誰もやっていないこと、すなわち逆張りを
2022年9月24日 00:15
こないだドトールで作業している時、iQOSにタバコ(ブレード)を入れた瞬間、ポキッとふたつに折れた。これはiQOSユーザーにとって「死」を意味する。つまり、この僅かにはみ出しているペーパーの部分を爪でつまみながら、ゆっくり繊細に引き上げないといけない。少しでも力の入れ方を間違えれば、ペーパーが破れてつまむ場所を失ったり、余った指でさらに奥へと押し込んでしまったりする。ちなみに、これを取り
2022年9月12日 23:57
自分が深夜ラジオを聴き始めた頃、まだ今ほど市民権を得ておらず、だいぶニッチな趣味だった。隠れキリシタン的な、バレないようにこっそり聴くものだと思っていたし、実際そうだった。初めて人に言う時は「俺、シコったことあるんだよね」と打ち明けた時ぐらい緊張した。相手によっては「エロじゃん!」となり、クラス全員にエロ認定されかねない。なので、深夜ラジオ好きと出会った時は「俺もシコったことあるんだよねw
2022年8月31日 21:20
高校1年生最初の期末テスト、数学Ⅰで0点を取った。名前を書き忘れたとかじゃなく、大真面目に50分間答案用紙と向き合った結果の、0点。その後のテストでも赤点の半分以下しか取れず、3月の終業式前日、数学の先生に呼び出された。「これ、明日までにやって来なかったら留年だから」渡されたのは、割り算の筆算のドリルだった。翌日それを提出すると、すでに印刷されていた通信簿の数学の評定「1」を、
2022年8月22日 06:56
お世話になっている大先輩に「脚本ってどうやって勉強してましたか?」と聞いたら、「映画を観たらまず面白かったかつまらなかったかを決めて、その理由を10個書く」と教えてもらった。今までも観た感想をメモ書き程度にまとめてはいたものの、印象の薄い映画はそれこそ本当にメモ書き程度で終わってしまっていた。それを必ず「面白い」か「つまらない」に色分けし、その理由を10個必ず探し出す。そうすると、自分が書
2022年8月14日 04:28
「自分には何の才能もない」と嘆く人へ。そんなことはない。誰にだって、ひとつぐらい才能はある。ただ、それが「肛門書道」である可能性も、ないとは言えない。肛門書道とは、ケツに筆を突っ込んで文字を書く書道のこと。無論、俺が適当に考えた。もし自分が、手よりもケツの方が字を上手く書けるとしても、それに気付くことはほぼない。実際にやってみたとして、やっぱり手の方が上手かった時の虚無感を想像する
2021年3月12日 03:44
駆け出しの脚本家には、「印刷」という重労働がついて回る。今ではシナリオコンクールの応募も、wordやPDFのデータをそのまま送信するのが主流になったが、舞台の台本は、印刷して配ったものがそのまま稽古で使われる。まして僕が携わるような手弁当の舞台なら、いちいち製本なんて行わない。「明日の稽古までに人数分、刷ってきてね!」なんて、ザラにあることだ。ハッキリ言う。僕は「印刷」がこの世で一番苦手
2021年3月7日 19:47
私事ではありますが、この度、noteの累計閲覧数が10000ビューを達成いたしました。本当にありがとうございます。特に目標として設定していたわけではないのですが、いざ数字として「これだけ読まれている」という実感を目にすると、「これからも頑張ってみよう」というモチベーションがムクムクと湧いてきます。これからも何卒、ご贔屓していただければと思います。とはいえ。やっぱり、地道なんですよ。
2021年3月5日 23:57
前にネットで、「人の一生を1日に換算すると?」みたいなのを見たことがあります。「18歳はまだ朝の6時。これから何だってできる!頑張れ!」的なやつです。じゃあ、人生を連ドラに換算するとどうなるんだろう?と思いました。人の一生が約80年だとして、連ドラはだいたい全10話。つまり、80÷10で、8歳/1話ということになります。となると、25歳の僕は、第4話の冒頭ぐらいでしょうか。いやいや、と