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静馬
2022年11月14日 19:38
信じたくないものばかり信じていました信じたいものを信じもせずにあなたの足下に咲く花とつきぬけるような青空と小さな世界で生きるわたしに心の世界は誰より広いとあなたが教えてくれた朝あの日のあなたと同じ気持ちでいつものように歩いていたら長いあいだかき消えていたわたしの世界が見えたのですあなたは本物の悪意を信じないわたしは本物の絶望を信じない信じるのは子猫の温もり星
2022年9月27日 18:55
秋は光が和らぐ。空気も和らぐ。心の痛みが和らぐか…というと、そんなことはない。むしろ秋は悲しみが増す。でも、つらいときには悲しげな曲が聞きたくなるように、わたしの心には秋の寂しさがしっくりくるみたい。秋は心の世界に少し近い。むかし、ある人が「秋は空白の期間だね」とわたしに言った。そのときは意味がよくわからなかったけど、今はわかる。わかるけど、言葉にならない。言葉にならない空白そのものが
2022年9月23日 15:48
休日のいちばんの楽しみは朝食だあ。平日の朝はごはんを味噌汁やお茶漬けの素でチャーッとかき込んで終わりだけど、休日はラジオを聞いたり映画を見たりしながら、前日に買っておいた美味しいパンを食べる。今日はレーズンとくるみ、紅芋と鳴門金時のブレッド。昨日の残りのシチュー。で、わたしには先延ばし癖があるので、休日の朝はやりたいことややらなければいけないことを紙に箇条書きにしておくことが多い。猫の
2022年9月3日 18:50
長雨でくさくさした気分になってくる。でも雨が嫌いってわけじゃない。これはこれでいいものだ。なにも考えないで、ただじっと雨を眺めている時間もけっこう好き。それに、雨上がりの夕暮れは街が藍色になってとてもきれい。濡れた土のにおいは子供のころから変わらない。静かな雨音に包まれていると、いろんなものが胸に染む。なんだかもの悲しくなるんだけど、それに癒されたりもする。傘をさして散歩に行こうかなーとも
2022年8月22日 19:35
朝、夢から目が覚めたとき、どうしようもなくやるせない気持ちになる。それはとても静かな気持ち。早朝の海辺の、湿った砂浜で、ひとりきりで目覚めたみたい。朝から感傷的になりすぎる。とにかくやりきれない。なにかがたまらなく恋しい。さっきまで一心同体でいたはずの、誰かの気配を感じる。寂しい、悲しいというよりも、苦しい。どこへ帰っても、帰りきれないようなホームシック。深刻な懐郷病。本当に恋しいのはどっちな
2022年8月19日 20:43
うわべだけの付き合いなんていくらでもやれるわと思ってたけどちがった。私は自分で思っている以上に人間を必要としているみたいだ。ひとりより孤独を感じても、あれこれ文句を言いたくなっても、傷心にたえない毎日だとしても、心と心が触れ合うような深い交情を求めているんだ。実際に人間関係の渦に巻き込まれたときには、矛盾と葛藤や見栄と意地や嫉妬と憧れの荒波に揉まれて、こんな文章はただのきれいごとにしか感じられ
2022年7月24日 16:56
日曜日の朝ごはん。いちじくパンです。くるみの食感といちじくの優しい甘みがおいしかった。ラジオを聞く。番組は パナソニック メロディアス ライブラリーと、皆藤愛子の窓café~窓辺でcafé time~。本を読みます。柴田元幸さんの「愛の見切り発車」。Amazonで2円で購入。配送料は256円です。本を読んでいると、中から猫の爪が出てきた。中古本とはいえ、もともと挟まっていたとは思えない
2022年7月5日 20:12
夕暮れ時の、あのやるせない、やりきれなさはなんだろうなにかが間に合いそうで間に合わないような、もしかするとまだ間に合うようないてもたってもいられない焦りと、静かな諦念がないまぜになって、せめぎあって、絶叫したくなるぼくはなぜいつもここにいるのだろう世界から自分ひとりを引っこ抜きさえすれば頭のなかは静かになるのに安らぎと静寂が訪れるのにぼくはなぜいつもここにいるのだろう
2022年4月27日 17:55
それでいいんだきみがどんどん大人になって打算を覚えて ずる賢くなり夢さえ忘れて 諦念を選び無意味なことが本当に無意味に思えてもそれでいいんだもう素敵な詩が書けなくなってももう世界が青く見えなくてもあのころのきみの面影が消えてなくなるわけじゃないきみは優しくなるだけだなにもなかった孤独な世界をはじめて照らした光のようにきみは優しくなるだけだ
2022年3月1日 18:21
高校生のころ、一騒動あってちょっとだけ警察のお世話になったことがある。例によって例の如く、騒動の原因はわたしの精神力のなさにあり、今は忸怩たる思いで反省するばかり。学校をさぼってしょぼくれているわたしを見て、警察官の男性は、何に悩んでいるのか、何がつらいのか、真正面から向き合って優しく聞き出そうとしてくれたのだけれど、わたしは自分でもどうしてこんな事態になってしまっているのか理解できていなくっ
2022年2月17日 12:16
死のうと思って死ぬことができたらあの人はほんものの人間だったんだってだれかに認めてもらえるような気がしてた小さなころからずっと前からこんなに弱い人間だけどこれ以上はもう 強くなれないだから天国で生きるんですだれも悪くなかったあかしにだれも恨んでなかったしるしに死のうと思って死ぬことができたら自分を許せるような気がしてた「彼女は死んで幸せなんです」「だから彼女はも
2022年2月12日 16:35
あなたが泣いてる夢をみたどんなにどんなに嫌われてもこんなにこんなに嫌いでも夢のなかでは今もまだあなたを抱きしめたいわたし
2021年11月20日 14:45
ちょっと肌寒いけど日差しはあたたかくうとうとしたくなるようなとても気持ちのいい昼下がりそんな小春日和の時期が一年のなかでいちばん好きです穏やかな日差しに包まれていると悲しい気持ちは癒えなくてもまあそれはそれとしてなんだか悲しいままでも心がじゅうぶん満たされるようなそんな気がするものです「今日は死ぬのにいちばんいい日」というインディアンの言葉がありますがわた
2021年11月14日 16:14
今朝は気持ちのいい天気だったので散歩をしてきました。考えなくてはならないことはやはりたくさんあって、いつも「散歩しながら思考を整理しよう…」と思いながら家を出るのですが、歩き始めると不思議と頭の中が空っぽになります。いい意味で頭が働かなくなるというか…。何にしても、何気ない自然の風景の美しさには、もう言葉もない。本当にいいものの前ではすべてが意味を超えてしまって、言葉や思考や感情ではその素