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日常のステップ

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人生ソフトランディングだと?!

人生ソフトランディングだと?!


元九大院生の事件に見る研究者の道のむずかしさ

とある雨の日。バイト先で日々のニュースを流し読みする。そこで目に留まったのが、2018年に九大の元大学院生が焼死した事件だった。

記事によると、46歳、元大学院生、職業不詳。憲法学の研究者を志し、しかし生活に困窮し、自ら火を放って自殺を図ったとされている。大学院博士課程に三年以上在学した後、就職の意志を持ちながら、定職が得られないまま研究を続けて

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身勝手な激励に気をつけろ!

身勝手な激励に気をつけろ!

激励にはいくつかある。

ひとつは、ほんとうに相手を応援してて、そのために手助けをいとわないパターン。

もうひとつは、相手を応援してポジティブな変化を起こせたという事実が、自分の欲求を満たすというパターン。その場合、そういう人が語るのは具体的で建設的なアイデアやその達成方法についてよりも、自分の経験談や人生観がメインになる。

留学に行ったり、英語圏の外国人と触れたりする中で、この後者の”身勝手

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Just keep going!

Just keep going!

ひとつのことが終わり、あたらしい景色が見えた。
ひとつのことが過ぎ、あたらしい感情が芽生えた。

そうやって人生は続いていく。
変化はわたしの友達で、自由は孤独の友達で。

なにかを永遠に残しておくことなんてできないって、たしかにそうだ。

でも、努力することはできる。
もがくことはできる。大事にすることはできる。

それをしないで、すべては変わりゆくだなんてあきらめてしまうのは、
なんだかさみし

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Live with confusion

Live with confusion

I believe that someday, these months of years of confusion will make sense.
It might be just a spreadsheet that organizes this mess in my head about scholarships and master's programs. 
It might be a

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パンクしたタイヤでどこまで行けるか

パンクしたタイヤでどこまで行けるか


タイヤがパンクしている!いくつものものが雑多に頭の中に存在していて、どれにも特に集中できていない状況は、まるでパンクしたタイヤで進もうとするようなものだ。時間は足りなくて頑張って進もうとすると、空回りしたり、穴を乗り越えられなくて深みにはまったり。まずはタイヤを直すことが最優先なんだろうなあ。

タイヤを直す、つまりシューシューと空気が抜けている穴をふさぐことは、今の自分の優先順位を定めて、必要

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日常のステップ やばい!

日常のステップ やばい!

やばい、まじでやばい。頭と心がパンクしそうだ。

できることは限られているんだなと痛感する毎日。充電があれば働き続けるロボットみたいに動けたらいいのにと思う一方で、人間らしさはその一定ではない波にこそ宿るのではないかとも思う。

大学院のプログラムさがし大学院のプログラム探しは混迷を極めていて、社会学という専攻の中で男性学というトピックを研究している教授のいる場所はほとんどない。大学の教授に聞いた

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桃と唐揚げ

桃と唐揚げ

不思議な一日だった。

嬉しいことも、悲しいことも、何個も起こった。同じだけ起きても、嬉しいことの方が重大なはずでも、悲しみの方が、鮮度が高いのはなぜだろう。

疲労の中での、バイトのはしご。朝は7時半に家を出て、ぎゅうぎゅうな電車二本に揺られて新しいバイトの研修に行った。「いかなる時も公用語は英語です」と言われ、日本の中の治外法権みたいな場所でのシステムやルールについてとつとつと話を聞く。到底手

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終わりのない自己実現欲求

終わりのない自己実現欲求

何かを達成したはずなのに、ずっとそれに自分は見合わないと思っている自分自身がいる。自分よりももっと適した人、そしてもっとより努力して準備した場合の自分と、今の自分を比べて、うまく言葉に表せない苦しさを感じる。ベッドの中で何度も何度もリハーサルして、寝付けなくて、朝は起きなきゃいけない時間の3時間前にアラームをかけてまた準備をする。でもどこまで行っても完璧なんてなくて、本番うまく言葉にできなかったり

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帰国後一ヶ月半、生活感に飽きた

帰国後一ヶ月半、生活感に飽きた

帰国後15日の私はこんなことを言っていた。

日本に帰ってきて、地元の日々の生活が営まれてる感じがたまらなく豊かだ、と。おそらくこの時はいい意味での逆カルチャーショックというか、新鮮さが抜けていなくて、目をキラキラさせていたんだろう。

ところがいったん日常が始まると、今度はその閉塞感や理想との違いに愕然とするのだ。さっき洗ったのにまたシンクに溜まってるお皿たち。すぐ散らかる部屋。時差ボケで奇跡的

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7月の雑記/川島小鳥と谷川俊太郎

7月の雑記/川島小鳥と谷川俊太郎

とある日。手続きに必要な健康診断を受けた帰り、代官山の蔦屋書店に寄ってみた。谷川俊太郎と川島小鳥さんの写真詩集「おやすみ神たち」の展示が見たかったのだ。

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睡眠不足が祟って、ノーメイクのちょぼちょぼした顔で新宿へ。喉がとても乾いた。あんまちょこちょこ買い物したくないけど、買いたい時に買えるっての、結構これが幸せなんだよなあ。山手線の自販機で、水ゼリーなるものを買ってみる。人混

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日常のステップ #42 なんか惜しい!

日常のステップ #42 なんか惜しい!

ここ最近2回ほど、ジェンダーに関する活動の中で「なんか惜しい!」と思うことがありまして。

新聞の「ひと」欄に載せてもらえそうになったけど、たくさん考えた結果、自分よりもっと適役だと思った活動のパートナーに譲ったり。ユースサミットに(代打で急遽声をかけてもらって)登壇させてもらうことになりそうになったけど、イベントの時間の関係からやっぱりなしになったり。

うーん、今じゃないんだろうなあ。もっと前

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日常のステップ #41 ちょいとつかれました。

日常のステップ #41 ちょいとつかれました。

ひゃーつかれました。

交換留学まであと1ヶ月、現地でのインターンがまだ決まってなくてさ、それをイろーんな人にお願いメールを送り続ける日々。これが決まらな一番あてにしてる奨学金が自主辞退に追い込まれる可能性があり。

降りかかってきたお金の心配がデカすぎて、頭の中でぐるぐるといろんな思考が巡るわりに、アウトプットが少なすぎる!ストレスすぎて何も生産的なことができず、スマホをエンドレススクロールしち

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日常のステップ #40 判断主がわからない

日常のステップ #40 判断主がわからない

独創的でありたいとか、自分らしくありたいとか思うし、広告でもよくそういうのを見かけるけど

それって結局誰が判断するんだろう

少なくとも自分ではない気がして

だって自分の中に湧き上がるものって、今までに目にしたもの、耳にしたもの、触れたものだから

完全にオリジナルってのはありえない

ただ、その吸収と消化のプロセスは他人からは見えないから

吐き出したもののみを見て、「独創的だ」とか「〇〇ら

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日常のステップ #32 Humanityと入管問題

日常のステップ #32 Humanityと入管問題

「人間讃歌」東京都写真美術館で開催されている田沼武能の写真展「人間讃歌」を見てきた。

戦後の日本から始まり、世界中を旅して撮られた人々の生の輝き、生きる苦しみが描かれ、最後に私の大学の近くでもある武蔵野の情景が展示されていた。

英題は、"Viva! Humanity" である。humanityって、なんだろう。「人間味」、「人間性」… わたしは、人が生きる上で出てくる、酸っぱくも苦くもしょっぱ

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