さりぼん

やさしくて、ちょっとだけ棘があるユーモアめざします

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    順番がガバガバです。大丈夫か〜

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    曜日ごとに、違う主人公の日々を綴ったシリーズです。

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    2023年6月の三泊五日、岡山・香川・兵庫・京都を駆けずり回る貧乏旅の記録です。記事の順番がぐちゃぐちゃやないかい。

最近の記事

アメリカの大学食堂で働く人の休憩時間を観察してみた/アメリカ社会学留学

私のすきな言葉は、哲学者ヒルティの言葉、「真の休息は労働のさなかにのみ現れる」だ。 飲食のバイトをしたことがある人はわかると思う、あの辛さ。一つ一つの動作は特段難しくないんだけど、それを気が遠くなるほどに繰り返してゆくことの非人間さ。 アメリカの大学での学びは、授業中のディスカッションや、授業のためのリーディングには収まらない。毎日ご飯を食べにいく大学食堂では、たくさんの人種的マイノリティの人が毎日働いていて、その人たちとの交流や観察から、アメリカの社会のリアルが垣間見え

    • Recap of this week 今週の振り返り/アメリカ留学日記

      今日は試みとして、ふとしたときに浮かんだ言葉や思考をメモしているスマホのメモアプリの記述をもとに、noteを書いてみようと思います。 ゆっくりな週末 ”人生の目的” 自己イメージはどこからきてる? 気づいちゃった、ひとり時間と友達との時間のバランスの真理 理想の人、そして自分の理想像 人の選び方 相手を傷つけてでも真実を言うか、傷つけないために言わないか 同化も、似たもん同士つるむのもさ 幸せは与えられる分だけ アイデンティティは外部委託 大学院生の金言

      • 「あなたは今幸せ?」と聞かれたら/アメリカ留学日記

        "Are you happy?" こんにちは、アメリカのマサチューセッツ州アマーストに交換留学しているさりです(以下、”ですます”調から”である”調になります。) 最近よくインスタで見る動画。見知らぬ人に道でインタビューして、「あなたは今幸せですか?(Are you happy?)」と聞くもの。多くの人は、”No”と答え、人生で感じている孤独感や行き詰まり感、金銭的・社会的な苦しさを話してゆく。アメリカに今交換留学で来ているからか、道を歩いてて、突然路上インタビューされ

        • 春学期9週目 とうとう四月、迫り来る終わりと共に今を生きる 

          四月一日、月曜日からこのnoteを始めます。残り1ヶ月の学期を前にして、夕暮れを見て一日の終わりを察する時と同じような心地です。 私を救う日常の儀式的な行為 先週の木曜日に日本で死んだペットのうさぎ・月次とアメリカで生きる私をつなぐのは、1週間は黒い服を着るという自分で決めた儀式的な行為だった。ホーム画面には、月次の棺の写真。白黒にしていて、その写真に気づいたのは一人の友達だけだった。この心にある痛みを、特に仲良くない人に話そうとは思わないし、悲しいムードムンムンでいよう

        アメリカの大学食堂で働く人の休憩時間を観察してみた/アメリカ社会学留学

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          頑張ったねって自分に言うこと/アメリカ社会学留学

          マサチューセッツ大学アマースト校に1年の交換留学中のさりです。今日、初めてカンファレンスなるもので自分の書いたミニ論文を発表しました。 テーマは、男性性と、ジェンダー公正のためのムーブメントに男性がどう関わっていくか、そして私がいるUMassのフラタニティで2年前に起きた性暴力事件の後のプロテストのケーススタディ。今学期に個人研究として進めてきたものだった。 感想。英語も内容もまだまだで、他の人の発表を聞くたびに、ああすごいなぁ、って、ただただ圧倒されていた。卒論の発表を

          頑張ったねって自分に言うこと/アメリカ社会学留学

          春学期11週目 日食に願いを、自分に花束を

          アメリカはマサチューセッツ大学アマースト校(UMass Amherst)に交換留学中のサリです。とうとう最終学期の11週目。なんてこったパンナコッタ、なんて言ってる間に学期も終わりますけども、今週も引き続き、いろいろ感じ考え、人と関わり内省し、暴れて潰れていく過程をエッセイ形式で綴っていこうと思います。 日食の話 次の日食は20年後というのもあり、こっちでは日食は大行事だ。授業は休講になったり、先生によっては授業中にみんなで見にいくケースもあった。月曜のアートの授業に集ま

          春学期11週目 日食に願いを、自分に花束を

          人生の明るい方/ The Brighter side of Life

          友達とブランチに行った。車で15分くらい行ったところの、初めていくカフェ。 口いっぱいに頬張ったブルーベリーパンケーキのふわふわさ。 グルテンアレルギーのその友達が、小麦粉不使用のガトーショコラを食べて、美味しい!と驚きながら顔を綻ばせたこと。 私の好きな谷川俊太郎の詩を、友達と一緒に考察したこと。 隣に座ってるマダムのグループが、お互いが話すのをやさしげに見つめていたこと。 テーブル同士で、軽やかな会話と笑顔がパッと生まれたこと。 行き交う人の姿がテラス席のガラスに写って

          人生の明るい方/ The Brighter side of Life

          春学期8週目 ”home”での豊かな日常とそのエッセイ集

          こんにちは、こんばんは、おはようございます。アメリカのアマーストに留学しているさりです。残り2ヶ月。春学期が始まってから日記形式でnoteを書いてきたんだけど、その備忘録は情報量が多くて、まとめるのも読むのも大変だなって感じたので、今週は日記の量を減らして、代わりにちょっと新しいエッセイ形式で書いていこうと思います。 昨日スウェーデンから帰ってきました。今日はお昼まで寝て、昨日食堂からもらってきたご飯を食べながらゆっくり旅の振り返りをしながら過ごします。 日本人らしさとか

          春学期8週目 ”home”での豊かな日常とそのエッセイ集

          旅に出た月次

          最愛のうさぎ、月次が旅に出ました。15年の大往生。最後の半年は会えずじまいだったけど、私は彼と、少し不思議な関係性を築いていました。 お姉ちゃんの家にいる月次に会いに行った時の日記。 この10倍の速さの命がとうとう尽きたのだのだと。頭ではわかっているんだけど、それでもまだ日本に帰ったら、もふもふであったかいあの命がぴょこぴょこ跳んでいるんじゃないかって、なんだか期待してしまうのだ。zoomでのミーティングを部屋で終えた後、お姉ちゃんに電話した。最初は、月次の最期を看取った

          旅に出た月次

          この悲しみ、この怒り(アメリカでパレスチナを語ることを諦めない)

          3月14日、いつも通りの春学期の一日。パレスチナに連帯を示すプロテストが行われると知り、何人かの友達と連絡して、集合場所に向かった。左手には、カフェでテイクアウトしたチキンテンダーの箱。右手には、アイスカフェラテ・シロップ多め。この後に日本語学部が主催するスピーチコンテストの司会をすることになっていたので、ジャケットとベストを着てちょっとおめかししていた。今日は昨日に引き続き快晴となり、気温はなんと18度。0度を下回ることもザラにあったのに比べたら、いかついくらいに暑かった。

          この悲しみ、この怒り(アメリカでパレスチナを語ることを諦めない)

          留学日記 5週目、出会いと別れ

          雑記:変化とご縁 日本からアメリカに留学中の大学生のサリです。もうすぐ留学生活も終わり。どれだけいろんなことに挑戦しても、何かをやり残したままで終わってしまいそうなことが今は怖いです。そして、いずれ旅立つ身ということもあり、ここで関係性を築いたとて、いつか離れ離れになってしまうことがどこかに影を落として、少しばかりの虚しさをもたらすこともあります。この興奮も、その終わりの寂しさも、きっとまた、新しい生活が始まれば忘れてしまうのでしょう。そうやって生きていくのだろうし、人生

          留学日記 5週目、出会いと別れ

          留学日記 4週目ish:第二章の予感

          アメリカに交換留学している大学4年生のさりです。ここで自分の中での整理も兼ねて自己紹介をしてみます。 自己紹介・現在地点日本の国際基督教大学(ICU)から留学中。今は、ボストンから2時間車で西に行ったところにある、マサチューセッツ大学アマースト校(UMass Amherst)に在学。お隣のリベラルアーツの大学・アマースト大学で社会学の授業をとって単位変換もしています。 文部科学省・民間企業のトビタテ!留学JAPAN日本代表大学生等プログラムの奨学金と、米日カウンシル渡邉利

          留学日記 4週目ish:第二章の予感

          留学日記 春学期3週目 苦しみながらも夢を生きる

          コンスタントに訪れる選択の必要性の中で、可能性と可能性の間に挟まれながら、飛んでみたり潰れたり、そんな1週間です。 月曜日 2月19日(月)14:00 寮のキッチン:コーヒー・軽食 一階のキッチンのコンロでコーヒーを淹れた。クッキーを焼いたいい匂いがしたから、そこにいたインド人の二人に「クッキー焼いたの?」って聞いたら、なんと一枚くれた。美味しい濃いコーヒーとホクホクなチョコクッキー。たまらん!ちなみに昨日のオーディションのおかげで文字通り全身筋肉痛。日常生活も大変なくら

          留学日記 春学期3週目 苦しみながらも夢を生きる

          留学日記「消えたポテト」

          それは、寝過ぎて時間に余裕がなさすぎた火曜の朝のこと。寮の近くの食堂は、一階がテイクアウト用、二階がイートイン用になっている。私はいつも部屋で次行く場所ややることの視覚的なイメージができないと行動に移せないタイプなので、今日は食堂の二階のボックス席で、白い陶器のカップでコーヒーを飲んで目を覚ましながら、ポテトとソーセージの朝食をかき込みつつ、教授と約束した映画の記事にパソコンで目を通そうと決めていた。 雨の中、食堂に着く。最近睡眠の質が良くないらしく、これでもかというくらい

          留学日記「消えたポテト」

          留学日記 春学期2週目 リズムを作りつつ、行動範囲を広げる

          2月11日(日)12:00 寮の部屋 今日も十度寝くらいして、ベッドから転がり落ちる。フループループスを頬張りながら、今日はどう過ごそうか考えた。 2月11日(日)14:00 食堂 友達と昼過ぎに会う約束をしていた。でもその子が家から帰る時間が遅くなった影響で今日話にしようとなったので、今日は一日開くことになった。これはblessingだ。1週間のことを考えながら、リーディングして、ジムでも行こうと思った。(スーパーボウルの中継を見つけるまでは…。) 2月11日(日)15

          留学日記 春学期2週目 リズムを作りつつ、行動範囲を広げる

          "On Beauty" by Kahlil Gibran

          こりゃたまげた。お隣の大学で授業を受けて、帰りに図書館のトイレを使ったら、壁一面になんと詩がかかれていた。 一つの壁を静かに読んでみる。 美しさとは、「目を閉じてみるイメージであり、耳を塞いで聴く歌である。」… なんてきれいな言葉たちなんだろう! ちょっと課題とかそれどころじゃないっす。って気持ちになってnoteを開き、出会った言葉たちと時間を過ごした。It goes like this… レバノン系アメリカ人の詩人、ハリール・ジブラーンという人の作品らしい。この詩は、「

          "On Beauty" by Kahlil Gibran