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スポーツビジネス系のもの。

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#yokohamafc

マルチクラブオーナーシップ(MCO)

マルチクラブオーナーシップ(MCO)

横浜FCとポルトガル・UDオリヴェイレンセのマルチクラブオーナーシップ(MCO)は、日本の資本が欧州の市場に直通ルートを持ち、自らのオーナーシップで市場にアプローチできる点が大きな特徴です。

”世界最高峰の欧州リーグで日本人選手やスタッフが経験を積み上げることで、日本サッカーの強化に繋がる”という想いのもと推進しています。

MCOのかたちMCOにはオーナーの意向が大きく反映されるのが通常で、基

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2022シーズン振り返りと2023シーズンのこれから。

2022シーズン振り返りと2023シーズンのこれから。

「目標は、1年でのJ1復帰。」

新体制発表記者会見で四方田監督が発した言葉通り、1年でのJ1復帰を果たすことができました。

気付けばこの毎年の振り返り、クラブに入った2019シーズンから続けていてこの1年自分が何をしてきたのか、どういう想いでアクションしているのか、年の瀬に自分自身を振り返り考えを整理するきっかけになっています。
社会人になった時からちゃんとやっておけば良かったなと思います(笑

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Jリーガーの発信力。

Jリーガーの発信力。

今の時代、誰でも自由に発信ができる。

個人の行動や考えを世の中に簡単に発信できる機会が増え、複数のSNSを使いこなして情報発信をするプロ選手も増えています。

そこで、アスリートの発信について(ボリューム、スキル、必要性と効果も含めて)頭の中にあることをつらつらとアウトプット。

スターの生まれ方マスメディアが生んだスター

Jリーグ創設の1993年、サッカーは新しい時代の象徴として連日TVで報

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日常の中の非日常。

日常の中の非日常。

スポーツでこの国を幸せにしたい。
人々の生活をもっと豊かにしたい。
スポーツを稼げる産業にしたい。

この抽象的な理想を本気で言い続けて行動することは、この仕事をする上で実は大切なこと。

多くの人がスポーツ業界を志し働く人も増えて、今は多くの組織でガバナンスが効きはじめ、実行したプランに対して振り返りPDCAを回すというビジネスで当たり前に行われることが各クラブでも根付いてきていると思います。

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開幕します。Jリーグの新SNSガイドラインの活用がいま有効な理由。

開幕します。Jリーグの新SNSガイドラインの活用がいま有効な理由。

今週末から、いよいよ2022年のJリーグが開幕します。

開幕前は、新体制発表、トレーニングキャンプに始まり制作物の締切に追われたり、新しいオペレーションを策定したりと、とにかく忙しい時期。

ただ個人的には、開幕前は遠足の前のワクワク感というか、ソワソワする感じというか、とても楽しみな気持ちでいます。忙しく余裕が無くて怖い顔をしがちだけど、多くの人が待ち望んでいるこのやりがいのある仕事をさせても

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2021シーズン振り返りと2022シーズンのこれから。

2021シーズン振り返りと2022シーズンのこれから。

最後までもがき続けた、苦しい2021シーズンが終わりました。

J2降格。その事実を受け入れ、来シーズンに向けてどうアクションするか。

リリースのあった通り、来シーズンの補強は進んでいます。チームは人材の流動もありメンバーも変わった中で新しい闘いの準備をする。

しかし事業側は、もちろん人の動きもあるけど、今いるメンバーでどう成果を出すかが大切。

課題ばかりが見えてくるけど、上手くいかなかった

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久しぶりのサッカー観戦から。

久しぶりのサッカー観戦から。

今日はトップチームのトレーニング後に、ニッパツ三ツ沢球技場で行われたニッパツ横浜FCシーガルズの応援に行ってきた。

久しぶりに運営側としてでなくサッカー観戦に行って、頭に思い浮かんだこと、現地で気が付いたこと、サポーターの方と話をして教えてもらったことをメモ。

チケット購入まず、「試合に行こう」と思うタイミングは、

①年間で試合に行くことを予定しているコアファン
②思いつきで試合に行こうと思

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プロサッカークラブが創る日用品ブランドが目指すもの。

プロサッカークラブが創る日用品ブランドが目指すもの。

少し...というか中々に時間がたってしまいましたが、横浜FCとFANCL LABの共同開発でハンドソープを創りました。

どんな想いで創ったのか、目指す姿はどんなところか、各所の調整に時間がかかってしまい遅くなりましたが改めて書いておきたいと思います。

プロダクト名は『ASSIST LIFE produced by YOKOHAMA FC』

既存商品にラベルを張り替えたコラボパッケージではなく

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現場視点とマネジメント感覚。

現場視点とマネジメント感覚。

2021シーズンからマーケティング部と同グループで管轄になった広報グループの責任者を兼務することになりました。

今シーズンは更に現場に行きまくるシーズンになります。
なぜなら、現場を知らない管理職は正しく課題を認識して適切な意思決定ができない(と思う)から。

もちろん、現場を知らなくても判断しないといけないシーンは多々あるのですが、仕事において現場の視点を持って、ファクトを元に決断することは大

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アウェイ集客という選択肢

アウェイ集客という選択肢

先日、NHKの『ニュースウォッチ9』という番組で短いけど取材をしてもらいました。1時間くらい話したけど尺の関係でだいたいカットされてるのでwその時考えたことを。(インタビューとかで、口に出してアウトプットすることで初めて思考が整理される事もあります)

集客の取り組みコロナ禍での集客の気付きとして、自分たちの現在地が4,000〜5,000人のファンベースで、今後ホームタウンでのファンづくりに注力し

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HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY2 強化部(GM)論

HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY2 強化部(GM)論

SEATTLE SOUNDERS FC - Chris Henderson

■GMの役割

短期・中期・長期的なクラブの将来の構想を考える必要がある。週末の試合の結果を出すというものは監督・コーチングスタッフが担うが、それだけではなく長期的な視点と短期的な視点を持ちチーム作りを行っていく。

クラブのトップに社長がいるとともに、チームのトップであるGMはお金の使い方から成長戦略まで責任を負う経営

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HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY3 スポンサーシップ論

HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY3 スポンサーシップ論

RedBull NewYork - Darren Meyer

■REDBULL NEWYORKのスポンサーシップ論

コロナ禍であらゆる活動が難しい年になったけど、セールスにおいてはオンラインMTGを上手く活用しクライアントとのリレーションシップを維持してきた。レッドブルニューヨークの営業は、訪問先でクラブのコンセプト動画を見せて新しい形式でのプレゼンをするようにしている。コミュニティに組織を入

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HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY1 マーケティング論

HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY1 マーケティング論



Las Vegas Lights FC OWNER & CEO - Brett Lashbrook

■Las Vegas Lights FCのスポーツマーケティング

都市を象徴すること。
その街の名前を言われて、一般に想起されるイメージをヒントにする(理念やミッションステートメントに繋がる考え方)
その都市が持っている空気感を最も象徴できるチームになる。

横浜FCで言えば、マリノスとも都

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サポーターの力で効果の高いプロモーションを。

サポーターの力で効果の高いプロモーションを。

前職の広告代理店ではクライアントから半年で数千万円〜億を超えるプロモーション予算を任せてもらって、「いつ、誰に、どんなクリエイティブをどこのメディアで掲載しリーチさせてプロモーションをする」という、頂いた予算を使っていかに効果をあげるかというのがミッションでした。

でも、今はプロサッカークラブでプロモーションにかける予算はほぼゼロ。

もちろん必要なところには使うべきだけど、お金をかけずにどれだ

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