【政治・経済】立憲民主党代表選挙を総括してみる~新代表に泉健太氏~

始めに

立憲民主党代表選挙は今日投開票されました。投票の結果は泉健太氏が新代表となることが決まりました。昨日予想を立てていましたが、当たりました。よかったです。ただ、第一回投票の順位も含めて当てられました。まあ立憲民主党支持者ではないので、とても興味があったというわけではないですが、自分のような無党派層に近い自民党支持者を取り込めるような政党になれれば、政権は取れるのだろうと思っています。その意味では「俺の支持政党を変えてみろ!!」という期待をしたいとことです。

代表選挙結果

第1回投票ルール

国会議員や地方議員、党員・協力党員らによる第1回目の投票は合計572ポイントです。過半数は287票となります。過半数を制する人がいない場合には上位2名による決選投票となります。

第2回投票・決戦投票ルール

国会議員、公認予定者と各都道府県の代議員47人による、合計333ポイントで争われます。過半数の167ポイントを制した方が新代表として選出されることになります。

第1回投票結果

1、泉健太氏候補(47) 189ポイント 決戦投票へ

2、逢坂誠二候補(62) 148ポイント 決戦投票へ

3、小川淳也候補(50) 133ポイント

4、西村智奈美候補(54) 102ポイント

第2回投票・決選投票結果

1、泉健太候補(47) 205ポイント 当選

2、逢坂誠二候補(62) 128ポイント

上記となりました。

代表選挙を振り返る

では立憲民主党代表選挙を振り返ってみましょう。

1、盛り上がらなかった

まず立憲民主党として一番気がかりだったことは、代表選挙自体が盛り上がるかどうかということだったと思います。その点では盛り上がりには欠けた選挙であったといえるでしょう。一つには、メディアの報道自体が加熱していなかったことが挙げられます。自民党総裁選挙と違い、政権政党の政党でなく「総裁=総理」とならないこともあるでしょう。また、総裁選挙の場合には「総裁=総理=総選挙」とつながっていましたが、総選挙が終わってしまった以上、マスコミとしても選挙に結びつけられないという事情はあったと思います。

立候補者の顔ぶれを見ても、新鮮味に欠けると言われると納得してしまうような気もします。しかし、それは自民党総裁選挙も同じで、それなりの期間活動し、実力をつけた方が立候補することが多いわけです。違いは何かというと、自民党は強烈な権力闘争によって政治家は力をつけるわけで、そこまでの内部の喧嘩はなかったんだろうと思います。しかし、自民党はコップ自体は割らないというところがまた凄いところです。

2、明確な「争点」はなかった

争点は何かと言われると、今回の代表選挙の争点が「野党共闘」「日本共産党との距離感」であったといえるでしょう。逆にいえば、それ以外の政策や国家観的な部分での政策論争がなかったといえます。今年9月の自民党総裁選挙の時にはかなりそれぞれの分野についての政策論議が交わされ、活発であった印象があります。きっと、今回の立憲民主党代表選挙で、4候補のうち誰か1人でも「日本共産党との連携は今まで通り行います」と言っていれば、また違ったのかもしれません。

しかし今になって改めて考えてみると、争点というはあくまでも「争点」「争う点」であって、賛成・反対という争いがなければ「争点」とはいえないのではないでしょうか。皆同じ立場であれば、議論することもないでしょう。「議論」ではなく「意見発表」の方が正しいように思います。その点で「争点なき代表選挙」だったのかもしれないと、終わってみて感じています。

今後の展望は

内部での戦いは終わりました。大事なことはこれからどうするのかということです。これについても今後の立憲民主党の展望が開けていくために何が必要かを考えてみようと思います。わざわざどちらかというと保守系・自民党支持者の自分が言うのもおかしいことですが、、、

1、日本共産党との距離感

ずばり総選挙で立憲民主党が負けた理由は、これです。日本共産党に対するアレルギーはやはり日本人の中にしっかりとあることが改めてわかりした。拒否感・忌避感がある以上、どれだけ日本共産党がマイルドになっているように見せても、やっぱり共産党だもんというのが日本人の感情です。

日本共産党の距離は遠く、日本維新の会、特に国民民主党との距離感を縮めるべきでしょう。そのことは従って、中道・無党派層・無党派層系自民党支持者からの支持獲得につながると思います。「左側」にいてはどうにもならないでしょう。

2、党内基盤の確率

今後人事が発表されると思います。野党はとにかく内部分裂するという有権者の味方を変えなければなりません。そのためにも、「途中」は揉めるに揉めても、「決まった後」はしっかりとまとまるという党全体としての政治力アップが必要でしょう。

そのためには、左系、いわゆる「ザ・立憲」的な人をどこでどう処遇するかが必要だと思います。「ザ・立憲」の人は党務に専念させた方がよいでしょう。特にメディアにはあまり出てこないところに置いた方が、見る側からすると「変わったのかな」と思えるように思います。

3、選挙体制の構築

政治の第一歩は「選挙に勝つこと」です。言うまでもありません。都市部の選挙区で勝利することは、国政・地方選挙で勝つことも含めて最低条件でしょう。人口と選挙区選出議員数は市町村議会選挙も含めると、比例していません。ということは地方選挙、小さな町村の選挙でも候補者を擁立し勝利しなければなりません。バッチを付けた議員がいることで、その地域に等としての足場が築かれることを理解すべきです。

そのためにも、少数者の意見を聞くというスタンスと、大多数からも新任される政策を打ち出さなければなりません。それが出来るかどうか。「政策・選挙・政治力」の3点セットが揃わなえればなりません。

終わりに

比較的、良い意味で立憲色の弱い泉健太氏が新代表に選出されました。今後はまず人事が大事になってくるでしょう。甘利明さんのようには誰しもなりたくはないと思っているはずです。

他党のことに2500文字以上もアドバイス的なことを書く必要があるのかなと思ったりもしましたが、政治や経済については大きく全体を掴むことが大切だと思っています。そうすることで課題や、自分の意見が確立されていくのだろろうと思います。

今の立憲民主党の最大の課題は「イメージを変えられるか」だと思います。それこそが今後選挙で勝利し、政権獲得出来るかどうかに大きく関わってきます。



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