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2020年12月の記事一覧

IT業界のこれからと太陽フレア

IT業界のこれからと太陽フレア

本家の記事は、こちらからどうぞ。

昨今の状況の中で、「IT業界は、これからどんどん伸びていく。」と言われています。今回は、そんなIT業界のあり得る未来について考えていきたいと思います。

IT業界は今後は絶対に伸びていくのか?私は、漠然と「IT はこれから発展していくだろうなー」と思っていました。来年の春からIT業界で働くので、伸びてもらわないと困りますが...

けど、『科学的な適職』という本

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#18 チューリップの球根1個で家が買えた時

#18 チューリップの球根1個で家が買えた時

あるフランスの植物学者がオスマン帝国(現在のトルコ)を旅していた時、道ばたに咲いているきれいな花を見つけ、その花を指さしながら近くにいたターバンを巻いた農夫にその花の名前を聞きました。

農夫は自分のターバンが褒められていると勘違いして「チュリバンド(ターバン)」と答えたので、植物学者はその名を記録したといいます。

この、チューリップとターバンが似ていることによる勘違いがチューリップの名前の由来

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#17 ローズヒップを摘んで、戦争を乗り切ろう!

#17 ローズヒップを摘んで、戦争を乗り切ろう!

画像の花はイヌバラと呼ばれるバラです。

私は、最初に表紙の写真の花を見たとき、「え?この花ってバラなの?」と思いました。よく見るバラって、

こんなのですよね。皆さんはどう思いましたか?

今回は、そんなイヌバラのお話です。

イヌバラ

イヌバラ(カニナバラとも呼ばれます)は、淡いピンク色をした野バラで、英語では「rosa canina 」 や「 dog rose」「wild rose」など

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ペスト~見えない恐怖~

ペスト~見えない恐怖~

本家の記事は、こちらからどうぞ。

今回は、古代から猛威を振るい14世紀のヨーロッパでは黒死病と呼ばれて恐れられた伝染病、ペストについて書いていきます。

英語でペストは「plague」と訳されます。「plague」は、広い意味での「感染症」と言う意味もあり、感染症といえばペストとされていたくらい、脅威であったことが分かります。

ペストは、主にペスト菌を持っているノミに刺されることで感染します。

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#15 「紙に文章を書き残すと記憶力が衰える」と言われていた時代の話

#15 「紙に文章を書き残すと記憶力が衰える」と言われていた時代の話

現代の私たちは、何かをメモする、とか、手紙を書く、など、日常的に文字を書いています。

しかし、この今では当たり前に行なっている、文字を書くという行為に対して古代では、新しい文化だから推し進めよう!という意見とこんなことはすべきじゃない!という意見の2つに分かれていた時がありました。

口伝(話して伝えること)が一般的な中で、文字を書くことが広く普及し始めたときには、賛否両論の声がありました。

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#14 松茸は森林伐採の遺産

#14 松茸は森林伐採の遺産

日本でキノコの王様といえば、松茸ですよね!(強制)

そんな松茸の歴史を、日本の歴史と共に解き明かしていきましょう。

写真は東大寺です。

奈良、平安時代には遷都が繰り返し行なわれていましたが、遷都のたびに宮廷やお寺などを建て直すので、木材が大量に必要になりました。

木材はもちろん、周囲の山の森林から取ってきます。なので、関西、近畿地方の森林は伐採し尽されて栄養のないはげ山になってしまったので

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#13 飢饉は、リーダーの人徳が無いから起こる!

#13 飢饉は、リーダーの人徳が無いから起こる!

日本の歴史においては、その時代ならではの価値観がありました。今回は奈良、平安時代の特有の価値観を紹介します。

それは、飢饉や災害が起るのは、天皇の人徳がないからだというものです。

干ばつによって飢饉が起ると、まずは、社寺で雨乞い(あまごい)を行なって、天に、雨を降らせてくれるように祈ります。

しかし、それでも干ばつが収まらないと、天皇は大赦を行ないました。大赦とは、刑務所に入っている人を釈放

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#12 ヒルに血を吸わせて病気を治す?!

#12 ヒルに血を吸わせて病気を治す?!

19世紀以前には病気を治療する方法として、潟血(しゃけつ)療法とよばれるものが一般的に行なわれていました。

潟血療法は、血を体の外に出すことによって病気を治すというもので、現代でも一部で使用されています。血を抜く際には、主にヒルに血を吸わせていました。

なぜ、血を抜くことで病気が治るとされていたのでしょう?

体液のバランスの不調が病気を招く19世紀ごろまで、医学では人体のことはほとんど分かっ

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#11 イギリス製の紙に書かれた『アメリカ独立宣言』

#11 イギリス製の紙に書かれた『アメリカ独立宣言』

今回はアメリカ独立革命後のお話しです。

1783年、独立戦争に勝利しイギリスからの独立を勝ち取ったアメリカは、もうイギリスの支配は受けない!という意気込みでした。彼らは、戦争の前から、イギリス製品の使用をボイコットしていたくらいです。

そして1776年に独立宣言と呼ばれる文書を発行し、イギリスからの独立を宣言しました。

しかし、『独立宣言』を様々な地域に配る際の印刷に使われた紙はみなイギリス

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#10 紙がないと戦争ができない!?

#10 紙がないと戦争ができない!?

今回は、アメリカ独立戦争のときのお話しです。

アメリカがイギリスの植民地だった頃、アメリカ国民には「印紙税」や「茶税」などの様々な税金や経済規制がかけられました。

とうとう我慢できなくなったアメリカ人は独立を決意し、ついに1775年にイギリスと戦争をすることになります。これが独立戦争です。

しかし当時、紙をイギリスやオランダなどからの輸入に頼り切っていたアメリカは、戦争をするに当たって困難に

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ボトックス注射は、毒を注射している

ボトックス注射は、毒を注射している

ボトックス注射って聞いたことありますよね?

美容整形手術で、眉間や目尻のしわとりをするのに使われるのが有名です。また、筋肉が緊張してしまう病気の治療にも使われます。

このボトックス注射は、毒を注射しています。

毒の名前は、ボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンと呼ばれるタンパク質毒素です。

ボツリヌス菌は食中毒の原因菌として知られており、土や海、湖、川などの泥や砂のなかに生息しています。

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#8 ハチドリは、パイナップルの天敵!?

#8 ハチドリは、パイナップルの天敵!?

ハワイにはハチドリが生息しておらず、輸入や持ち込みも禁止されています。

今回は、その理由についてのお話です。

ハチドリはスズメくらいの大きさの、可愛くてきれいな鳥です。特技は羽ばたいて空中で止まったまま、花の蜜を吸うことです。

今のパイナップルには種がないちょっと話しがずれますが、ハワイの特産品と言えばなんでしょう?……ハイビスカス?……マンゴー?

パイナップルですよね!(強制)

今のフ

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#7 運命は「受け入れる」?「変えていく」?

#7 運命は「受け入れる」?「変えていく」?

中世における人びとの人生に対する価値観は、現代の私たちとは根本的に異なるものでした。

今回は、そんな彼らの価値観と現代に生きる私たちの価値観を比べてみましょう。

「人間の空間」と「神秘の空間」現代の私たちにとって、地上のほとんどの場所は行こうと思えば行くことができるし、人の手を加えて環境を変えたりすることができますよね?

宇宙にある月や火星なども、行くのは難しいかもしれませんが、月や火星がど

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