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味覚でイメージを表現し、口の中で感覚が躍り出すー共感覚と味覚

視覚優位の私は、感情や人への印象が「色」となって見える。これは私の場合で、同じ共感覚を持つ人や、違う人ももちろんいる。

共感覚者の中には色々なタイプがいて、他の感覚が鋭い人はたくさんいるが、自覚のない人も多くいる。

秋の初め頃、「私をイメージしたグラノーラ」を作ってもらったことがある。

いただいたときは人の印象をグラノーラで表現する?!なんと共感覚的なのだと思った。(本人は否定しているが私はこれこそ共感覚と主張したい)

味覚で人のイメージが掴め、そしてそれを表現し具現化する。

私は出来るだろうか…考えてみたができない。想像もつかない。

グラノーラを作る前、聴かれたのは「よく聞く音楽や好きな食べ物」など。私はモーツァルトと、芋類や果物そのものが好きと応えた。

ついていた手紙にはこのようなことが書かれていた。

静寂のおだやかな空間に、クラリネットの様々な表情の音色があちこちで生まれ、弾むさまをイメージしています。

クラリネットはモーツァルトの作品作り、当時メジャーでなかった楽器クラリネット。その魅力を引き出し、モーツァルトのクラリネット五重奏曲といわれ、葵ちゃんの共感覚と通づるものがありクラリネを作りました。

「クラリネー秋の香り」と名のついた私だけのグラノーラは芸術的で、想いが詰まっていて、世界に一つだけのものだった。

私の印象、好きな食べ物、聴いている音楽から彼女の感覚が優雅に反応し、描かれ作り出されるグラノーラ。これを共感覚的と言わずしてなんというか。

食べてみると味の美味しさはもちろんのこと色々な食感が楽しい。クラリネット五重奏曲の弾むような音色を、見事に食感で表現されていた。時々違った風味の甘いものがあったりしてなんだろう?と思いながら食べるのも楽しかった。(薄くスライスしたりんごだったらしい)

彼女の感覚は才能で、創造性の塊だ。

「当たり前にできているから共感覚じゃない」のではなく、共感覚だから他の人ができていないことができているのだと、私は思う。

私にもうまく絵を描けない時もある、今は感情の乱れがひどく注文をさばけないままだ。心が治っていけばきっと描けると思う。

彼女も失敗を繰り返すこともあると言っていた。しかし自分のペースでゆっくりと、自分だけに持つその素晴らしい感覚を、どんどんと爆発させこの世のイメージを彼女の味覚の世界観で存分に出して行って欲しい。

彼女は「食」で人に幸せを与えるひとだ。

このグラノーラをいただいて、彼女のことをもっとよく知れた。優しさもたくさん伝わってきて、彼女のことがさらに大好きになった。

素敵なグラノーラを、ありがとう。


ちなみにこちらはプレゼントキャンペーンをしていた時に当たり随時募集はしていないそうなので、問い合わせはお控えいただくようお願いします。

諸事情によりアカウントなどの詳細は控えさせていただきました。

山口葵

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