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日記

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あの窓から入る光を美しいと思う1日目

あの窓から入る光を美しいと思う1日目

引っ越しをした。

これが12月の一番大きな出来事で、本当は年始から住み始めるつもりだったのだけど、わざわざ年末年始にバタバタしなくてもいいよね、となり、仕事終わりや休みの日などを使って少しずつ私の荷物を彼の家に運び込んでいた。

すでに私たちは週の半分くらいは一緒に過ごしていたため、それが、住む家を変えるタイミングで、じゃあもう荷物運んでこっちで一緒に暮らそうか、そうだね、そうしよう、という感じ

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生ききっていこうよな

生ききっていこうよな

先週の日曜日、地元で古本市が開催された。その日の秋らしい綺麗な青空が、どこまでも遠くまで澄きとおっていたのを今でも思い出される。
「第一回うだつの上がる古本市」というイベントで、会場は職場から歩いて5分のところだったため、彼と一緒に行ってきた。なんでこんな日に限って出勤なのだろうと何度も思ったけれども、いけない距離じゃないだけマシだと思い、1時間というタイムリミットに追われながら本を見てきた。

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生きるから生まれてくる言葉

生きるから生まれてくる言葉

 久しぶりの2連休を楽しくすごくために金曜日の仕事は心を清く保って務めようとしたがだめだったのだけれど、それでもなんとか仕事を終わらせ、念願の休みを過ごすだけとなった喜びをどうにか抑えつつ、彼の運転で深夜から高速を走らせ、京都へ向かった。

 深夜から京都へ直接行ったわけではなく、淡路島のSAで車中泊をするために深夜から出発したのだった。子どもの頃から、家族で旅行に行くときは必ずと言っていいほど車

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白紙にしてしまったメモ

白紙にしてしまったメモ

 その時、「ああそうか」と思ったことがあって、これはメモに残しておこうと、メモを開いた記憶はあったので後から確認してみると、白紙だった。まあそうだろう、書いた覚えはないのだから。だけどなんとなく、その時感じたことが自分の創作について核心をついていたような気がするし、それが、今の私に染み込んでいるような感覚はあるので、そのうち思い出す時が来るかもしれないし、思い出さないかもしれない。それが単価になっ

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春だ、と気づく心にはすでに春が来ていて

春だ、と気づく心にはすでに春が来ていて

 春が来る前から、顔にアレルギー性の赤いアザができてしまった。日によって治ったり出てきたりを繰り返し、とうとうここ数日は出っ放しとなってしまったので、軟膏を塗る日々。花粉症はあまり出てないけれど、その分何かに反応して出る。特に黄砂がひどい時は余計に痒いので、そういうのが原因かな、とぼんやり思う。ぼんやりのわりに結構痒いので、薬を使い切ったら皮膚科に行こう。

 ここ数日のことをサラッとまとめると、

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猫のためのドアマン

猫のためのドアマン

 寒いな、と思って目覚め、寒いな、と思いながら布団の中から出ずにいて、そろそろ起きねば、と思って布団から出たら、すでに青空が見えていた。でもまだそこまで遅いわけじゃないんだけどな…と思いつつも起きた。寒い。でも天気がいいのは嬉しいことだな、ということで窓を開けた。新鮮な空気が冷たいが気持ちよかった。

 朝は映画『フリー・ガイ』を観た。ええ、めっちゃ面白いじゃん!しかもここでまさかのキャップが出て

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風の子がドアを叩いて去ってゆく

風の子がドアを叩いて去ってゆく


 頂き物の白ワインを飲みながら日記を書く。友人曰く、白ワインに挑戦したものの、辛口を買ってしまった(辛口がどんなもんだか知らずに買ったらしい)ために一口飲んで無理だと察して諦めてしまったものらしい。安物だから気兼ねしないでくれて言われて、私は辛口のものが好きなのでありがたくいただいた。
安物とはいえピンからキリまであるけれど、安物の中では十分おいしい方に分類されると思う。どうおいしいかを言語化

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食べたことのない琥珀糖のような

食べたことのない琥珀糖のような

 昨日は病院だった。予約時間内に行っているのに、呼ばれるのは必ず一時間後くらい。聴力検査を終え、一旦待たされてから呼ばれるのだけど、その間に『ブルースだってただの唄』を読む。
 アメリカの黒人女性からの聞き書きを収録しているものだけど、本当に自分の知らない世界が広がっている。第一章の『たたかいなんて、始まってもいない』というタイトルから引き込まれて、ぐいぐいと読み進めていた。
 生きていくのではな

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結ばれた縁で編まれたゆりかごで眠る

結ばれた縁で編まれたゆりかごで眠る

 2021年がもう終わる。おかしいな、ついこないだまで夏だったような。
暑いなあと嘆いていて、そのまま秋に滑り込んで、秋の読書を堪能していたのにいつの間にか冬が来て、もう11月だなあって言っていたのが冬至を越したら急に寒くなって冬だ冬だって言ってたら12月に入って。雪が降って。今年が終わる。

 今年はたくさんの縁があったように思う。いい人にばかり恵まれた一年。本当に嬉しい。
心や体調は乱れていた

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明るい明るい朝でした、つけっぱなしの電気の白い明りで

明るい明るい朝でした、つけっぱなしの電気の白い明りで

最近しっかり毎日投稿をやめちゃってて、思いついたら書くようなスタンスになっています。振り返っていたら時系列がおかしくなってしまって、それはいつのことだったか?と悩むこともあるけれど、どうにか穏やかに生きているので大丈夫です。(何が)
やっと徳島にも雪が降りました。そこがまず嬉しかったこと。すごく一瞬だったけど、今年は降るの早いね、と友人と話した。もっと降ってほしい。

まとまらないけどまとまらない

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待ち合い室で足を前に出して座る人のような強さはいらない

待ち合い室で足を前に出して座る人のような強さはいらない

昨日のこと。

病院に行って月に一回やっている聴力検査をした。呼ばれるまで読書をしようとカバンの中には『灯台守の話』を忍ばせていたのだけれど、珍しく早く呼ばれたので読む暇がなかった。

だいぶ良くなったと思っていた聴力は再び元の数値に逆戻りし、安定になーんか聴こえづらい、を地で続けているわけなのだけど、いずれ回復すると信じて、あまり深く考えないようにした。

主治医の先生は今日もよく話をしてく

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わたしを置いて眠らないでまだ今日にいて

わたしを置いて眠らないでまだ今日にいて

 眠たくて寝た気がする昨日、夜中も何度も覚醒しつつも朝は5時すぎに目が覚めた。真っ暗闇の中で一人というのはとても苦しく、いつまでも収まらない動悸に身悶えした。月のものが遅れているのもあり、余計に不安定なのだろう、と思う。しばらく布団の中で過ごし、二度寝してやっと8時に布団を出た。薬を飲んで今に至る。白湯が美味しい。今日は雨。肌寒いので上着を羽織っている。とうとう裏起毛のついたベストを羽織って過ごす

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クセで氷を入れてしまった

クセで氷を入れてしまった

今更、こないだのBBQの時に聞いた私の恋愛に関する噂話を聞いたことを思い出していると、じわじわと、何かどす黒いものが湧いていて、いや、もはや笑うしかないのだけれど。いつかこれは何かしらの報復を受けるのだろうか。彼は。いつかの恋人は。そういうところがダメなんだよね、といいたい。連絡も絶っているのでどうしているかは知らないけれど、自分がやったことを棚に上げて何を言ってるんだ……。ただただ、『そういう

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コーヒーゼリーの上にいたアイスが溶けたことを知っていながら話し続けて

コーヒーゼリーの上にいたアイスが溶けたことを知っていながら話し続けて

  市内にあるファミレスで集まって文学談義をした昨夜。5時に会う約束だったのに軽く5時半ごろになってしまった。何事も10分前行動で生きてきたのですごく焦った。3時が4時になって、4時が5時になるという当たり前のことを完全に忘れていた。3秒くらいしか青にならない地獄のような信号機のエリアを抜け、残り6分で到着と書かれた液晶の永遠の6分を睨みつつ、渋滞をやっと抜けてたどり着いたココスの黄色い看板の眩し

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