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日記

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#読書記録

新しく生き直していきたい

新しく生き直していきたい

 5月26日(日)、職場で働く最後の日だった。産前休暇に入るからだけれど、復帰は別のところでする予定なので、退職しないけど退職するような、正真正銘の最後の勤務日だったにもかかわらず、あまりにも普通に、平和な日だった。
とはいえ、その日が最終日だと知っていた方とか、元職の教え子がわざわざ手紙を持ってきてくれたり、常連の利用者の方々から温かい言葉をもらったりした。勤務時間が終わったら、職場の方々からも

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指先から満ちてゆく

指先から満ちてゆく

 どこまでも日々は積み重なっていくもので、その中に体調がいい時もあれば良くない時もあり、泣きそうになるくらいに痛んだ頭痛も二日経てばなんとか収まり、ちょっと濃いめのラーメンが食べられるほどに元気にもなれたりしていて、毎日毎日、思うようにいくことといかないこととがあって、過ごしているとやっぱり、平和でいられることが一番であるというか、大きな困難などなるべくなければいいのになあ、と思う。もしぶつかった

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すべて春のせいにしてもいいよ

すべて春のせいにしてもいいよ

 目が眩むほど光っていた桜が、少しずつその輝きを落とし始めている。
その代わりに、新しく芽吹いた葉っぱの緑がところどころに見えるようになってきているようだった。春の盛りは一瞬で通り過ぎてしまう。

 新生活が始まった人たちもたくさんいるだろう、通勤や退勤中の車の混雑がそれを表しているな、と思った。私もまた、同じ職場で新年度が始まったのだけれど、あくまでそれは、3月までそこにいて、新年度という区切り

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溶けたのは時間だけではない気がしてきた

溶けたのは時間だけではない気がしてきた

 なんでも単純にハマりやすくて、なんでもすぐに熱中し、しかも一回でかなりの時間を費やしてしまう私、Switchの「あつまれどうぶつの森」ブームが再燃してしまい、ここ数日結構な時間を費やしてしまっており、それはそれはもう、溶けるんだな時間が。語学勉強も始めたので時間は区切っているつもりだけれども、勉強後の寝るまでの時間にしてしまうものだから夜が更ける。更けるといっても毎日5時起きなので、12時にはも

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すごろくで立ち止まったところの日記

すごろくで立ち止まったところの日記

20240228

 昨日今日と、珍しく2連休だったのでありがたくのびのびと過ごした。昨夜見た動画でミスドが食べたくなり、お昼は絶対にミスドを食べると決め、朝から調達してきた。いつもは買わないオールドファッションを買った。なぜなら温めるりトロトロというか、やわやわというか、あの個性的なかたさがなくなるということを知り、試してみたくなったから。やってみると本当にやわやわになって美味しかった。新感覚。

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過去を振り返れば遠く、でも未来はもっと遠いこと、常にその真ん中にいるのが今の私であること

過去を振り返れば遠く、でも未来はもっと遠いこと、常にその真ん中にいるのが今の私であること

 長い期間何も書かなかったので、「そろそろ書きたいなあ」と思うようになり、それもこれもなんとか休みの日や平日の隙間時間に記録するとか書くとかに対しての余裕が生まれ出したというわけなのだけれど、それじゃあ書こうかと思って過去を振り返るとその距離は長く、先月先々月にあったことはもう詳しくは思い出せないし、でも思い出してみればあんなことこんなことあったなあみたいな(本当に11月ごろから今にかけていろんな

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神様が秋風だけに人間の心の在処を教えた

神様が秋風だけに人間の心の在処を教えた

 今朝。

 窓を開けたら秋風の冷たさが体を通り抜けていき、部屋に送り込まれた風を追いかけるようにはっとして振り返ってみたら一人だった。猫はこちらに背を向けている椅子の向こうに隠れていて一匹も視界に入らなかった。だからなのか、

ひとりだ、

とぽつりと言葉が溢れた。

 世界にひとりぼっちだとかそういった壮大な悲壮感ではなく、今ここに立つまでにすぎていった時間たちがどんな欠片であっても戻ってこな

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夢だよと言われれば夢だったのかあ、って思っちゃう、そんな夏の中にいる

夢だよと言われれば夢だったのかあ、って思っちゃう、そんな夏の中にいる

 
 入籍したのが8月6日の日曜日。いろいろ考えて午後1時45分に籍を入れると決め、無事にそれが達成できた瞬間から、晴れて夫婦になったのだけれど、あっさりしすぎていて、わざわざ言葉に出さないと「夫婦」という実感がないというか、いやもう本当にわからなくて、役所から帰る車の中で「夫婦になりましたねえ」という話をした。

 紙切れ一枚で同じ苗字になり、ここから一生同じ人生をあなたと歩んで行きますよってこ

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それでも生きていくと決めたのだから

それでも生きていくと決めたのだから

 阿波しらさぎ文学賞の1次選考通過作品と、最終選考に残った作品が新聞に掲載された。朝の6時過ぎから新聞を開き、睨むようにそれを読んだ。見覚えのある作者名がちらほらいる中、私の名前はどこにも見当たらなかった。上にも、右端にも、左端下にもいなかった。その中に彼の名前はあったのは嬉しかった。嬉しかった。

 夜は悔しくって泣いた。何回だってあるだろうこの悔しさを、一回一回こんなに悔しがってちゃ身が持たな

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いつだって私のためだけにあるものに生かされている

いつだって私のためだけにあるものに生かされている

 梅雨が明けて、早朝から日差しが眩しくて暑い。暑いというか熱い。猫たちも日がな一日ゴロゴロしていて、冷たいフローリングに伸びて伸びて、私も同じく、伸びている。なるべく暑さにやられないように、こまめに水を換えたり、風通りをよくしたり、エアコンもつけているけれど、猫たちの方が強いな。私の方がやられている。憎き暑さ。皆様どうお過ごしですか。大丈夫ですか。寒さよりも暑さの方が、人間太刀打ちできない気がする

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わたしがわたしをつくるために、必要なそれぞれ

わたしがわたしをつくるために、必要なそれぞれ

そろそろ書きたいなあnote、って思いながらも忙しくて書く気にならなくて、と言うか、そもそもパソコンを開くことすら忘れていたし、それよりもなんだか、いろんなやりたいこととかやるべきこととか、考えるべきこととかでいっぱいいっぱいで、そう、noteって余裕がないとできないことの一つなんだなあ、とわかったのだった、繰り返し何度も書いている気がするけれど、本当は毎日書きたいし、残せるだけのことは残しておき

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疲れる時もあるって、いう話

疲れる時もあるって、いう話

 悔しいと思うことがあった。でもそれは、今そう思ったのではなく、チクチクと針で心臓を刺すようなものが蓄積した結果大きくなった感情の一つであって、しかも、他人を羨んで湧き上がった気持ちではないということ、なのだけれど、なんでこうも人のことを見下しているのだろうと思う、人がいて、私はそれをスルーできるスキルを身につけることができている(できるようになった)ので、ダメージをもろに受けることはないのだけれ

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すべてはにんげんの匙加減でできている

すべてはにんげんの匙加減でできている

 GW、仕事も行ったし休みの日には出かけたし、両方あって、五月病にならないな、という話を職場の上司と話をしたのが昨日。最近どこに行ってもいろんな人と話す機会があって楽しい。5月4日には香川県さぬき市津田町で開催された「海辺のブックフェス」に参加してきた。本当に海辺で古本市が開かれていて、お天気も良く、楽しい楽しい楽しい、で埋め尽くされた一日だった。
 本を真ん中に、人と人とが向かい合って話をするあ

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月光もきっとそう波のようにやっとここへ辿り着いた

月光もきっとそう波のようにやっとここへ辿り着いた

 川上未映子さんの新作『黄色い家』をとうとう読み終わってしまったので、しばらく虚無な時間があって、その間も日々は勝手に進んでいくし、仕事はそこそこ忙しいしで、曜日感覚がなくなっていく上に日付感覚もよくわからなくなっており、日付くらい気にしたほうがいいよなあ、と思うのだけれど、すっかり今、今のことに一生懸命すぎて、結局ああもうこんなに時間が経ったのか、と思うばかり。

 日記を毎日書けば日付を書くよ

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