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Winter loneliness
なぜ私は秋冬が好きだと思い込んでいたのだろう。記憶のどこを探しても楽しくなかった夏など見つからない。
今年の夏も楽しかった。この情勢、ほとんど友達にも会えず夏休みもなかったの同然だったが、楽しかった。心が軽かったのだ。毎晩、お気に入りの曲を聴いているだけで何の苦もなく、毎日朝を迎えられた。
秋。心地いい風は、その裏に孤独を感じさせる冷たさを持っていた。
もう秋は過ぎたのだろうか。寒くて窓を開
一日、ちゃんと動けば眠れるということ。
5日間、ちゃんと朝から学校へ行った。
一歩坂を登れば息苦しくなるような暑い日も、風が冷たくて鳥肌が立つような日もあった。
その日その日によって見出す表情が違うということを久しぶりに感じた。
朝、電車を待つホームにだんだんと人が増えていくこと。日常が戻ってくるということ。
新しい夏服が肌に触れる。冬服を着たのはほんの数回。
強い日差しが街を歩くみんなに降り注いで、今にもセミの声が聞こえてき
誰かに優しくなりたい
「あなたと幸せに過ごせる適切な距離はどのくらい?」
私はまだこの問いに答えられない。
「今は唯々あなたが怖い」
そう、私はあのときあなたを必死に避けていた。
だって怖かったもん。自分の脳内でなにが起こっているのか理解できなくて、避けることしかできなかった。
最初は、そんな私を放っておかずに、あなたは遠くから見守ってくれてた。
ひとり机にうずくまっていた私の頭を撫でてくれた。
言葉にで