カレンダー
自然に目が覚めるまで起きない、アラームからも誰からも起こされない。
毎日何時に起きてもいいし、朝早くから満員電車に乗る必要もない。
僕には予定がないから。
真っ白なカレンダー。寂しいからシールとかで全部埋めてやろうかと思ったり。
何枚か前ページにめくると、毎週土曜には決まった用事が書かれていて、ぐるぐるーっと囲まれている日があったり、、、。
めくりたてのカレンダーには、ふたりほどの誕生日が書かれているだけ。きっと直接おめでとうも言ってやれない。遣る瀬無い気持ちに襲われる。
外に出ていないので肌も真っ白で、鏡を見て
こんな自分、初めて見たな…
とか呟いてみたり。
多分、今年はあんまり焼けない。嬉しいことだろうか。日焼け止めを塗りたくって、今年は焼けないぞ!とか意気込んだ昨夏が懐かしい。
こんな日々がずっと続いて、僕らは何ヶ月か前の日常に戻れるのだろうか。慣れてしまったこの日々は、もう心地よく感じられる。予定のない日々が。
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この未曾有の事態を乗り越えようと手を尽くしている人がいる。この先の未来を見つめて手を動かしている人が。
そういう人を見ると、自分も何かしなければならないと思う。
でも僕は他人の力にはなれない。
だからせめて未来の自分のために何かしたい。今まで時間がないからと避けてきたこととか、新しいこととか。
そうすれば、カレンダーが埋まっていくはず。くだらない内容かもしれないけど笑
未来の予定が、道しるべができるかもしれない。