さき

夏生まれの会社員

さき

夏生まれの会社員

記事一覧

ずっしり系日記

じじとお別れして昨夜ようやく帰宅。眠る前たまたまLINEしてた大切な人が死んじゃう夢見た、泣きながら起きるとその人から返信来てて気が緩んだのかあー良かったー生きてる…

さき
7か月前
8

zine「完璧なちりがみ」をつくりました

タイトルの通りです!やったー! 今夏わが家に型落ちのプリンターがやってきてくれたので、なんと大学生ぶりに印刷も裁断も自分でやってみました。 すけすけの紙(トレー…

さき
8か月前
14

インプットと癒しの週末を過ごして、今朝は快晴で空気も澄んでて、帰りは有り難いことに追加納品も控えてるし、だけど、なんだけど、なんか今朝はなかなかスイッチが切り替わらない…つらい…布団に帰りたい…うう、ゴニョゴニョ書いてたら最寄りに着きました

さき
9か月前
6

ねぇ

四作目のzineをつくってる。作業場は主に自宅か隣駅のコメダ。コメダのモーニングにミニサラダを追加するのが好き。いつだってわたしはバタートーストに弱い。そろそろ回数…

さき
9か月前
14

御守りみたいなおれの愛は

プールでいっぱい泳いだ後みたいな心地よい気怠さに包まれながら、勢いまかせに走り書いている。あの神聖な時間をいつまでも鮮明に憶えていたい。 友人にお誘いいただき、…

さき
1年前
8

こういう時は何に頼ればいいのか26年生きたくらいではわからないのだ

わたし、物事を簡潔に伝えようと常々思ってはいますがいまだにうまくできません。感情の昂りが先行してツラツラ話すうち収拾がつかなくなるのです。 そんな自分にハッと気…

さき
1年前
15

ダイアモンドみたいないくつかの場面

大蒜やクミンシードの香りを弱火でじくじく油に移すのが好きで、それを吸ってくったりした茄子も好き。好きをいまたべてる。全身に疑似異国が広がっている。 帰省の予定が…

さき
1年前
8

もうちょっと仲良くなれそうだった子と化粧水の話とかしたかった

棘に刺されやすい体質ですもので 今まで気が抜けなくてごめんね 何者でもなくてくしゃくしゃの気持ち やけに月が明るくていやだ 「流涙してしまい」などと書かれたり べ…

さき
2年前
15

緑かピンクかブルーのなんかがほしい私なんかの眉は金色

昨年暮れ、直属の上長から突然呼び出された。 「最近のあなたは別人のよう。生気がなく、思い詰めたような空気を纏っている。心配になり話しかけるといつものあなたなのだ…

さき
2年前
18

キスをしよう

有給を取り、注射を打ちに行った。 病院へ向かうバスに揺られながら窓の外の景色をボーッと見ていた。 バスから降りる時、つけっぱなしにしていたイヤホンからカネコアヤ…

さき
2年前
19

口先だけでも軽やかに泳いでいたくて湯を沸かすうすいくちびる

「あなたが時々、何を考えているのかわからなくなる。それは魅力でもあるし、困ることでもあるよ」     中学時代のクラスメイトも、大学時代の恋人も、今の職場の上司も…

さき
3年前
24

化粧もコンタクトもせず乗り込む早朝の中央線、なんだかわるいことをしているような気分になってワクワクする

連勤中も夜な夜な机に向かい、窓の外が白んできた頃にやっと書き上げた28通の手紙の束を、今朝、昨日まで勤めた職場の事務所にこっそり置いてきた。 わずか4ヶ月の間に、…

さき
3年前
25

いつもはいつまでもじゃないんだよな

今朝、通勤途中にまたひとつ、何度か足を運んだことのある店の閉店を知った。 休日でガラガラの総武線でひとり、じくじくと胸が痛むような気持ちになった。 じくじくじく…

さき
3年前
18

なんでもなく薄くて、とんでもなく濃かった

終電の中央線。たぶん夏。 「ねえさき、かわいい、うち泊まってきなよ」 たくさんお酒を飲むと「かわいい」しか言わなくなる先輩、この日も例外ではなかった。 「いや俺…

さき
3年前
21

わたしの武器

「武器をたくさん手に入れたね」 たくさん歩き、たくさん笑い、たくさん写真を撮りあったある夏の日、仲の良い友人がポツリとそう言った。 あと三日で、職場が変わる。 …

さき
3年前
21
ずっしり系日記

ずっしり系日記

じじとお別れして昨夜ようやく帰宅。眠る前たまたまLINEしてた大切な人が死んじゃう夢見た、泣きながら起きるとその人から返信来てて気が緩んだのかあー良かったー生きてる、ってでかめのひとりごとかました。職場に行ったら誰かが引き出しにチョコレート入れてくれてた。生まれてくるのは偶然だけど死ぬのは必然だ、みたいなことをお寺さんが言うとったよ、すげ~。じじ痩せてたけどめっちゃ肌綺麗やった。またじじのご飯食べ

もっとみる
zine「完璧なちりがみ」をつくりました

zine「完璧なちりがみ」をつくりました

タイトルの通りです!やったー!

今夏わが家に型落ちのプリンターがやってきてくれたので、なんと大学生ぶりに印刷も裁断も自分でやってみました。

すけすけの紙(トレーシングペーパー)でzineをつくるのがちょっとした夢でした。念願叶ってうれしい!かわいい!

仕様としては、短歌ちょろっと、文章そこそこ、写真いろいろの計40ページ/A5サイズです。

綴じていないので、吹けばかんたんに飛ばすことができ

もっとみる

インプットと癒しの週末を過ごして、今朝は快晴で空気も澄んでて、帰りは有り難いことに追加納品も控えてるし、だけど、なんだけど、なんか今朝はなかなかスイッチが切り替わらない…つらい…布団に帰りたい…うう、ゴニョゴニョ書いてたら最寄りに着きました

ねぇ

ねぇ

四作目のzineをつくってる。作業場は主に自宅か隣駅のコメダ。コメダのモーニングにミニサラダを追加するのが好き。いつだってわたしはバタートーストに弱い。そろそろ回数券を買ったほうがいいかな。きっとこのペースなら元取れるよね。そうそう、本心を書くために、ちょっとだけ嘘も混ぜてるんだ。もうすぐ出来そうです。完成したらあなたにも読んでほしいな。

御守りみたいなおれの愛は

御守りみたいなおれの愛は

プールでいっぱい泳いだ後みたいな心地よい気怠さに包まれながら、勢いまかせに走り書いている。あの神聖な時間をいつまでも鮮明に憶えていたい。

友人にお誘いいただき、「カネコアヤノ Hall Tour 2023 “タオルケットは穏やかな”」へ行ってきた。
職場から会場へ、地下鉄の人混みを泳ぐようにすり抜ける。地上へ出ると霧雨が降っていた。混沌としていて少し苦手な街は、この日はなんだか幻想的だった。

もっとみる
こういう時は何に頼ればいいのか26年生きたくらいではわからないのだ

こういう時は何に頼ればいいのか26年生きたくらいではわからないのだ

わたし、物事を簡潔に伝えようと常々思ってはいますがいまだにうまくできません。感情の昂りが先行してツラツラ話すうち収拾がつかなくなるのです。

そんな自分にハッと気付く頃には手遅れで、何かしらの魔法によってその場から消えることができたならと逡巡します。

これからもわたしは、自らの言動をふと思い出すたびに「あぁ何故あんなことを口走ったのか、あの人の記憶から消したいなかったことにしたいマコトのようにタ

もっとみる
ダイアモンドみたいないくつかの場面

ダイアモンドみたいないくつかの場面

大蒜やクミンシードの香りを弱火でじくじく油に移すのが好きで、それを吸ってくったりした茄子も好き。好きをいまたべてる。全身に疑似異国が広がっている。
帰省の予定がなくなったが、郵便受けに祖母からの残暑見舞いが届いていて嬉しかった。
会えたり会えなかったりする皆々様、まじで心身すこやかであれ。

もうちょっと仲良くなれそうだった子と化粧水の話とかしたかった

もうちょっと仲良くなれそうだった子と化粧水の話とかしたかった

棘に刺されやすい体質ですもので 今まで気が抜けなくてごめんね

何者でもなくてくしゃくしゃの気持ち やけに月が明るくていやだ

「流涙してしまい」などと書かれたり べつにわるいことじゃなくない?

ちょっといい肉買っちゃったりなんかして さっきまで消えちゃいたかったのに

この耳は聴きたい声だけコピーして 響かせてくれる便利アイテム

るぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 湯船でふるえるこの唇にふれる耳朶

「深

もっとみる
緑かピンクかブルーのなんかがほしい私なんかの眉は金色

緑かピンクかブルーのなんかがほしい私なんかの眉は金色

昨年暮れ、直属の上長から突然呼び出された。

「最近のあなたは別人のよう。生気がなく、思い詰めたような空気を纏っている。心配になり話しかけるといつものあなたなのだけれど。どうした、何があった」

何か言わなくてはと必死に頭を回転させようとした。
けれど追いつかず、濃く出過ぎた紅茶のティーパックに視線を落とし、目の前の白い紙カップの産毛のように微かな毛羽立ちを見つめ、ベージュの壁と上長の下瞼に光るラ

もっとみる
キスをしよう

キスをしよう

有給を取り、注射を打ちに行った。

病院へ向かうバスに揺られながら窓の外の景色をボーッと見ていた。
バスから降りる時、つけっぱなしにしていたイヤホンからカネコアヤノさんの歌声がスッと入ってきた。

ここ最近は歌詞のある音楽を聴けなくなっていたのだが、不思議とこの瞬間は、頭のなかに違和感なく溶け込み吸収されていくのを感じた。

こんな歌詞、どんな時に思いつくんだろう。

そういえば、わたしの体はこの

もっとみる
口先だけでも軽やかに泳いでいたくて湯を沸かすうすいくちびる

口先だけでも軽やかに泳いでいたくて湯を沸かすうすいくちびる

「あなたが時々、何を考えているのかわからなくなる。それは魅力でもあるし、困ることでもあるよ」

 
 
中学時代のクラスメイトも、大学時代の恋人も、今の職場の上司も、口を揃えてわたしにそう言った。
 
 
 
 

ここ一年ほど「嬉しい」「悔しい」「楽しい」「哀しい」感情が一つずつ順番にフツフツ沸いては沈み、また浮き上がり、を繰り返しているのを強く感じている。
 
 
たとえば眼が冴えたまま部屋に

もっとみる
化粧もコンタクトもせず乗り込む早朝の中央線、なんだかわるいことをしているような気分になってワクワクする

化粧もコンタクトもせず乗り込む早朝の中央線、なんだかわるいことをしているような気分になってワクワクする

連勤中も夜な夜な机に向かい、窓の外が白んできた頃にやっと書き上げた28通の手紙の束を、今朝、昨日まで勤めた職場の事務所にこっそり置いてきた。

わずか4ヶ月の間に、大好きな場所が増えていた事実に沁み沁みする。
事務所を出た足でふと、観たいのにずっとタイミングを逃し続けていた映画の存在を思い出した。
途端に映画館の椅子に深く腰掛けて真っ暗闇に沈みたくなり、気が付くと足は映画館のある方へと向かっていた

もっとみる
いつもはいつまでもじゃないんだよな

いつもはいつまでもじゃないんだよな

今朝、通勤途中にまたひとつ、何度か足を運んだことのある店の閉店を知った。

休日でガラガラの総武線でひとり、じくじくと胸が痛むような気持ちになった。
じくじくじく。
感情に音なんてないはずなのに、静かに、確かに疼く。痛ぇ。

就職活動中にはそこで履歴書を書いた。
ちょうど当時の恋人が地方配属になり、会う頻度も減り、連絡さえ疎遠になり始めていた時期だ。
まだまだ遊んでいたいのに、着たくもないスーツを

もっとみる
なんでもなく薄くて、とんでもなく濃かった

なんでもなく薄くて、とんでもなく濃かった

終電の中央線。たぶん夏。

「ねえさき、かわいい、うち泊まってきなよ」
たくさんお酒を飲むと「かわいい」しか言わなくなる先輩、この日も例外ではなかった。

「いや俺はこのまま帰るのよ、自分の布団で寝たいのよ」
と渋る友人も道連れに、そのまま先輩の家に雪崩れ込む。

彼女の部屋に上がるのははじめてだ。

シャワーを浴び、借りたTシャツを被って部屋に戻ると、友人がドライヤーでシャンプーのいい匂いを振り

もっとみる
わたしの武器

わたしの武器

「武器をたくさん手に入れたね」

たくさん歩き、たくさん笑い、たくさん写真を撮りあったある夏の日、仲の良い友人がポツリとそう言った。

あと三日で、職場が変わる。

常にフレッシュな気持ちでなんかいられないし、べつに落ち着いてなんかいないし、自分のことを好きでいられなくなる瞬間なんていくらでもあるわけで。

あらゆるものにばかやろう、としか言えなくなったら、以下を召喚することに決めた。
忘れてしま

もっとみる