毎朝、罠の見回りをしていると、鹿によく出会う場所がある。最初の頃はなんとなく、ぼんやりとした輪郭のようだったものを、だいたい居る場所、時々出てる場所、のような…
鉛色の空が、目に見える風景全てのトーンを落とし、いつもの空間が少しだけ静かだ。快晴だけを、良いお天気と言うのは何故なんだろう。厚い雲の層か広がる空も、雨の気…
交互に進むスパイクの足音だけが聞こえる。今日も空振りかな、と罠の見回り最後のポイントに向かうと遠目にも小さいものが掛かっているのが見える。キョンか、と思い進む…
山の稜線を、流れてゆく雲たちが綺麗だ。青空を背景に、弧を描く鳶たちの姿は凛々しく、ああ美しいなとしばし眺める。 木々に囲まれた毎朝の見回りは、楽しくて仕方…
チクタクチクタク、柱時計が刻む静かな時間。 裏山ではフクロウたちがホーホー、山から獣が降りてくるカサカサ音。広がる星空の下、自分の呼吸を意識してしまうほど静か…
この家には水道が無い。生活用水は全て、山の水が使われている。水源が2箇所あり、高低差を利用して1度タンクに貯められた水がボンプにより配分されている。 定期的…
あひる
2024年6月19日 05:30
2024年5月5日 05:26
2024年3月15日 15:19
毎朝、罠の見回りをしていると、鹿によく出会う場所がある。最初の頃はなんとなく、ぼんやりとした輪郭のようだったものを、だいたい居る場所、時々出てる場所、のような仕方ではっきりと地形を覚えたように思う。 そうした場所で1人待ち、何頭か獲るうちに、場所の記憶として定着する。待ち伏せ、という方法が良いかどうかはわからないけれど、木々の音を聞きながら、山に身を沈めているような感覚が好きだなぁと感じる
2024年2月23日 14:59
鉛色の空が、目に見える風景全てのトーンを落とし、いつもの空間が少しだけ静かだ。快晴だけを、良いお天気と言うのは何故なんだろう。厚い雲の層か広がる空も、雨の気配を運んでくる良いお天気ではないのだろうか。 近頃のたまこは、時々膝の上に座ってみたり、なんならお布団の中へも入ってくるようになった。自分の心中としては、だいぶ打ち解けてきたぞひゃっはー!!と狂喜乱舞しているのだか、態度に表して
2024年2月23日 14:23
2024年2月16日 09:57
2024年2月16日 09:53
交互に進むスパイクの足音だけが聞こえる。今日も空振りかな、と罠の見回り最後のポイントに向かうと遠目にも小さいものが掛かっているのが見える。キョンか、と思い進むとその一段上に、中くらいの猪も転がっていた、前後の足が掛かっており自然と保定されていた。なんとこんなこともあるんだな~と近よると、更に上でガサ音が。 え、うっそ1番上は鹿!ここを必ず通りここを踏む、という場所に掛けているけれど、同じ場
2024年1月28日 11:52
2024年1月23日 20:08
山の稜線を、流れてゆく雲たちが綺麗だ。青空を背景に、弧を描く鳶たちの姿は凛々しく、ああ美しいなとしばし眺める。 木々に囲まれた毎朝の見回りは、楽しくて仕方がない。毎日同じ山道を歩くだけなのだけど、わずかな変化や獣たちの痕跡に気付けることが、うまく言葉に出来ないけれど、豊かさを感じるひと時だなと感じる。 罠にかかっていれば、すぐさま引き返し一連の処置をし出勤する、かかっていなければ
2024年1月15日 20:53
チクタクチクタク、柱時計が刻む静かな時間。裏山ではフクロウたちがホーホー、山から獣が降りてくるカサカサ音。広がる星空の下、自分の呼吸を意識してしまうほど静かだ。 日が落ちてから家に帰り、紐を引きぱちんと明かりをつけると、ベットのそばに見慣れない物が落ちていた。 ねずみの下半身である。 なるほど、ねずみの。しばし思考が止まりつつ、周りを観察する。朝、たまこへ用意したご飯は
2024年1月14日 17:33
2024年1月10日 06:55
2024年1月9日 12:21
2024年1月8日 10:08
2024年1月8日 10:05
2024年1月6日 21:14
この家には水道が無い。生活用水は全て、山の水が使われている。水源が2箇所あり、高低差を利用して1度タンクに貯められた水がボンプにより配分されている。 定期的に、取り替え用の網やスコップを手に水源の掃除に行き、水を引くパイプの様子を見にゆく。接続部が糊付けなど固定されていないのは、猪などにパイプを蹴飛ばされたりした時、パイプそのものの損傷を避けるためだそう。 水源へ向かう途中、高確