【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー有限会社代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■豊中商…

【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー有限会社代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■豊中商工会議所 専門相談員/ 街の小さな工務店の《ええとこ(その会社にしかない強み)》を炙り出す【アブリダスマーケティング】を実施中! 【WEB】https://www.aburidas.com

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  • 【無料版】街の工務店 ブランディング道場

    【週一回更新】街の工務店が独自化するためのワガミチ戦略について、マーケティングと心理学を織り交ぜながら綴っていきます。

記事一覧

【vol.19】《ないものねだり》より《あるもの探し》を

「最近、見学会への新規集客がものすごく減った…」 という工務店さんからの悩みが明らかに増えています。 その焦りからか 「もっとコストをかけて広範囲にチラシを配布…

【Vol.18】悪魔の爪痕

普通、住宅見学会のチラシには ・床材の素材 ・キッチンなどの住宅設備 ・間取り ・断熱、気密性能 といった《住宅の仕様・スペック》の文言が並びます。 もちろん商品…

【vol.17】けんざいとせんざい

いきなりですが想像してみてください。 ここにとある【油性マジックペン】があります。 このペンには  ・インクが従来品の《2倍》長持ち ・何に書いてもすぐ消える ・値…

【Vol.16】ニーズと本気

■ニーズに合わせようとして失敗する工務店 弊社が街の工務店さんのホームページをリニューアルする際、その工務店の《ターゲット》と《ウリ》をまずお聞きします。 この…

【Vol.15】売る?売らない?

■とある飛び込み営業マン① 会社に突然、飛び込みの営業マンが来ることが多々あります。 どんなセールストークをしてくるのか勉強になるので、時間がある時は出来るだけ…

【Vol.14】やらないこと宣言

工務店さんから 「最近のお客さんは予算に余裕が無い」 「ネットや雑誌で勉強していて警戒意識がすごい」 「家づくりに真剣じゃない人が多い」 と、消費者に対する悩み事…

【Vol.13】ウルトラ・スーパー・デラックスマン

今回は《漫画》を題材にしながら【工務店が陥りやすい魅力の伝え方の罠】についてお話しします。 「自社の強みを一生懸命伝えているのになかなか伝わらない…」とお悩みの…

【Vol.12】野口シカの手紙

今回は、ある手紙をご紹介したいと思います。 私が小学校3年生の時に密かに想いを寄せていた女の子からこっそり渡された「缶ペンケースは静かに閉めてください」という手…

【Vol.11】物語を伝えたチラシの破壊力

前回、応援される工務店になるためには【物語】が必要だ、というお話をしました。 今回はその実例として、《街の工務店さんが物語を伝えたチラシ》をご紹介します。 ■街…

【Vol.10】街の工務店が応援されるための理由

前回、街の工務店さんにはすでに《応援される要素》はある。 でも、《応援したくなる理由》が欠けている。 そして、《応援したくなる理由》とは いったい【何を】そんな…

【Vol.9】《応援される》を科学する

前回の投稿で というお話をしました。 熱狂的ファンとは、御社の【応援者】のこと。 時には損得関係なく応援してくれる方々です。 でも《応援される》って、主観的かつ…

【Vol.8】街の工務店のミュージシャン型経営

こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 前回の記事で 《地場工務店は【カリスマ型】のファンづくりを目指そう》 というお話をしました。 その理由を、カ…

【Vol.7】狩猟型→農耕型→カリスマ型

こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 【街の工務店のブランド】の見つけ方について綴っていきます。 今回は【消費者へのアプローチ手法の移り変わり】に…

【Vol.6】鏡よ鏡

こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回は、地場工務店にブランディングが必要な理由について。 過去に弊社がホームページリニューアルの依頼を受けた…

【Vol.5】ブランドは2行で語れ

こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 弊社は 【街の工務店のブランディング専門家】 です。 そんな自己紹介をすると と怪訝な顔をされることがほとん…

【Vol.4】写真で表せない魅力を持った工務店さんの【ワガミチ戦略実例】②

こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回はホームページのお話です。 今やホームページは9割以上がスマホで見られる時代。 気軽に、短時間で、知りたい…

【vol.19】《ないものねだり》より《あるもの探し》を

【vol.19】《ないものねだり》より《あるもの探し》を

「最近、見学会への新規集客がものすごく減った…」

という工務店さんからの悩みが明らかに増えています。
その焦りからか

「もっとコストをかけて広範囲にチラシを配布しないと…」
「SNSは苦手だけどもっと積極的に活用しないと…」
「もっと訴求力のある住宅商品を開発しないと…」

と悲壮感を漂わせている社長も多いのですが、実はこれ、典型的な【思い込み】です。

もちろん、お金と人材と時間に余裕がある

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【Vol.18】悪魔の爪痕

【Vol.18】悪魔の爪痕

普通、住宅見学会のチラシには

・床材の素材
・キッチンなどの住宅設備
・間取り
・断熱、気密性能

といった《住宅の仕様・スペック》の文言が並びます。

もちろん商品である住宅のウリなので伝えるべき項目のひとつではありますが、どの工務店さんが建てる家も、素人目には他社の家と比べてそれほど差を実感できるものではありません。

「いやいや、ウチは地域でも珍しい家を建てているから間違い無く差別化できて

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【vol.17】けんざいとせんざい

【vol.17】けんざいとせんざい

いきなりですが想像してみてください。
ここにとある【油性マジックペン】があります。

このペンには 

・インクが従来品の《2倍》長持ち
・何に書いてもすぐ消える
・値段が従来品の《5倍》高い
・他社も同じ商品をかなり扱っている(結構知られている)

という4つの特徴があります。

あなたが「このペンを売ってこい!」と言われた営業マンだとしたら、以下の2人のお客さんのうちどちらに売りに行きますか?

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【Vol.16】ニーズと本気

【Vol.16】ニーズと本気

■ニーズに合わせようとして失敗する工務店

弊社が街の工務店さんのホームページをリニューアルする際、その工務店の《ターゲット》と《ウリ》をまずお聞きします。

この2つがあやふやだとどんなホームページを作るのかが決まらないからなんですが、だいたい

「予算的にハウスメーカーでは建てられない人のために、同じ仕様の家を安く建てられます」

というような答えが返ってきます。

なぜそんな家づくりをするの

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【Vol.15】売る?売らない?

【Vol.15】売る?売らない?

■とある飛び込み営業マン①

会社に突然、飛び込みの営業マンが来ることが多々あります。

どんなセールストークをしてくるのか勉強になるので、時間がある時は出来るだけ話を聞くようにしています。

コピー機販売、証券会社、観葉植物、ウォーターサーバー、産地直送の野菜・・・

業種は様々ですが、大体アポなしでいきなりやってきて、自社の商品がいかに優れてるかを熱弁したあと「いかがですか?」と聞いてきます。

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【Vol.14】やらないこと宣言

【Vol.14】やらないこと宣言

工務店さんから

「最近のお客さんは予算に余裕が無い」
「ネットや雑誌で勉強していて警戒意識がすごい」
「家づくりに真剣じゃない人が多い」

と、消費者に対する悩み事を聞くことが多々あります。

そんな工務店さんのホームページやチラシを見せていただくと

「家づくりを検討している子育て世代の皆様へ!」
「新築・リフォーム、なんでもお任せください!」
「まずは当社にご相談ください!」

という言葉が

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【Vol.13】ウルトラ・スーパー・デラックスマン

【Vol.13】ウルトラ・スーパー・デラックスマン

今回は《漫画》を題材にしながら【工務店が陥りやすい魅力の伝え方の罠】についてお話しします。

「自社の強みを一生懸命伝えているのになかなか伝わらない…」とお悩みの工務店さんはぜひお読み下さい。意外な発見があると思います。

■ウルトラ・スーパー・デラックスマン

取り上げるのは「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」。
故藤子・F・不二雄先生の短編漫画のタイトルです。

藤子・F・不二雄先生と言えば

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【Vol.12】野口シカの手紙

【Vol.12】野口シカの手紙

今回は、ある手紙をご紹介したいと思います。

私が小学校3年生の時に密かに想いを寄せていた女の子からこっそり渡された「缶ペンケースは静かに閉めてください」という手紙ではありません。

20年近く前に出会って、私のマーケティングに関する考え方を180度変えた手紙です。

この出会いがなければ、今の仕事を続けてなかったかもしれません。

それが、黄熱病の研究で有名な《野口英世》のお母さんである【野口シ

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【Vol.11】物語を伝えたチラシの破壊力

【Vol.11】物語を伝えたチラシの破壊力

前回、応援される工務店になるためには【物語】が必要だ、というお話をしました。

今回はその実例として、《街の工務店さんが物語を伝えたチラシ》をご紹介します。

■街の工務店さんが物語を伝えたチラシ

主人公は、関西圏のBホームさん。

年間数棟の注文建築を社長お一人で手がけている、小さな小さな工務店さんです。

これまでは紹介受注がほとんどで、いわゆる集客活動を行なったことがない。

そんなBホー

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【Vol.10】街の工務店が応援されるための理由

【Vol.10】街の工務店が応援されるための理由

前回、街の工務店さんにはすでに《応援される要素》はある。
でも、《応援したくなる理由》が欠けている。

そして、《応援したくなる理由》とは

いったい【何を】そんなに一生懸命頑張っているのか?

いったい【何のために】そんなに苦労してまで頑張っているのか?

に対する回答のことである。というお話をしました。

このうち、1.に関しては、すぐに工務店さんから答えが返ってきます。

■問い:御社は【何

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【Vol.9】《応援される》を科学する

【Vol.9】《応援される》を科学する

前回の投稿で

というお話をしました。

熱狂的ファンとは、御社の【応援者】のこと。
時には損得関係なく応援してくれる方々です。

でも《応援される》って、主観的かつ曖昧ですよね。

そこで今回は、この《応援される》について科学してみます。

■【クイズ】あなたが応援したくなるのはどんな人?

直感的にお伝えするために、すごく単純なクイズ形式にします。

その人の特徴を、《●●●●な人》というよう

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【Vol.8】街の工務店のミュージシャン型経営

【Vol.8】街の工務店のミュージシャン型経営

こんにちは。
ブレークスルーアカデミーの大西です。

前回の記事で

《地場工務店は【カリスマ型】のファンづくりを目指そう》

というお話をしました。

その理由を、カリスマの一種である《ミュージシャン》に置き換えて説明します。

■街の工務店が目指すべき【ミュージシャン型経営】

まず、皆さんが一番好きなミュージシャン・歌手を一人思い浮かべてください。過去でも現在でも構いません。

ちなみに私は

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【Vol.7】狩猟型→農耕型→カリスマ型

【Vol.7】狩猟型→農耕型→カリスマ型

こんにちは。
ブレークスルーアカデミーの大西です。

【街の工務店のブランド】の見つけ方について綴っていきます。

今回は【消費者へのアプローチ手法の移り変わり】について。

ブランドを理解する上でどうしても必要なのですが、どうしても小難しくなりがちなマーケティングの話なので、短めの投稿にしています。
お付き合いください。

■消費者へのアプローチ手法の移り変わり

自社の商品やサービスを購入して

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【Vol.6】鏡よ鏡

【Vol.6】鏡よ鏡

こんにちは。
ブレークスルーアカデミーの大西です。

今回は、地場工務店にブランディングが必要な理由について。

過去に弊社がホームページリニューアルの依頼を受けた際の、工務店さんとのやりとりを再現してお伝えします。

■ケース1 【隣の芝生は…】なA工務店さん

「A工務店さんこんにちは。どんなホームページをご希望ですか?」

「この工務店(ライバル他社)みたいな感じがいいね」

「おしゃれな家

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【Vol.5】ブランドは2行で語れ

【Vol.5】ブランドは2行で語れ

こんにちは。
ブレークスルーアカデミーの大西です。

弊社は

【街の工務店のブランディング専門家】

です。

そんな自己紹介をすると

と怪訝な顔をされることがほとんど。

そんな時はニッコリ笑ってこう答えています。

「はい。街の工務店さん【にこそ】ブランディングが必要なんです」

「そして、街の工務店さん【の方が】ブランディングしやすいんです」

■そもそも【ブランド】って何?

いったい

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【Vol.4】写真で表せない魅力を持った工務店さんの【ワガミチ戦略実例】②

【Vol.4】写真で表せない魅力を持った工務店さんの【ワガミチ戦略実例】②

こんにちは。
ブレークスルーアカデミーの大西です。

今回はホームページのお話です。

今やホームページは9割以上がスマホで見られる時代。

気軽に、短時間で、知りたい情報だけを見られるサイトが求められるので

・写真を多く
・文字を少なく
・とにかくシンプルに

というデザインが主流となっているのは周知の通り。

ところがこれ。

街の工務店さんにとってはとてもアタマの痛い問題です。

試しに、

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