【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■『週刊エクステ…

【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■『週刊エクステリア』連載中/■豊中商工会議所 専門相談員/街の工務店の《ええとこ(その会社独自の強み)》を炙り出す【アブリダスマーケティング】専門家/【WEB】https://www.aburidas.com

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  • 【無料版】街の工務店 ブランディング道場

    【週一回更新】街の工務店が独自化するためのワガミチ戦略について、マーケティングと心理学を織り交ぜながら綴っていきます。

最近の記事

【Vol.30】御社の【武器】をアブリダス②

自社の【武器】の見つめ直し方に迫る、御社の武器をアブリダスの後半。 前回(前半)では、自社の武器を考える上での3つの問題点のうち、 の2つについて解説しました。 今回は3番目の についてお話しします。 ■3.【自社の武器】が【お客様のため】になっていない。 前回、苦労してアブりだした【自社の武器(ウリ)】。 《建物・会社・人》の3方向から見つめ直しましたが、ここで最大の問題点が立ちはだかります。 それは、アブリだしたその武器が果たして『お金になるのか?』という

    • 【Vol.29】御社の【武器】をアブリダス①

      【理念・使命】を皆さん自身であぶりだすノウハウ(全6回)の3回目。 第1回目で『御社の現状の営業戦略の長所と短所』をアブリだし、第2回目では『御社が社員一丸となって目指すべき数字上のゴール』についてアブリだしました。 第3回目の今回は、この《ゴール》を達成するための【武器】を見つめ直すノウハウについて解説します。(2回シリーズ) 現在ホームページやパンフレットなどのリニューアルを考えている工務店さんは、リニューアルの前に今回の作業を行なうことを強くお勧めします。 武器を

      • 【Vol.28】御社の【未来】をアブリダス

        ドーナツの中心(理念・使命)を皆さん自身で炙り出すステップ2は、【会社のゴール(未来)を社内で明確に共有する作業】です。 工務店さんの社長から 「ウチの社員は新しいことをやりたがらない」 「自分の仕事以上のことをしない」 という不満を耳にすることがあります。 その原因を探っていくと、《この会社がいったいどこを目指しているのか?》が社員さんに伝わっていないケースが目立ちます。 未来が見えないから目の前の仕事ばかり見てしまう。 これは会社側が改善してあげられるポイント

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        • 【Vol.27】御社の【今】をアブリダス

          こんにちは。ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回の原稿は弊社の【アブリダスマーケティング】ならびに【ワガミチ戦略】の根幹ノウハウにつき、《有料》での公開とさせていただきます。 前回の原稿で、ホームページを作るにしてもイベント企画をするにしても、「なんのためにやるのか?」に対しての答えが必要だというお話をしました。 そのためにはドーナツの中心を埋める【理念・使命】が不可欠となります。 今回から、この【理念・使命】を皆さん自らアブリだすやり方を、6回シリーズで解説し

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        【Vol.30】御社の【武器】をアブリダス②

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        • 【無料版】街の工務店 ブランディング道場
          28本

        記事

          【Vol.26】ドーナツ型工務店になっていないか?

          「最近ホームページからの資料請求がほとんどない」 「受注棟数が増えない」 「うちの魅力が伝わっていないお客さんが多い」 などの理由で、工務店さんのホームページリニューアルのご相談をいただいた時は、当然《現在の》ホームページをじっくり拝見する訳ですが、ほとんどの場合 「この制作会社さんのデザインセンスめっちゃええなぁ」 「写真もキレイに撮れてるな~」 「文章のセンスも抜群やなぁ」 と感心することばかり。 こんな素晴らしいホームページなのに、なぜ工務店さんは「集客できない

          【Vol.26】ドーナツ型工務店になっていないか?

          【Vol.25】FC・VCに加盟してもうまくいかない工務店さん②

          ※前回の記事、《【Vol.24】FC・VCに加盟してもうまくいかない工務店さん①》の続きです。 工務店さん自身が、【自社の家(ブランド・商品)に惚れ込んだ上】で、FC・VCをうまく活用しているか? これが、どんなFC・VCに加盟していても年間10棟の受注を取れるかどうかの分かれ道。 今回は、《自社の家(ブランド・商品)に惚れ込む》ために何をすべきかについて解説します。 ■自社の家(ブランド・商品)に惚れぬく方法 自社の家(ブランド・商品)に惚れぬくためにやることは実

          【Vol.25】FC・VCに加盟してもうまくいかない工務店さん②

          【Vol.24】FC・VCに加盟してもうまくいかない工務店さん①

          全国的に名前の通っているFCに加盟している工務店さんから、「思ったように集客・受注につながらない。他にいいFCを知らないか?」とのご相談を受けました。 私は過去の経験から、どんなFCやVCや工法であっても年間10棟ぐらいの受注を取ることは決して難しくないと考えています。 ただし【ある条件】を満たしていることが必須となります。 この工務店さんが【条件】を満たしているかどうか。 それを確かめるために以下の質問をしてみました。 簡単な質問ですが、この答えによって《思ったよう

          【Vol.24】FC・VCに加盟してもうまくいかない工務店さん①

          【Vol.23】キャッチコピー脳を鍛える《上級編》

          前回の投稿【キャッチコピー脳を鍛える】が好評だったので、第二弾として《上級編》をお届けします。 ホームページのイベント情報の欄に「完成見学会開催!」と書くだけではなく、「玄関を入ってたった1秒で木の香りに包まれる、本物の木の家完成見学会」と表現したり、「広々リビング」ではなく「毎日が遊園地!子供の笑い声が弾ける広々リビング」と伝える。 これだけで、【御社の魅力を伝えようという気持ち】が消費者に伝播します。 工務店側から見れば数あるイベントのひとつでも、お客さんにとっては

          【Vol.23】キャッチコピー脳を鍛える《上級編》

          【Vol.22】キャッチコピー脳を鍛える

          ■ChatGPTをうまく活用するために ホームページ・ランディングページ・リスティング広告・SNS広告・チラシ・POPなどなど…どんな広告媒体においても、まずは読んでもらわないことには何も始まりません。 そこで必要なのが【キャッチコピー】。 今やキャッチコピーは人間が考えなくても、ChatGPTをはじめとしたAIが気の利いたものを作ってくれる時代ですが、それを扱う人間側がキャッチコピーづくりの基本を分かっていないと、AIに的確な命令を下すことができません。 また、AI

          【Vol.22】キャッチコピー脳を鍛える

          【Vol.21】小さなイベントのすゝめ②

          前回の記事【Vol.20 小さなイベントのすゝめ①】からの続きです。 ■等身大の小さなイベントなら価値観が伝わる 東海地方で注文住宅を建てているO工務店さん。 年間数棟という小さな工務店さんなので、今までイベントはほとんどやったことがないし、たくさんの予算もかけられない。でも、お客さんは集めないといけない。そんな現状を突破するために、私が講師を務めたチラシづくり研修に参加されました。 その研修ではチラシの作り方もお話ししますが、その前に自社の魅力を徹底的にアブリダシま

          【Vol.21】小さなイベントのすゝめ②

          【vol.20】小さなイベントのすゝめ①

          ■新規集客に苦戦する理由 住宅業界のイベントといえば《完成見学会》や《構造見学会》が中心ですが、各地の工務店さんから「新規集客が落ちてきた」という話をよく耳にします。 このままではマズイ!ということでHPやSNSに力を入れたり、折込チラシの数を増やしてみるものの思ったような結果が出ない。いったい何が悪いんでしょうか?という質問をされることも多いのですが、皆さんマーケティングをよく勉強されているので、HPやチラシを見ても特に悪いところはないんです。 ということは、集客に苦

          【vol.20】小さなイベントのすゝめ①

          【vol.19】《ないものねだり》より《あるもの探し》を

          「最近、見学会への新規集客がものすごく減った…」 という工務店さんからの悩みが明らかに増えています。 その焦りからか 「もっとコストをかけて広範囲にチラシを配布しないと…」 「SNSは苦手だけどもっと積極的に活用しないと…」 「もっと訴求力のある住宅商品を開発しないと…」 と悲壮感を漂わせている社長も多いのですが、実はこれ、典型的な【思い込み】です。 もちろん、お金と人材と時間に余裕があるなら取り組んだ方が良いのは間違いありません。でも街の小さな工務店さんは出来ること

          【vol.19】《ないものねだり》より《あるもの探し》を

          【Vol.18】悪魔の爪痕

          普通、住宅見学会のチラシには ・床材の素材 ・キッチンなどの住宅設備 ・間取り ・断熱、気密性能 といった《住宅の仕様・スペック》の文言が並びます。 もちろん商品である住宅のウリなので伝えるべき項目のひとつではありますが、どの工務店さんが建てる家も、素人目には他社の家と比べてそれほど差を実感できるものではありません。 「いやいや、ウチは地域でも珍しい家を建てているから間違い無く差別化できてるよ」 という工務店さんでも、性能がとんがりすぎて逆に伝わりにくくなってしまっ

          【vol.17】けんざいとせんざい

          いきなりですが想像してみてください。 ここにとある【油性マジックペン】があります。 このペンには  ・インクが従来品の《2倍》長持ち ・何に書いてもすぐ消える ・値段が従来品の《5倍》高い ・他社も同じ商品をかなり扱っている(結構知られている) という4つの特徴があります。 あなたが「このペンを売ってこい!」と言われた営業マンだとしたら、以下の2人のお客さんのうちどちらに売りに行きますか? ■ 値段が高い商品の価値を分かってくれるのは誰? このクイズの目的は、【値

          【Vol.16】ニーズと本気

          ■ニーズに合わせようとして失敗する工務店 弊社が街の工務店さんのホームページをリニューアルする際、その工務店の《ターゲット》と《ウリ》をまずお聞きします。 この2つがあやふやだとどんなホームページを作るのかが決まらないからなんですが、だいたい 「予算的にハウスメーカーでは建てられない人のために、同じ仕様の家を安く建てられます」 というような答えが返ってきます。 なぜそんな家づくりをするのかを聞くと 「消費者のニーズに合わせないとやっていけないから」 という答え。

          【Vol.15】売る?売らない?

          ■とある飛び込み営業マン① 会社に突然、飛び込みの営業マンが来ることが多々あります。 どんなセールストークをしてくるのか勉強になるので、時間がある時は出来るだけ話を聞くようにしています。 コピー機販売、証券会社、観葉植物、ウォーターサーバー、産地直送の野菜・・・ 業種は様々ですが、大体アポなしでいきなりやってきて、自社の商品がいかに優れてるかを熱弁したあと「いかがですか?」と聞いてきます。 彼ら彼女らは、代表者に会えるからという理由でお昼時にアポなしで訪問するそうで