【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー有限会社代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■豊中商…

【街の工務店のええとこ発見士】大西 敦

ブレークスルーアカデミー有限会社代表/■『新建ハウジング+1』で13年間連載/■豊中商工会議所 専門相談員/ 街の小さな工務店の《ええとこ(その会社にしかない強み)》を炙り出す【アブリダスマーケティング】を実施中! 【WEB】https://www.aburidas.com

マガジン

  • 【無料版】街の工務店 ブランディング道場

    【週一回更新】街の工務店が独自化するためのワガミチ戦略について、マーケティングと心理学を織り交ぜながら綴っていきます。

最近の記事

【vol.17】けんざいとせんざい

いきなりですが想像してみてください。 ここにとある【油性マジックペン】があります。 このペンには  ・インクが従来品の《2倍》長持ち ・何に書いてもすぐ消える ・値段が従来品の《5倍》高い ・他社も同じ商品をかなり扱っている(結構知られている) という4つの特徴があります。 あなたが「このペンを売ってこい!」と言われた営業マンだとしたら、以下の2人のお客さんのうちどちらに売りに行きますか? ■ 値段が高い商品の価値を分かってくれるのは誰? このクイズの目的は、【値

    • 【Vol.16】ニーズと本気

      ■ニーズに合わせようとして失敗する工務店 弊社が街の工務店さんのホームページをリニューアルする際、その工務店の《ターゲット》と《ウリ》をまずお聞きします。 この2つがあやふやだとどんなホームページを作るのかが決まらないからなんですが、だいたい 「予算的にハウスメーカーでは建てられない人のために、同じ仕様の家を安く建てられます」 というような答えが返ってきます。 なぜそんな家づくりをするのかを聞くと 「消費者のニーズに合わせないとやっていけないから」 という答え。

      • 【Vol.15】売る?売らない?

        ■とある飛び込み営業マン① 会社に突然、飛び込みの営業マンが来ることが多々あります。 どんなセールストークをしてくるのか勉強になるので、時間がある時は出来るだけ話を聞くようにしています。 コピー機販売、証券会社、観葉植物、ウォーターサーバー、産地直送の野菜・・・ 業種は様々ですが、大体アポなしでいきなりやってきて、自社の商品がいかに優れてるかを熱弁したあと「いかがですか?」と聞いてきます。 彼ら彼女らは、代表者に会えるからという理由でお昼時にアポなしで訪問するそうで

        • 【Vol.14】やらないこと宣言

          工務店さんから 「最近のお客さんは予算に余裕が無い」 「ネットや雑誌で勉強していて警戒意識がすごい」 「家づくりに真剣じゃない人が多い」 と、消費者に対する悩み事を聞くことが多々あります。 そんな工務店さんのホームページやチラシを見せていただくと 「家づくりを検討している子育て世代の皆様へ!」 「新築・リフォーム、なんでもお任せください!」 「まずは当社にご相談ください!」 という言葉が並びがち。 こういった、【どんな家でも建てられる】工務店さんがよく使う とい

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        • 【無料版】街の工務店 ブランディング道場
          17本

        記事

          【Vol.13】ウルトラ・スーパー・デラックスマン

          今回は《漫画》を題材にしながら【工務店が陥りやすい魅力の伝え方の罠】についてお話しします。 「自社の強みを一生懸命伝えているのになかなか伝わらない…」とお悩みの工務店さんはぜひお読み下さい。意外な発見があると思います。 ■ウルトラ・スーパー・デラックスマン 取り上げるのは「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」。 故藤子・F・不二雄先生の短編漫画のタイトルです。 藤子・F・不二雄先生と言えば、ドラえもんやパーマンといった児童漫画をイメージしがちですが、短編集では大人向け

          【Vol.13】ウルトラ・スーパー・デラックスマン

          【Vol.12】野口シカの手紙

          今回は、ある手紙をご紹介したいと思います。 私が小学校3年生の時に密かに想いを寄せていた女の子からこっそり渡された「缶ペンケースは静かに閉めてください」という手紙ではありません。 20年近く前に出会って、私のマーケティングに関する考え方を180度変えた手紙です。 この出会いがなければ、今の仕事を続けてなかったかもしれません。 それが、黄熱病の研究で有名な《野口英世》のお母さんである【野口シカ】さんの手紙です。 マーケティングの世界で今なお、 《文章を書く上でテクニッ

          【Vol.11】物語を伝えたチラシの破壊力

          前回、応援される工務店になるためには【物語】が必要だ、というお話をしました。 今回はその実例として、《街の工務店さんが物語を伝えたチラシ》をご紹介します。 ■街の工務店さんが物語を伝えたチラシ 主人公は、関西圏のBホームさん。 年間数棟の注文建築を社長お一人で手がけている、小さな小さな工務店さんです。 これまでは紹介受注がほとんどで、いわゆる集客活動を行なったことがない。 そんなBホームさんが【初めて】住宅の完成見学会を開催することになりました。 集客用のチラシ

          【Vol.11】物語を伝えたチラシの破壊力

          【Vol.10】街の工務店が応援されるための理由

          前回、街の工務店さんにはすでに《応援される要素》はある。 でも、《応援したくなる理由》が欠けている。 そして、《応援したくなる理由》とは いったい【何を】そんなに一生懸命頑張っているのか? いったい【何のために】そんなに苦労してまで頑張っているのか? に対する回答のことである。というお話をしました。 このうち、1.に関しては、すぐに工務店さんから答えが返ってきます。 ■問い:御社は【何を】頑張っているのですか? このように、いわゆる【モノ(住宅)】へのこだわりは

          【Vol.10】街の工務店が応援されるための理由

          【Vol.9】《応援される》を科学する

          前回の投稿で というお話をしました。 熱狂的ファンとは、御社の【応援者】のこと。 時には損得関係なく応援してくれる方々です。 でも《応援される》って、主観的かつ曖昧ですよね。 そこで今回は、この《応援される》について科学してみます。 ■【クイズ】あなたが応援したくなるのはどんな人? 直感的にお伝えするために、すごく単純なクイズ形式にします。 その人の特徴を、《●●●●な人》というように、箇条書きで《3つ》考えてみてください。 書けましたか? 今までセミナーで

          【Vol.9】《応援される》を科学する

          【Vol.8】街の工務店のミュージシャン型経営

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 前回の記事で 《地場工務店は【カリスマ型】のファンづくりを目指そう》 というお話をしました。 その理由を、カリスマの一種である《ミュージシャン》に置き換えて説明します。 ■街の工務店が目指すべき【ミュージシャン型経営】 まず、皆さんが一番好きなミュージシャン・歌手を一人思い浮かべてください。過去でも現在でも構いません。 ちなみに私は BABYMETAL です。(ガッチガチのメタラーです) 今皆さんがそれぞれ思

          【Vol.8】街の工務店のミュージシャン型経営

          【Vol.7】狩猟型→農耕型→カリスマ型

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 【街の工務店のブランド】の見つけ方について綴っていきます。 今回は【消費者へのアプローチ手法の移り変わり】について。 ブランドを理解する上でどうしても必要なのですが、どうしても小難しくなりがちなマーケティングの話なので、短めの投稿にしています。 お付き合いください。 ■消費者へのアプローチ手法の移り変わり 自社の商品やサービスを購入してもらうためのアプローチの仕方。 時代の流れや消費者の価値観の変化に合わせて、大

          【Vol.7】狩猟型→農耕型→カリスマ型

          【Vol.6】鏡よ鏡

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回は、地場工務店にブランディングが必要な理由について。 過去に弊社がホームページリニューアルの依頼を受けた際の、工務店さんとのやりとりを再現してお伝えします。 ■ケース1 【隣の芝生は…】なA工務店さん 「A工務店さんこんにちは。どんなホームページをご希望ですか?」 「この工務店(ライバル他社)みたいな感じがいいね」 「おしゃれな家にぴったりなデザインのホームページですね」 「そうなんだよ。ウチの社員もこんな

          【Vol.5】ブランドは2行で語れ

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 弊社は 【街の工務店のブランディング専門家】 です。 そんな自己紹介をすると と怪訝な顔をされることがほとんど。 そんな時はニッコリ笑ってこう答えています。 「はい。街の工務店さん【にこそ】ブランディングが必要なんです」 「そして、街の工務店さん【の方が】ブランディングしやすいんです」 ■そもそも【ブランド】って何? いったいなぜ街の工務店さんにブランディングが必要なのか? そしてなぜブランディングしや

          【Vol.5】ブランドは2行で語れ

          【Vol.4】写真で表せない魅力を持った工務店さんの【ワガミチ戦略実例】②

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回はホームページのお話です。 今やホームページは9割以上がスマホで見られる時代。 気軽に、短時間で、知りたい情報だけを見られるサイトが求められるので ・写真を多く ・文字を少なく ・とにかくシンプルに というデザインが主流となっているのは周知の通り。 ところがこれ。 街の工務店さんにとってはとてもアタマの痛い問題です。 試しに、いくつか工務店さんのホームページを検索して見てみると と、どこも同じようなデザ

          【Vol.4】写真で表せない魅力を持った工務店さんの【ワガミチ戦略実例】②

          【Vol.3】工務店のワガミチ戦略実例①

          皆さんこんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 前回は、他社の成功例をTTPする(徹底的にパクる)のが一番の早道だけれども、もし地場工務店経営者のココロが動かないのであれば、「勇気を持ってワガミチ(我が道)を進もう」というお話をしました。 今回から数回にわたり、そんなワガミチを進んでいる工務店さんの事例をご紹介します。 最初に申し上げておきますが、 「素人同然のスタッフだけで、リフォーム受注年間5億円達成!」 というような、目の玉が飛び出るような実績ではあ

          【Vol.3】工務店のワガミチ戦略実例①

          【Vol.2】私が【ワガミチ戦略】を勧める理由

          こんにちは。 ブレークスルーアカデミーの大西です。 今回は、私が「なぜ工務店さんに【ワガミチ戦略】を勧めることになったか」について書きたいと思います。 中年男の自分語りが続きますが、今の仕事にすべて絡んでくることなのでお付き合いいただければ幸いです。 ■1.ダメ営業マンとマーケティングの出会い 子どもの頃から漫画家を夢見ていたものの、紆余曲折あって《分譲会社の営業マン》として建築業界に携わることになった私。 いろんなコンサル会社の営業研修を受け、住宅営業の基本や成功

          【Vol.2】私が【ワガミチ戦略】を勧める理由