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【Vol.21】小さなイベントのすゝめ②

前回の記事【Vol.20 小さなイベントのすゝめ①】からの続きです。

■等身大の小さなイベントなら価値観が伝わる


東海地方で注文住宅を建てているO工務店さん。

年間数棟という小さな工務店さんなので、今までイベントはほとんどやったことがないし、たくさんの予算もかけられない。でも、お客さんは集めないといけない。そんな現状を突破するために、私が講師を務めたチラシづくり研修に参加されました。

その研修ではチラシの作り方もお話ししますが、その前に自社の魅力を徹底的にアブリダシます。

この【自社の魅力のアブリダシ方】が重要で、最初はだいたい工法がどうの、断熱がどうの、パッシブがどうのといった《家》の話に終始します。

もちろんこれらも魅力であることに間違いはありませんが、《ファンを作る》ことに特化すれば違ったアプローチの仕方が見つかります。

それはもっと根本的な、工務店の社長の趣味嗜好生き様使命感といった【根っこ】の部分・・・すごく簡単に言うと、社長の【好き・嫌い感】に行き着きます。

このO工務店さんが研修期間中に必死に考えた【好き・嫌い感】は、
《ものづくりが根本的に好き》
《画一的な家づくりが嫌い》

でした。

当然建てている家も、完全オーダーで細部にまでこだわった《手づくり》の家。
過去に家を建てたお客さんもこうしたものづくりの部分に共感された方が多い。

この視点から自社を見なおしてみると、社長の奥さんが【手づくりのガラス工芸】をしているという新たな魅力が見つかりました。

ガラス工芸というものづくりを通じて、O工務店さんの家に対するものづくりのこだわりを表現するイベントが開催できないか?

ということで生まれたのが【親子で学ぶ!はじめてのガラス工芸教室】という小さなイベントでした。

「こんな家づくりと関係のないイベントで人が集まるんでしょうか・・・」と疑心暗鬼だったO工務店さんでしたが、実際に企画を練ってチラシを作ってみたら、予想を超える反響がありました。

しかも広告宣伝費はゼロ。過去の見込み客リストを見て、このお客さんに来て欲しい。もう一度動いて欲しいと思う人に電話をかけただけ。
せっかく作ったチラシを撒くまでもなく定員が埋まってしまいました。

イベントを企画実施したO工務店さんも、「弊社の規模では集客イベントはできないと思っていたが開催することができた。自分の気づかない身近なところに新規のお客さんがいることがわかった」と手応えを感じた様子でした。



■ファンの上にイベントがある


もちろんこうした【ファンづくり】イベントだけでは家の受注につながりません。

ファンづくりイベントを開催する時には、その後に続く【受注用のイベント(完成見学会、構造見学会、オーナー邸やメーカーショウルームのバスツアーなど)】同時に企画し、ファンづくりイベント会場で申し込みを取ってしまうという仕掛けが必要になりますが、完成物件がない、予算がないからといって何もしないのが最もダメです。

予算をかけずに自社のこだわりを知ってもらい、それをお客さんのクチコミで広げていってもらう。これほどよいファンコミュニティーづくりはありません。



■ホームページやSNSは【ファンづくり】の援護射撃


では、そうしたイベントにHPやSNSをどう活用すればいいのか?

答えは簡単。イベントを開催することになった《経緯》《準備風景》《当日の様子》《後日談》を、HPやSNSで発信していけばいいだけです。

イベントの舞台裏を伝えることで、そのイベントの意義や、そこにかける意気込みが消費者に伝わります。

すると、それぞれの工務店さんの【好き・嫌い感】に共感するお客さんが惹き寄せられる渦ができるようになります。

ちなみに「過去にこういう小さいイベントをやったことはあるけど結局受注につながらないんだよな」という工務店さんは、イベント単発で終わっている可能性が高いです。

イベントを企画するに、御社の【受注までの必勝パターン】を見える化した上で、

1.小さなイベント(御社そのもののファンづくり)
 ↓
2.中くらいのイベント(御社の家のファンづくり)
 ↓
3.再び小さなイベント(御社の熱狂的なファンづくり)

の3つが連動したイベントを企画し、お客様にステップアップしていただく必要があります。

このステップ型イベント企画の詳細については、ここでは書ききれないのでセミナーでお話ししますね。
興味のある方は下記よりお問い合わせください。



■今日のまとめ


勝負のイベント単発ではなく、3段階のファンづくり用イベントでステップアップしてもらおう!



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