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【Vol.23】キャッチコピー脳を鍛える《上級編》

前回の投稿【キャッチコピー脳を鍛える】が好評だったので、第二弾として《上級編》をお届けします。

ホームページのイベント情報の欄に「完成見学会開催!」と書くだけではなく、「玄関を入ってたった1秒で木の香りに包まれる、本物の木の家完成見学会」と表現したり、「広々リビング」ではなく「毎日が遊園地!子供の笑い声が弾ける広々リビング」と伝える。

これだけで、【御社の魅力を伝えようという気持ち】が消費者に伝播します。

工務店側から見れば数あるイベントのひとつでも、お客さんにとっては一生に一度の見学会かもしれない。

だからこそ、【伝える努力】【伝わる工夫】【これでもか】というほどやる。

チラシのPDFデータをホームページに事務的に貼り付けておしまいではなく、心を持って伝える努力を続けてください。

というわけで、今回もお題を変えて《キャッチコピー選手権》をやります。

ルールをもう一度記載しておきます。
今から出るお題を元に、全スタッフさんでキャッチコピーを考えてみてください。社員さんを巻き込むことで、「自社のウリは何なのか?」を改めて考えてみる格好のトレーニングとなります。

テーマは【御社が予定している住宅見学会のキャッチコピー】

《広々リビング》や《天然木の香り》、《子供の様子が見られるキッチン》といったありきたりな表現ではなく、一瞬で消費者の関心を惹きつけるキャッチコピーにしてみてください。



■【お題10】見学会で見てもらう家の【一番】をもっと伝える。


(例)
「一番参考になったと言われる構造見学会です(弊社OB様アンケート)」
「弊社設計士の一番のおすすめポイントがこの吹き抜けです」
「弊社は●●エリアで断熱効率ナンバーワンを目指します!」

■【お題11】見学会に参加しない場合の【損】をもっと伝える。


(例)
「この無垢フロアを知らないと、本当の木の家は建てられません」
「賃貸住まいのままだと、5年間で600万円ものお金を損することになります」
「滅多に見られない木製オリジナルキッチンです」

■【お題12】見学会で見てもらう家の【流行】をもっと伝える。


(例)
「今、空気を汚さない蓄熱暖房機が静かなブームです」
「マスコミで話題の地産地消の家づくりをあなたも体感しませんか?」
「住宅雑誌で注目の『趣味を活かす間取り』をご覧ください」

■【お題13】消費者の【好奇心】を煽る。


(例)
「政府が推進する未来の家づくりに興味はありませんか?」
「壁を漆喰にするだけで室内の乾燥を20%も防げることをご存知でしたか?」
「子育てママの満足度95%を超える『らくらく子育て間取り』をご覧ください」

■【お題14】消費者に【なんで?】と思わせる。


(例)
「なぜ弊社の家は趣味を大事にするお客さまからの満足度が高いのか?」
「南向きの家を建ててはいけない理由をご存知ですか?」
「構造見学会を見ないと良い家が建てられない理由をお話しします」

■【お題15】バランスを崩す。


(例)
「シンプルなのに個性が引き立つ、新感覚外観デザインをその目でご覧ください」
「窓が大きいのに結露しない、魔法の新サッシ」
「『ナナメのセッケイ』で、土地が狭くても室内空間ひろびろ」

■【お題16】【中途半端な数字】を使う。


(例)
「53歳からはじめる老後リフォーム」
「大阪人の34%を満足させるためだけに生まれた間取り」
「3歳半から6歳までのお子さまが喜ぶ●●スペース」
※数字の根拠を必ず記載してください。

■【お題17】消費者の【悩み・不満】を代弁する。


(例)
「仕事や家事の疲れがなかなか取れないあなたに朗報です」
「忙しくて掃除をする時間が取れない主婦の皆さんにおすすめの間取り」
「『家にかかるお金ってもっと分かりやすくならないかしら?』という声から生まれたワンプライス住宅」

■【お題18】OB客の【喜びの声】をそのまま使う。


(例)
「まさか子どもがこんなに笑顔になるとは思っていませんでした」
「宅配のお兄さんが『木の香りがいいですね』と言ってくれるのが快感です」
「通学中の小学生が『こんな家に住みたい』と言っていたのが嬉しかったです」

■【お題19】「ほめて、認めて、ねぎらって」共感を呼ぶ。


(例)
「毎朝お父さんや子どものお弁当作りに奮闘しているお母さん、本当にお疲れ様です。そんなお母さんの負担を軽くするキッチンがあります」
「どこの家づくりを相談していいかわからない。そのお気持ちよくわかります。実は私も同じように考えていた一人だったのです」(※OB客が社員として働いている場合)

今回のチャレンジはここまで。
いかがでしたか?普段と違う発想が生まれてきましたか?

キャッチコピーは簡単に真似できたりAIを活用できたりしますが、自分たちの脳みそを鍛えることで【考えるチカラ】【伝えるチカラ】が身につきます。

社員さんの《多能化》が求められる現代。

労力を惜しまず何度も何度も挑戦し続けて、御社の魅力を伝える広報部隊をなんとしてでも作り上げてください。

「こんなキャッチコピーを作ったらこんなにお客さんが来たよ!」という朗報をお待ちしています。


■今日のまとめ


魂は細部に宿る。
家づくりもキャッチコピーづくりも同じです。



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