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魔織
2024年7月17日 15:54
季節は否が応でも 繰り返されるもう ずっと 忘れようとしてた影遠い夏の日まるで 手品の様に私の前から消えた人何度 きつく目を閉じ 呼吸を整え全てを無かった事にしようとしても刻まれた傷の分だけ 心に染み付いて どうしても 消せない 自分を庇う様に 傷つかない様にまた 傷付けない様にって一生懸命に予防線を張り巡らせて誰とも関わらない道を選んでたそれが 賢明だっ
2023年11月15日 16:21
今 ぎゅっと 強く 固く瞼を閉じたまま無作為に 放物線を描けたとしてもきっと わたしはあなたとの記憶を手繰り寄せに戻るのでしょう誰よりも愛し 丁寧に抱き頑なに秘め続けこの身体を捧げてまで全身全霊であなたと堕ちていったあの黒々とした日々何よりも消したいのに何よりも愛おしいそんな矛盾だらけで不条理な深黒の世界わたしが生きた証そのものどうせ 消せやしない消し
2021年7月17日 00:57
誰かが落として行った1粒の種をひろった紅い楕円の形をした小さな種だった失くしていたあの日々が脳裏で激しい旋律を奏で道端にはさっきまでは無かったはずの花が私に語りかける様に無風の中で踊る歩いてきたはずの道も振り返ると闇に煙る色を失くした雑踏にゆらゆらと揺れる蜉蝣を見た紅い楕円の形をした種は掌の上で紅い紅い涙を流したそれは 止めどなく流れ掌から溢れ出した涙
2021年7月17日 00:12
襲う 強い 痛み纏い 這う 迷路あの夜色が消えた街貴方と出逢い恋に落ち自分を見失い独占欲に溺れ失くす事に怯えていばらの途に忍び込んだ初めから直感で私には不釣り合いだと気付いてた当たり前の様に交わらない対象物だと悟ってたでも貴方が私を利用してくれるから嬉しくて私さえ我慢すればなんて泣きながら微笑んでたまるで甘い蜜に群がる蟻みたい貴方
2020年5月30日 23:39
背中を押すもう一人の私が赤い花束と目的地の書いてない地図をひとつくれました「泣いてばかりじゃ駄目よ 救いようもなくなるわ」行き場所を探して宛もなく迷い込んだ街捨て猫になんてならない様に赤い花抱いてたわたしはここにいるよ一人きりじゃ凍えそうよ誰か温めて凍り付く前に早く人を信じ何度も裏切られ信じる事辞めちゃえば楽かもと一人歩き出した知らない街に