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#ハンドメイドサイドストーリー
#35 鉱石に舞う小さな蝶
鉱石商のPierre(ピエール)が
私が購入した
ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すペンデュラム、
ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すスクエア、
ドラゴンクリスタルレンズを丁寧に包装しているのを
私とOliviaは見ていた。
すると、後ろからOliviaのお母さんが
Oliviaに声をかけた。
「Olivia、今回も持って帰ってきたわよ」
その手にはとても小さな小瓶が
数本握られていた
#31 鉱石商のPierre(ピエール)
またあちらの世界へ戻った。
Oliviaのカフェのある広場へ向かいながら
季節はさほど変わっていないと感じ
時間のスピードが4倍だとは思えなかった。
Oliviaのカフェに着いたが
Oliviaの姿は見当たらない。
カウンター内にいたOliviaの父親に
聞いてみた。
「こんにちは。Oliviaってすぐ帰ってきます?」
「やぁ、君か。Oliviaは今、
Eveのところに行っているよ。
で
#30 信じる気持ちを持って
コチラの世界に戻ってから
3週間ほどが経った。
前回戻っていた間は
またあちらの世界に
行くことができるのだろうかと
不安で不安で堪らず
自身の日常に集中できない日々だった。
今回は、コチラの世界とあちらの世界の
行き来する方法を一応聞いていた。
本当にできるかはわからなかったが。
以前の数週間分の日常生活を
しっかり取り戻すように、
一生懸命、何気ない日常を過ごした。
本当は毎日でも
#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)
1人で街を散策し始めた私は、
まずは前回Rajeepに最初に案内してもらった
鳥類専門店を目指した。
確かこの辺りに鳥類専門店があって…
あ、あった!
通りからも
甲高い鳥たちの鳴き声が聞こえる
鳥類専門店を通り過ぎ、
そのあとに行こうとしていた
鉱石店を目指した。
この通りを左?
いや。右だったかな?
とりあえず右に曲がってみた。
元の通りから数歩歩くと
先の道がすごく細くなっているのが
#23 薬屋のLily(リリー)
Oliviaと私は
Jackの家のすぐそばにある
薬屋さんに向かった。
Olivia、肘、大丈夫?
痛むの?
Oliviaの肘は少し赤く
少し腫れている程度だが
直径4,5㎝ほどの大きさがあった。
う~ん
触ると少しピリピリするくらい。
Jackさんに言われるまで
気付かなかったくらいだから大丈夫よ。
Oliviaが
ここよ、と入っていったのは
私たちの知る薬屋さんのイメージとは
随分かけ
#22 Jackの見解
で、聞きたいことって何だね?
Jackが話を元に戻した。
あ、えっと、
私の世界とこの世界の
行き来の仕方を教えてほしくて。
では、君は一体どうやって来たんだ?
その問いかけは間違ってはいなかった。
自分でもわからなかった。
考え込んだ私を見てJackはこう続けた。
実は、明確な方法は
まだ解明されていないんだ。
人それぞれ方法が違うようでね。
共通しているのは、
この世界を信じてい
#21 教授のJack(ジャック)
Eveの家を後にした私たちは
その町のメインストリートまで
戻ってきた。
確か…このお家だったかしら。
Olivia、来たことあるの?
来たことはないんだけど
何か扉やあなたの世界から来る人のことで
面白いことがわかったら教えてくれって
お家の場所を聞いていたから。
表札はなかったが
インターホンを押してみた。
…はい。
あ、えーと…
Jackさんのお宅でしょうか?
…あぁ。
えっ
#17 First Perfume Bottle
Eveの家はナチュラルテイストを通り越して
庭と一体になっているような
どこからが庭でどこからがリビングなのか
わからないようだった。
ただ、雑然としている様子ではなく
気品あふれるイングリッシュガーデンで
お茶会をしているような
可愛らしさを感じるタイプの庭だった。
好きなところへ座ってね。
と言ってEveはキッチンへ行ったので
私は部屋の中を見回しながら
白い大きな長テーブルに着いた。
#16 魔女の奥様Eve(イヴ)
ここがEveのお家よ。
あ、ねぇ。あれ、見てて。
Oliviaの視線の先に目をやると
垣根の隙間から
1人の婦人が3人の小さい子供たちと
楽しそうに話しているのが見えた。
婦人は一輪の薔薇のようなものを
指揮みたいに振りながら
1,2,3…と言うと、
なんと、すぐ近くの薔薇が次々と咲いた。
子供たちは喜びの声をあげ、
婦人は満足そうに笑っていた。
余談だが、実は、
ギャラリーの名前の「3
#15 街の建物の扉の先は…
Oliviaは私を見つけて
手を振りながら駆けつけてくれた。
やっぱり!戻ってこられたのね!
よかったわ!!
あのあと、Rajeepと
きっとあなたならまた来れるだろうって
話してたの。
私なら戻れる?
戻ってこれない人もいるの…?
えぇ。
始めの一度きりで、ずっと会えない人も
少なくないわ。
とてつもない不安を覚え、
私は今度こそ、と慌てて聞いた。
ここにはどうやって来るの?
どうなっ
#14 あちらの世界に帰った日。
どれくらいの日が経っただろう。
日常生活を送りながらも
あちらの世界を思い出していた。
一体どうやったら
またあちらの世界に戻れるのか。
あのアンティークな扉が現れたときの状況を
自分なりに再現してみたりもした。
街を歩いている時も
おしゃれなカフェやお店の
アンティークっぽい扉を見ると
自然と目が行っていた。
不思議なのは、見てすぐに
この扉は違う。
と感じることだった。
アンティー