3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

65

#65 Oliviaからの手紙

くるくると巻かれた手紙を広げると、
葉書より少し大きいくらいの羊皮紙2枚だった。

内側にあった1枚目の
上の方に日付が3つ走り書きされていた。

ひとつめは
私が前回あちらの世界へ行った次の日。

ふたつめに書かれていたのは
その日から10日後の日付。

みっつめは
さらに12日後の日付。
手紙を受け取った日から7日前の日付だった。

その少し下にフクロウ便についての
説明がされていた。

フク

もっとみる
ありがとうございます^^ by M.

#64 手紙を持ったフクロウ

Francescoから不穏な予言を聞いて
自分の世界に戻ってから数週間経った。

予言のことは頭の片隅に置きながらも
私は普段通り過ごしていた。

唯一普段と違うことと言えば、
Oliviaからのフクロウ便が楽しみだったので
毎晩窓の外を眺めたり
外の音(嘴や羽根で窓を叩いて合図するのか?)を
気にして過ごしていたことくらいだった。

ある日、私は朝から買い物に出ていた。
すっかり春の日差しが出始

もっとみる
私が街を案内してあげる♪ by Olivia(魔女のカフェ看板娘)

#63 Francescoの予言

「あ、そうそう。Joseから
私の世界についてのことが何とかって
聞いて来たんですけど…」

「あぁ、君の世界のことだが…
少し困ったことになるだろうね。
読み間違いや別の流れを期待していたのだが。」

「…ん?何のことですか?」

「君の世界はまもなく大きな混乱に見舞われるだろう。」

「大きな混乱?どんなことですか?
地震とか?今までにないような異常気象とか?」

「そんな極地的なものじゃない

もっとみる
あなたにも不思議な鍵が来るかも。by Jack(教授)

#62 星屑を煮込む釜鍋

カウンターの方へ移動した時に
前回見た覚えのないものを見つけた。

魔女が使うような釜鍋を小さくしたようなものだった。
その両サイドと正面には
七色に煌めく宝石のようなものが付いていて
シンプルながら目を惹く釜鍋だった。

その釜鍋の中には
無数の星が溢れんばかりに入っていて
何やら煮込まれているようだった。

あるものは様々にカラフルな光を放ち
あるものは炎のように揺らぐ光を放っていた。

「F

もっとみる
一緒に不思議なあちらの世界へ行きましょう★ by M.

#61 光る鉱石の星と宇宙飛行者のコルク瓶

Francescoの店に着くと
まだ店内には灯りが点いていた。

「こんにちは~」
私はそろりと店に入りながら声をかけた。

店にはFrancescoの姿はなかったが
店の奥には人の気配があった。

きっとまた星を読むのに集中しているのだろうと
私は店内を見て回ることにした。

店内をぐるりと回り
以前見た、月の降る夜の灯りが置いてある棚に来た。

以前はたくさんの小さな月が
様々な色の光を放って

もっとみる
ありがとうございます^^ by M.

#60 不思議な地図とフクロウ便

少し元気を失ったようなOliviaとともに
カフェに戻った。

ただいまーとOliviaが店に入ると

「お!おかえり!
Olivia、ママから聞いてるぞ。
2ヶ月の外出禁止かぁ。
しっかり店の手伝いしてもらうからな。」

Oliviaは、はーい、と気のない返事をした。

「それと、M.ちゃん。
Joseからの伝言なんだけど
Francescoさんのとこに行った方が良いかもって。
よくわからないん

もっとみる
あなたにも不思議な鍵が来るかも。by Jack(教授)

#59 AlexとOlivia

1時間ほど眠っただろうか。
Oliviaの声で私は起きた。

「ねぇねぇ!起きたー??」

「ん~?
…あ、うん。どうしたの?」

まるで何時間も深い眠りを得たように
体も頭もすっきりとした気分で起きた。

Oliviaもいつもの天真爛漫な女の子に戻っていた。

「豪華な夕食が用意されてるみたいよ!
街に戻る前にたくさん食べましょ!」

Oliviaの声に気が付いたMargarretが
カーテンを

もっとみる
スキ、ありがとう!私もスキ!! by M.

#58 炎が揺らぐ琥珀のドラゴンエッグ

「Olivia、大丈夫?気分は?」

「えぇ、かなり良くなったわ。
…あなたは?」

「大丈夫。ありがとう。」

そう話していると
カーテンがそっと開いてMargaretの声がした。

「あら、起きたかしら?
気分はどうー?」

良くなりました、と2人で答えた。

「採掘チームから
嬉しいお知らせがあるようなの。
少し、チームのみんなを呼んでも良いかしら?」

そうMargaretが言い終えたと同

もっとみる
ありがとうございます^^ by M.

#57 炎が揺らめく魔法鉱石

「あ、Alexさん。
気のせいかもしれないけど、
私達のいたところに、何か埋まってるかも。
さっき、Danが来る前、何か光った気がして。」

「そうなの?
崩れてこないように片づけるから、
その時に少し調べてみるわ。」

採掘チームは
崩落現場を片付ける人と
私達と脱出する人と二手に分かれた。

OliviaとNoah(ノア)、私とLiam(リアム)の2人ずつで
二つのラグに座ると、宙に浮いた。

もっとみる
うちのカフェにも来てね by Olivia(魔女のカフェ看板娘)

#56 キャプテンの使命

Oliviaの落ち着かせることしかできない私は
ひたすら背中をさすって
呼吸を整えるように声をかけていた。

数十分が経ったころだったか、
Oliviaに声をかけながら
視界の片隅に何かの光を感じた。

それはまるで炎が揺らぐような
チラチラとした光だった。

出口へ向かったランタンが
戻ってきたのかと思ったが、
その光は上からではなく
私達のいる窪みの中にあった。

私はそのチラチラと感じる灯り

もっとみる
一緒に不思議なあちらの世界へ行きましょう★ by M.