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#16 魔女の奥様Eve(イヴ)

ここがEveのお家よ。
あ、ねぇ。あれ、見てて。

Oliviaの視線の先に目をやると
垣根の隙間から
1人の婦人が3人の小さい子供たちと
楽しそうに話しているのが見えた。


婦人は一輪の薔薇のようなものを
指揮みたいに振りながら

1,2,3…と言うと、
なんと、すぐ近くの薔薇が次々と咲いた

子供たちは喜びの声をあげ、
婦人は満足そうに笑っていた。


余談だが、実は、
ギャラリーの名前の「3 count...」
この1,2,3…とカウントする様子から
来ている名前だ。

彼女がEveよ。
きっと、お孫さんとお友達に
魔法を見せてあげてるのね。

さ、中に入りましょ。


そう言って門の方に移動して
中に入っていった。

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こんにちはー。
Eve、久しぶりね。元気だった?

あぁOlivia!よく来たわね。
ありがとう、元気よ。
あら、お客さん?


Eveは優しく包み込むように
私に笑いかけてくれた。

Eveは、
Oliviaから50歳だと聞いていたが、
ニッコリ笑うとシワが出るものの、
とても綺麗な奥様だった。

なにかの魔力を不自然にならない程度に
使っているのではないかと疑うほどに。

ダークブラウンの髪は
三つ編みのハーフアップで
綺麗に結われていた。


Eveさん、はじめまして。
えっと…

私は、なんと自己紹介するべきか戸惑った。
人間界から来た?もう一つの世界から来た?
なんといえばいいのだろう…


あぁ、またOliviaが案内してる子ね。

Eveは、わかるわ、大丈夫。というように
優しくニッコリ笑ってくれた。


Olivia、ハーブを摘みに来たのよね?
好きなだけ持って行って。

そう言われたOliviaは、
ありがとー!と庭に出ていった。


あなた、ハーブティーはいかが?

Eveの言葉に甘えて
私は家の中で過ごさせてもらうことにした。



これが魔女の奥様Eve(イヴ)
出会った時のおはなし。
続きはまた次回に。


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