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#15 街の建物の扉の先は…

Oliviaは私を見つけて
手を振りながら駆けつけてくれた。


やっぱり!戻ってこられたのね!
よかったわ!!
あのあと、Rajeepと
きっとあなたならまた来れるだろうって
話してたの。

私なら戻れる?
戻ってこれない人もいるの…?

えぇ。
始めの一度きりで、ずっと会えない人も
少なくないわ。


とてつもない不安を覚え、
私は今度こそ、と慌てて聞いた。


ここにはどうやって来るの?
どうなったら戻ってしまうの?

ごめんなさい、私も詳しくはわからないの…
ちょうど今から、Eve(イヴ)っていう
おばさまの所へ行くんだけど
何か知ってるかも。一緒に行く?

うん、行きたい!


そうしてOliviaについていくと
すぐ近くの建物の前で立ち止まった。

あまり綺麗とは言えないような
年季の入った建物だった。

Oliviaはポケットからなにやら鍵を出し、
その建物の扉を開けた。

写真 2014-03-05 0 22 49

するとその先はなんと、
これまでいた街とはまるで違う
ヨーロッパの田舎町を思わせる風景だった。


驚いた?

Oliviaはいつものように
いたずらっぽく笑っていた。

その田舎町のメインストリートのような
場所を抜けて路地に入りながら
OliviaはEveのことを教えてくれた。


もともと私もこの辺りに住んでてね、
Eveはご近所さんだったの。
私のパパが街でカフェをやることになって
私達は引っ越しちゃったけど。

彼女のお庭は凄く素敵よ。
妖精もいつもたくさん集まってるわ。

たまに、今日みたいに
そのお庭のハーブを分けてもらってるの。


少しして、Oliviaは突然
立派な庭のある家の少し手前で立ち止まった。



これがこれまでの街のある扉から
田舎町に訪れた時
のおはなし。
続きはまた次回に。


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