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詩 ペンギンの群れの中で生きたカモメの話
あるカモメがいた。カモメの名はよしおといった。
よしおは群れの中で期待の星だった。
よしおは期待の星だったものだから調子に乗って1日中飛び回っていた。
ある日、よしおは突然全く飛べなくなってしまった。
よしおは飛びすぎたのだった。よしおはがんばりすぎたのだ。
そうすると群れの仲間は、ひっくり返ったように冷たくなり、よしおをおいて行った。
群れの仲間たちは口々に言った。「こうなったよしお
医療の曖昧性について
医療は科学的なものであろうか?これまで多くの場面で私はこのことを考えてきた。ここでは、まず、そのことについて考えることになった数多くあるエピソードのうちの一つを記す。
4.5年前から、虫歯や歯の痛みがなくても、年に3回くらい歯医者に行く。定期健診のためだ。以前は、いくら磨いてもすぐに虫歯になってしまい、健診ではなく虫歯になって歯科医に行っていた。どうやら私の歯は酸に弱く、虫歯になりやすいよう
福祉と医療の連携とは?
最近、福祉と医療の連携が重要ということが言われる。
まずは、高齢者福祉においては、地域包括ケアをめぐる議論の中で必要な医療や福祉を受けながら、住み慣れた地域でその人らしく生きることを目指すという意味でつかわれる。
その他にも、医療的ケア児への支援や、医療を必要とするとされる子どもへの支援の文脈でつかわれる。
介護職や保育士、ソーシャルワーカーなどの福祉職が、その人の状態を的確に把握し、その
生育歴を見つめること
人が生きていくうえで、あるいは人が人を支援する際に、生育歴について目を向けることが大切な場面はあると思う。
小さい時から自分を否定されて育つと、自信がなくなる。人から何と言われようとも、自分を否定せず、一方で人の意見にも耳を傾けることが出来る。小さい時に親や周囲の大人から愛されたという経験が、そんな大人になることにつながるのだと思う。
しかし、生育歴にばかり注目すると、実際に解決しなくて
理想と現実は違う。だから?
ここで書くことは、介護や福祉の「現場」に限らず、多くの「現場」にも通じることであると考える。
私が介護や福祉の「現場」を離れて14年半になる。
私は介護や福祉の「現場」に出る前は、福祉系の大学へと通っていた。大学在学中、私は、社会福祉のなかにある自己決定の尊重や、障害があってもなくても当たり前に生きられる社会、そんな福祉理念に惹かれていた。また惹かれるだけではなく、実際に地域で障