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国際情勢

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アメリカの分断をサクッと考えてみた

アメリカの分断をサクッと考えてみた

今回はアメリカで起こっている分断について書いてみます。あんまりむずかしいことをいうつもりはないし、その力量もないんだけど、とはいえ、元々はアメリカを研究していた人間なので、まんざらのシロウトでもありません。

ぼくら外国人にも、なぜあんな深刻な分断が起こっているのか、サクッと理解できる方法が見つかったような気がするので紹介してみます。

チーム v.s. コミュニティ

の対立は、ざっくりいうと

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目的は手段を正当化するのだろうか?

目的は手段を正当化するのだろうか?

「はだかの王さま」という寓話を知らない人はいないだろう。にもかかわらず、いつの時代も人は「はだかの王さま」を繰り返す・・嗚呼。

こういう風にいえるのはこどもだけだ。

さて、ぼく自身は、大人の事情ゼロでこのnoteを書いているので、ある意味、こどものようなものだといえる。アクセス数で食ってるわけではないし、失うわけにはいかない信用も地位も持ち合わせていないので、いわゆる無敵の人に近い。

である

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人生とは夏休みの自由研究のようなもの

人生とは夏休みの自由研究のようなもの

2種類の常識

とつぜんですが(いつもとつぜんですが)、常識ってじつは2種類あると思うんですね。1つは礼儀作法のようなもののことです。たとえば

などなど。この手の常識については、あなたはどうでしょう。ちゃんとしてますでしょうか。ぼくはまあまあちゃんとしているつもりです。

しかし、常識ってのはもうひとつありまして、たとえば

などなど、こういう常識はどうでしょう。

とおもわれるでしょうか。ぼく

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モバイル化で解決できる問題はあまりに多い

モバイル化で解決できる問題はあまりに多い

いまどきテレビを見ない人はかなりいると思うんだけど、ぼくもほとんど見ない人で、半年以上は見ていない。

そんなぼくでもテレビをむりやり見なければならない日はある。たとえば今日は飛行機移動の日だったので、空港のロビーでみることになった。

仕方がないので見ていると、地方の中学校に「演劇の人」がたずねていって、演劇を教えるような番組をやっていた。まあそれはそれでいいんだけど、でも本音としては・・

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生きるってたいへんなこと

生きるってたいへんなこと

つくづく、生きていくって、大変なことである。

生まれてくるのも大変だし、死んでいくのも大変なことで、それだけでも大変なのだが、生きているあいだは、心身のバランスをうまいこと保たなければ楽しい気分ですごせない。

「心身のバランス」というと簡単そうだが、じつはおそろしく難しいことで、ほとんどの人はそれすらできていないし、ぼくなんかも、へとへとだ。

それだけもむずかしいのに、そのうえ世の中では・・

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今だからわかることがある

今だからわかることがある

いま話題の映画というと、まずは宮崎駿監督の新作アニメで、それから「インディー・ジョーンズと運命のダイヤル」あたりだろうか。

どちらもネット上で意見が飛び交っている。みな旬の話題については語らずにいられないのだろう。

「井上尚弥 v.s.フルトン」も同じ扱いだったし、今ならビッグモーターもそうなのだろう・・などと知った風に書いているけどじつはビッグモーターがなんなのやらわからず、なんとなく書いて

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日本は元気にならなくていい

日本は元気にならなくていい

知っている人も多いと思うけど、いま、日本ってわりと世界から注目されている。日経平均株価も、今年の出だしは2万7000円くらいだったのが、3万3000円まで上げた。

さらに、欧米の富裕層からは、治安が良くて静かな国ということで、いざというときの逃げ場所の候補の1つに上がっているらしい。

逃げ場所というとピンと来ないかもしれないが、アメリカのとりわけ大都市圏は、コロナ以降、おどろくほど荒廃が進んで

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「UFO情報リーク問題」をポーカーで考える

「UFO情報リーク問題」をポーカーで考える

昨日、アメリカ下院の公聴会で、デイビッド・グローシュという元空軍の情報局員だった人物が証言して話題を呼んだ。ただし、とくに目新しい情報は出てきていない。

グローシュ氏自身は、直接の目撃者ではない。情報部員として何十人もの関係者を聴取した結果として、

と確信したと語っている。彼自身は肝心の情報にはアクセスできなかったそうだ。

本人は信じている

正式な公聴会で宣誓を行って証言したのだから、偽証

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なぜ分断するのだろう

なぜ分断するのだろう

みんなが納得できる判定

プロ野球では、リクエスト制度というものができてから、誤審が減り

が増えた。

判定に不服がある場合にリクエストすると、複数の角度から撮影されたビデオ映像をスローモーションで確認して、判定をやり直す。

この映像はバックスクリーンでも再生されるので、観客は、セーフかアウトかを自分の目で確認できる。

多くのばあい、映像にはわずかな差も記録されているので、だれが見てもおよそ

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人間は歴史から何も学ばない

人間は歴史から何も学ばない

サイクルとは

「サイクル」とは循環という意味で、コトバンクによれば

とあるので、「ふたたび元の状態に戻るプロセス」が、サイクルだと言っていいだろう。わかりやすくいえば

のがサイクルである。

さまざまな「サイクル」

四季も「ある状態から一定の変化をたどり、再び元の状態に戻」っているのでサイクルである。

数学には循環小数というのがあるが、たとえばこういったものだ。

これも「1234」がく

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戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

英語で3という数字は、マジックナンバーと呼ばれる魔法の数字だ。

元々キリスト教には「三位一体」という教義があるので、3という数字はそのあたりに由来しているのかもしれないが、そういうことは別にしても3という数字はみょうにすわりがいい。

日本にも「早起きは三文の徳」とか「三人集まれば文殊の知恵」とか、「三種の神器」などという言われ方がある。

プレゼンテーションや、またはこのnoteなどでも3つの

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好きな人の近くにいれば好きになる

好きな人の近くにいれば好きになる

「好きこそ物の上手なれ」という言い方があるけど、「好き」には先天的なものと、後天的なモノがあると思う。

コトバンクで「好きこそ物の上手なれ」を検索すると、高村光雲の言葉が載っている。高村光雲は、詩人の高村光太郎のお父さんで、有名な彫刻家である。

こういわれれば、なるほどと思う。生まれつき遊ぶことも忘れて木を削るような人が偉大な彫刻家になるのかもしれないし、こういうのが「先天的な好き」なのだろう

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ナイーブな感情で戦争を語る恐ろしさ

ナイーブな感情で戦争を語る恐ろしさ

ぼくは感情と思考をごちゃまぜにするのが嫌いなので、できれば時事問題は語りたくない。時事を語る人の多くが、感情的に肩入れするので関わりたくないのだ。それが、荒々しい感情であろうと、幼子のようなナイーブな感情であろうと、イヤである。その点、経済や金融はロジックで語れるので好きだ。

とはいえ、バルト海のパイプライン爆破の真相についてあまりに日本で無視されているので、見てみないふりはできず、1回書いてお

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何が運がいいかは意外にわからない

何が運がいいかは意外にわからない

つい先日「SVBショック」というのがあったけど、あれにはびっくりしましたね。

SVBショックとは、アメリカのシリコンバレー銀行(略してSVB)がとりつけ騒ぎで経営破綻したことがきっかけで起こった一連の金融ショックである。

バンクにラン

なお、「とりつけ騒ぎ」は、英語でバンク・ラン(Bank Run)と呼ばれる。「バンクにラン」だから、

という意味なのでわかりやすい。そういうわけで、とりつけ

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