マガジンのカバー画像

社会

579
運営しているクリエイター

#認知症

人を許せるか

人を許せるか

認知症の親と向き合っていてつくづく

と思うようになったので、そのことについて書きます。

怒りとは・・

怒りという言葉にとらわれずにもうちょっと広くとらえてみると、たとえば

というのも怒りと同じだし

というのも似たようなことだし

とか

だの

というのも根っこにあるのは怒りだし

とか

とか

とか

などなど、表現のしかたはさまざまにせよ、一言で言うなら

であって、これらをひっく

もっとみる
ツラさの総量は同じか

ツラさの総量は同じか

2012年

世の中にはラクに生きている人と苦労して生きている人がいるように、一般には思われているだろう。

でも、意外とそんなことはないんじゃないだろうかと10年くらい前から思うようになった。みなツラさの総量はおおむね同じなのではないだろうかと。

きっかけになったのは肉親の死であり、11年前だから44歳のときだ。

人生も半ばを過ぎて、ぼくは(今思えば生意気なことだが)たいていのツラいことは経

もっとみる
他人の人物評はあてにならない

他人の人物評はあてにならない

偉人のドキュメンタリー番組などでは、故人と親しかった人がたくさん出てきて

と人物評をやることが多い。

本人が生きてない以上、人となりを知るにはこういう方法を採るしかないのだが、証言者によって言うことは異なる。部下からは怖れられた経営者でも、家族からは

みたいな言われ方をされることがある。どちらが間違っているということでもなく、部下の前では厳しく、家庭ではやさしい父親だったのだろう。

生きて

もっとみる
人間力とは自分の外側にある力

人間力とは自分の外側にある力

汚れた実家に帰り、認知症の老人に向き合うたびに

とおもう。

とはいえ、そもそも僕には人間力などはないので、いくら試されようと、平気だ。ないものは出てこないのである。しかし、そもそも、人間力が何を意味しているのかも僕にはよくわからない。

内閣府の定義する人間力

ネットで検索してみると、内閣府が、人間力というものを「明確に」定義している。それによれば人間力とは

なのだそうである。

なんだか

もっとみる
介護の未来も出口が見えない。

介護の未来も出口が見えない。

「川崎老人ホーム3人転落死」事件で、昨日、被告が上告を取り下げて死刑判決が確定した。

この事件は、高齢者介護の根本にかかわる問題だったことと、物的証拠がなく、被告が無罪を主張していたことの2点が世間の注目を集めていた。このままなら最高裁まで行くと思われていたが、被告が上告を取り下げていたことが昨日わかった。これで死刑確定だ。

被告はメディアに対し

とのコメントを出している。

ぼくはこのコメ

もっとみる
一歩間違えればだれでも孤独に陥る

一歩間違えればだれでも孤独に陥る

今日、ちょっと危機感をおぼえたというか、ややヒヤリとしたことがあるので書いておきたい。大多数の人、とりわけ中高年男性は、他人ごとではないはずだ。

「あなたは社会との接点がどれくらいありますか?」という話。

子ども部屋おじさん

ぼくは怪談が割と好きなんだけど、発信はしていないので、たんなる怪談好きの一般人である。

それで、興味のない人も多いだろうから簡単に説明しておくと、怪談の世界ではここ1

もっとみる
こういうとき「大人になった」と感じる

こういうとき「大人になった」と感じる

せっかく読んでくれる人のために、何か参考になること、役に立つことを書きたいといつも思っているのだが、今日は無理だった。昨日は、イヤなことが立て続けに起こったのでその余裕がなく、今日の記事は、単なる日記である。

イヤなことは存在しない

でも、よくよく考えてみればこの世に「イヤなこと」というのは存在しない。たとえ数万人の被害者を出した大震災であろうと、地球の側からすれば必要な新陳代謝の動きを起こし

もっとみる
人の終わり方には人生が出るのではないか

人の終わり方には人生が出るのではないか

ぼくの生まれ育った土地はややガラの悪いところであり、あんまり詳しく書いてもアレなんだけど・・。ちなみにこの場合の「アレ」ってのは「=支障がある」ということでいいのだろうか。

どん語入門

あんまり「アレ」などということばを多用し始めると「どん語」になってしまうのでアレである。ちなみに「どん語」とは、阪神タイガースの今季監督 岡田彰布氏独特の「きわめて省略のおおい言葉づかい」のことで、たとえば、

もっとみる
やはり人生はゲームだと思う

やはり人生はゲームだと思う

人生はゲームだと思うのがいいような気がする。ほんとうはゲームでは片付かないことも多いのだが、人が生きていくうえではどうしても

に焦点が当たりがちだ。それがムダな軋轢や感情論を生み、解決できるものも解決できなくなってしまうことが多いので、ここはひとつ

という風に割り切ってみるのも手なのではないか。

感情論を避けられる

ゲームだとわりきることの利点は、必要以上に感情的にならないで済むということ

もっとみる
老衰からまなぶこと

老衰からまなぶこと

若い人から学ぶ

ぼくは、いよいよ50歳というあたりから、「若い人から学ぼう。女の人から学ぼう」ということをかなり意識するようになったし、口に出して言うようになった。

同級生などとしゃべっているときにも

ということをよく言うようになったんだけど、相手も「そりゃあもっともだ。そのとおりだ」といちおうは言ってくれる。

しかし、表向き肯定してくれる人でも、よく見ていると、結局は自分のより年上の男性

もっとみる
〇害は忘れたころにやってくる

〇害は忘れたころにやってくる

高齢者を老害よばわりするのは政治家をファシスト呼ばわりするのと同じで、言ったら終わりというか・・そのさきは思考停止するだけのつまらない言葉だ。しかし語呂がいいのでタイトルに使いたい誘惑に勝てず「〇害」とした。明日は我が身ということで以下を書いておきたい。

こないだ近所のスーパーにいったら入口の自動ドアの前に車を止めている男性がいた。高齢者だ。駐車場はたっぷりと空いていており、店舗に一番近い列にも

もっとみる