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家族をフィルムで撮る理由

家族をフィルムで撮る理由

写真を撮るようになってからずいぶん月日が経った。
はじめた頃はここまで写真の世界にドップリ浸かるなんてあの頃の自分は思いもしなかっただろう。
そしていつの日か僕はフィルムで家族を撮るようになっていた...

家族の姿だけでなく、20年以上見続けている光景も記憶に刻でいる。
何千回と出入りしたことか、そのひとつひとつのエピソードはふんわり。
ただ、あの頃は父や母より小さな靴だったのに気づけば自分の方

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一生フィルム写真を続けてくための、ネガとデータの管理術

一生フィルム写真を続けてくための、ネガとデータの管理術

かつて私は筋金入りのメンヘラちゃんでした。好きな人とはいつも一緒にいたい。彼の行動は逐一把握していたい。近づく女はすべて敵。構ってくれなきゃ泣いちゃうよ。

そんな私のこじらせ症状、今思えば、それは愛情ではなく「支配欲」の現れだったように思います。

かつて枯れることなく噴き出していた私の支配欲、一体どこへ行ったのか。なんと今は、カメラのデータ管理に100%余すことなく注がれるようになりました。

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フィルム写真のデータ整理をどうするか

フィルム写真のデータ整理をどうするか

フィルムカメラで撮った写真には当然ですがExif情報が残りません。(使用したスキャナーとかアプリケーションは残るかもしれません。)そんなまっさらな画像データをどうやって整理していくか、というのは結構大きな問題です。
日々フィルム写真を撮る中で、試行錯誤しながらなんとなく固まってきた自分のスタイルを以下つらつらと書き記します。

まずはファイル名をどうするかまずはスキャンして適当な名前のついたファイ

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春を待つvlog、雑記

春を待つvlog、雑記

前回の記事、思った以上に見ていただけて、とてもうれしかったです。知人を撮ったvlogの公開の仕方としてもちょうどよい公開範囲だったなと感じています。引き続き気軽な気持ちでやっていきます。

今回は、2月末から3月頭までに少しずつ撮った動画をつないでvlogにしました。前回のでチャンネル登録をしてくださった方もいらしたので、今回のように個人の顔などが入っていないものは、全体公開にしてyoutubeの

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Hasselblad 500C/MとCinestill 800Tで夜のフィルムスナップ

Hasselblad 500C/MとCinestill 800Tで夜のフィルムスナップ

こんにちは。ワタナベ(@sutougen)です。

今月のはじめ、友人の@7gypsophilaさんとナイトスナップをしてきました。

カメラは中判のHasselblad 500C/M。ハッセル購入以来これが2回目の撮影だったのですが、このスナップで中判カメラの難しさと楽しさを存分に味わうことになりました。

このnoteのカメラとレンズ
Hasselblad 500C/M & Carl Zeis

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正当な対価の交換と対等な立場の構築

撮影現場などでフォトグラファーをサポートする人たちは通常「アシスタント」と呼ばれると思いますが、ぼくは「お手伝いいただける方」という回りくどい表現を使うようにしています。ここではその考えについて書いてみます。

対等な立場になりたいぼくは普段から直属の「アシスタント」をつけていません。そういう時期もありましたが、おそらく今後はありません。なにより「アシスタント」と師弟関係を結びたいわけではないし、

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SIGMA fp と生活をする

SIGMA fp と生活をする

SIGMA fp を購入しました。

真っ黒なボディにシンプルなスクエア。まずデザインが好きになりました。

SIGMAのカメラデザインは余計なものがなく、色もつけず、とても好感がもてます。

そして手にとって驚いたのはやはり小ささ。こぢんまりとしていてずっしりとくるボディは、持つたびに嬉しくなります。手に収まるサイズってなんかいいですよね。(噂のiPhone SE2、期待してます...)

それ

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国家公務員として写真を撮るということー国家公務員倫理規定と兼業の関係について

国家公務員として写真を撮るということー国家公務員倫理規定と兼業の関係について

最近、国家公務員の不祥事、特に国家公務員倫理規定に違反するような不祥事が世間を騒がせている。
こういった事件が起こると、一部の国家公務員の行動が目立ち、「だから国家公務員は信頼できないんだ」といった空気が社会に充満してしまう。
私は数年前から国家公務員として中央省庁に勤務しているが、入省後の集団研修をはじめ、年に数回は倫理法や倫理規定を遵守することの重要性について学ぶための研修が義務付けられている

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SIGMA fpと過ごした1ヶ月をふりかえる

SIGMA fpと過ごした1ヶ月をふりかえる

前回はSIGMA fpと一緒に、昨年末出かけた栃木・那須塩原と奥会津・大内宿の旅行記を書いたのですが、

今回はSIGMA fp、カメラ自体のインプレッションを約1ヶ月で撮りためた写真とともに書き記してみたいと思います。

という経緯でSIGMAさんから約1ヶ月間お貸し出しいただいた製品です。

本体:まるでコンデジのようなコンパクトさ

ファインダーの出っ張りがない四角い佇まいとコンパクトさはま

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鏡越し写真のすゝめ

鏡越し写真のすゝめ

大切な人たちとの写真残していますか?

友達、恋人、家族と一緒に写っている写真は少ない方も多いのでないでしょうか。
ぼくも写真をはじめた頃は、風景などに熱量を注いでおり大切な人たちとの写真はスマホでパパッと撮ったようなものだけでした。

インカメで手を伸ばしてピシッと撮るのも良いですが、毎回似たようなアングルになりやすく周りの情報が分かりづらいもの。もっと楽しくその場の雰囲気も含めて写真を残したい

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35mmレンズが「恋人レンズ」と言われる理由が分かった気がする。

35mmレンズが「恋人レンズ」と言われる理由が分かった気がする。

カメラを語るうえで欠かせないレンズのお話し。
使うレンズにより写真の表現は大きく変わります。

レンズは大きく分けて以下の2つに分類されます。

ズームレンズ:利便性が高く様々なシーンで柔軟に対応できる
単焦点レンズ:画角は変えれないがボケを活かした表現をしやすい

それぞれの特徴が分かると、どんな写真を撮るかでレンズの選択肢が変わりますね。
今回は別名「恋人レンズ」と呼ばれる35mmの単焦点レン

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世界を見つけるということ

世界を見つけるということ

「木洩れ陽」が好きでよく撮ります。美しいですよね。木々の隙間から光が射して映し出されたそれ。風に揺れるとまるで小さな子供たちがダンスしているようにも見えます。この言葉を生み出した豊かな感性に憧れます。ところで英語では「木洩れ陽」を一言で表せられないそうです。

英語では ”sunlight filters through the trees” のようなセンテンスで表現されるそうです。同じように日本

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ようこそ135mmの世界へ

ようこそ135mmの世界へ

みなさん好きなレンズはありますか?
僕は50mmの単焦点レンズが大好きでよく使っています!
そんな僕がもうひとつ好きなレンズがあります。

それは...

135mmの単焦点レンズ

このレンズは僕が写真を撮るライフワークにはなくてはならないレンズ。
今回はそんな135mmの魅力についてお伝え致します。

さて、改めて
おはようございます♪( ´▽`)
最近化粧水を変えてからお肌の調子が良くな

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セルフポートレートに愛、込めてる

セルフポートレートに愛、込めてる

セルフポートレートを撮っています。

ツイッターやインスタグラムで再三言っていると思うんですが、私、私の周りにいてくれる人達が大好きで(まぁそれはみんなそうだと思うんですが)それを残したいじゃ〜〜んって思って写真を始めたんですが、ここで問題があって、私は写真に写れないんですよね・・・みんなを撮るのも好きだけど、どうせ残すならちょっと写りたいやんってね

セルフポートレートってそんな大層なものじゃな

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