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Hasselblad 500C/MとCinestill 800Tで夜のフィルムスナップ

こんにちは。ワタナベ(@sutougen)です。

今月のはじめ、友人の@7gypsophilaさんとナイトスナップをしてきました。

カメラは中判のHasselblad 500C/M。ハッセル購入以来これが2回目の撮影だったのですが、このスナップで中判カメラの難しさと楽しさを存分に味わうことになりました。

このnoteのカメラとレンズ
Hasselblad 500C/M & Carl Zeiss C Planar 2.8/80 T*
Roll1.Cinestill 800T
Roll2.FUJIFILM PRO400H

夜の19時すぎ。渋谷で中判スナップ


スナップの舞台は渋谷。仕事が終わった午後19時すぎに撮影をスタートします。

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@7gypsophilaさんのカメラはRolleiflex 3.5D。ハッセルブラッドも相当かっこいいと思ってたけど二眼のクラシカルさもヤバイ。平日の夜に男ふたりがこんなカメラでうろついているのは結構珍しいはず。

さてさて。この日はCinestill 800Tというフィルムも初めて試すことにしました。感度がISO800だから...というのがチョイスの理由ですが、このフィルムは写りにも特徴があるようで販売元のwebページには「映画のワンシーンを切り出したようなイメージで撮影できます」とありました。

いったいどんな写りをするのだろうか。

Hasselblad 500C/M × Cinestill 800T

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構図や距離感の微妙さはさておき、なんだかすごいことになっています。まずはその立体感。被写体が浮かび上がるような写りです。

これで露出はF2.8にSS 1/30。ほぼほぼ設定を変えずに撮りましたがネガならではのおおらかさで良い感じになっています。

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動きのある被写体も狙ってみると、カメラの大きさやウエストレベルファインダーへの不慣れさから、なかなか思った通りにはいかない。急いで撮ればピントが合わず、逆にじっくりやるとシャッターチャンスに逃げられる。これは難しい。

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静物は静物で難しい。「止まっている」という理由だけでシャッターを切ると全然うまくいきません。普段からあまりこういうのは狙わないし。結局ナイトスナップ1本目で撮れていた写真はほとんどカメラに翻弄されてました。

そんななか、中判ならではのうれしい出来事もありまして...

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僕たちがスナップをしている姿を見て、外国人が声をかけてくれました。「珍しいカメラだね?写真好きなの?」って。せっかくなので、その場でポートレートを撮らせてもらいました。

それにしても人物がキレイに写ります。Carl ZeissのPlanar 2.8/80。ピントが合った部分からボケていくグラデーションが絶妙。「ポートレートならプラナー」の実力を垣間見た気がします。

2本目にチェンジ

そしてここからが2枚目です。フィルムはフジのPRO400Hになっています。写真を見るとこのあたりから少しずつ感覚を掴んでいるのがわかります。

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中判ならではの緻密さ、解像感。そして艶っぽさ。確実に肉眼よりも良い景色が残っています。

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ウエストレベルからあおる写真は、迫力や緊張感を感じますね。

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少しずつ、瞬間も撮れるようになってきます。

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居酒屋。

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居酒屋。中判の当たり写真は素晴らしい。

中判スナップの難しさと、楽しさと。

以上でこの日のスナップは終了です。こんなに肩に力が入ったのは久しぶりでした。

中判カメラをスナップで使う難しさもそうですし、スクエアのフォーマットもこれまでとはずいぶん違う感覚を要求されます。正直、思い通りに動けない自分にストレスを感じたりもしました。

それでも、うまく撮れたときのパワーも中判ならでは。立体感・解像感・ボケの量は35mmとは比べ物になりませんね。マリオカートでドンキーコングやクッパを使うような、操作性とはトレードオフの魅力。

そしてフィルム。今回はCinestill 800TとPRO400Hを使いましたが、今後の夜スナップにはLomoの800を使ってみたい。3本セットで2000円前後。今回使ったフィルムよりも安いので、今度見かけたら買ってみようと思います。

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