fujiwara shinya

株式会社木と冬🌲 https://kitofuyu.jp

fujiwara shinya

株式会社木と冬🌲 https://kitofuyu.jp

マガジン

最近の記事

理性的な制作に向かって

わたしの会社、木と冬では「ゆったり制作プラン」を作りました。時間を長めにいただいて小規模のウェブサイトを作るというものです。「ウェブサイトを作るちょうどいい方法ってないよね」とずっと思っていて、このたびチームメンバーと一緒に考えてプラン化しました。 ちょうどいいとはこれまで十数年にわたってウェブ制作の現場に携わってきてずーーーっと思っていることがあります。ウェブサイト作るの高い。 誰かに作ってもらうというのはなんだって高くつきます。ウェブ制作が高いのも、ディレクション・デ

    • 作った会社のことを言葉にしてみる

      会社を作って半年、言葉にしたいことを書いてみた。 組み込む昨年末に会社を立ち上げた。名前は「木と冬」。ウェブサイトの制作をしている。「木と冬」という名前は「柊」という漢字からつけた。柊は設立日で誕生日でもある12月7日の誕生花であり、実家の庭に番犬のように植わっていてなんとなく親しみを感じた。棘のある葉っぱはいつも近づき難かったけど、小さな僕が一番最初に覚えられた植物だった。 「木と冬」という名前は、僕が社会に感じている違和感や溝を埋めてくれる。お金のパワーが倫理観を歪め

      • つながらなくてもつながる方法

        「つながり」という単語をよく目にするようになった。僕自身も今配信している「柊通信」ではよく「つながり」という言葉を使っているし、「つながり」という言葉にはなんとなく人と人が離れてしまっているように見える社会の風景が溶け込んでいる。その中ではいつでも新しいつながりが希求されていて、飽くことなく誰かが誰かと出会いたいと思っている。 でも「つながらないでつながる方法」はないかな、と考えている。 「つながる」という言葉にはポジティブな雰囲気がある。コミュニケーションが多くて、何か

        • 2020年に聴いた音楽まとめ

          毎年年末になると各所でベストアルバムが発表され、そのリストを眺めては片っ端から聴いていくスタイルが5年ほど続いている。その楽しみを広げるべく、今年僕が見つけた好きな音楽とよく聴いた14枚のアルバムを紹介します。 kitri「kitrist」今年聴けてよかったベストワン、kitri。kitriに会えたことで、連弾とハーモニーの豊かさを知った。ふと見たYouTubeで「矛盾律」のMVを見たのがきっかけで、鳥肌が立った。曲は先の読めない映画みたいな展開。思わず涙してしまうほど..

        理性的な制作に向かって

        マガジン

        • 日記
          37本
        • 読書感想文
          6本

        記事

          人間が生きるべき時間に向かって

          柊通信なるもの2020年12月1日、「柊通信」というメルマガを始めた。 どの時代も完全ではなく、人々は右往左往して生きている。果たしてどのような社会であれば人間が満足するのかもわからない。でもなるべくならその中で最善を尽くしたい...ということで、「柊通信」は、僕が「こうなったらいいな」と考える未来に向かって投機する物事だ。 オンラインに目を向けると、刺々しい言葉が増えてきたり、広告ばかりで人間の温かさが感じられなくなっている。現実に戻ると、誰もがイヤホンをしていて目を合

          人間が生きるべき時間に向かって

          幸せを追求するチーム

          ウェブ制作のチーム作りを進めている。 そのチームは、マーケティング寄りのチームなのか、クリエイティブが強いチームなのか、はたまた... とあらゆる方向性が考えられるのだけど、このチームではメンバーが心地よく生きられることを第一に考えようと思っている。 「強くあるべき」「間違いなく生きるべき」というような風潮や雰囲気が社会を覆っている中で、そのように生きられる”強い”人たちが正しく見え、がんばりたくてもがんばれない人たちが肩身を狭くしているところを散見する。そのような姿を見

          幸せを追求するチーム

          ひとりでよりもみんなでいこう

          ひとりで仕事がしたいと思って早15年。高校生の僕は周りに馴染めず、同級生がたくさんいる1時間に数本の電車の中をひとりで登下校をするような学生だった。 日常的に会話をする友達はいたけど特に親しい友達はおらず、心から楽しいと思えたことはあっただろうか。身動きがとれない教室で常に腹痛と戦っていたこともあり社会に出ても組織で働くイメージはできず、その頃からひとりで働けたらなあと思っていた。 私立文系大学に進学し、新設された学部の中でたったひとつのプログラミングができるゼミに入った

          ひとりでよりもみんなでいこう

          自分を再構築する

          最近、自分にどういうことができて/何が仕事であって/どこで生活をして/どういう習慣があるのか/ということがわかるくらいに毎日が固定化されてきて、徐々に飽きているのだろうか、少しずつ自分を変えていこうと思うようになった。 変化が多かった10代〜20代は、その変化に追いついていくので精一杯だった。大学に入れば慣れてきた頃に卒業になるし、働きはじめて3年も経つと、その先の展望がうっすら見えはじめてくる。そのたびに生活環境が変わり、それに四苦八苦しているうちに次のフェーズがくる。

          自分を再構築する

          10年を越えて。

          「古瀬ワークショップデザイン事務所」のウェブサイトを制作、2020年7月23日の海の日に公開しました。 拙い文章だけど個人的に特別な想いがあるので、書き残しておこうと思います。 まーぼーとの関係「古瀬ワークショップデザイン事務所」の古瀬正也(以下、まーぼー)とは大学時代からの友人で、仕事をしたことがないときに“仕事ごっこ”と言って、いろんなウェブ制作を依頼してくれていたような仲。 僕はウェブサイトをデザインする方法も知らないときで、紙に書いたイラストをスキャンして画像化

          10年を越えて。

          +7

          紫陽花と森

          紫陽花と森

          +7

          さみしさと後悔の人間関係

          さみしさを感じている。 おとなりのおとなりさんが引っ越してしまった。僕たちが引っ越したときに一番に挨拶に行って、気さくな方でよかった〜と思ったことを覚えている。同じく犬を飼っていて、庭に出たときに顔を合わせると嬉しかったし、外でたびたび会うと挨拶をしたり。言ってしまえばそのくらいの交流だったけど、世帯数も少ないこの建物の中で、同じ階ということもあって身近に感じていた。 先週、うちの庭のほうにワンちゃんを連れてつむと遊ばせてくれた。まさかあのときが最後だったとは... 引っ

          さみしさと後悔の人間関係

          +5

          2020.6.13 梅雨の景色

          2020.6.13 梅雨の景色

          +5

          マスクを外すとそこは5月だった

          散歩やお昼休憩で外に出る機会がある。 外に出る機会という言葉もおかしいが、基本家で仕事をしているので機会がないと外に出ないのだ。自粛生活で外に出ることも少なくなり季節を感じるタイミングも少なくなったためか、今年は季節が進むのが早く感じる。長袖では暑いときもあるし、何よりもマスクがそれを助長させる。口周りだけがじんわりと汗ばんでいる。温室育ちの髭。早く伸びたりするのだろうか。 こないだ散歩の帰りに、家の近くで人気がないのを確認してマスクを外してみた。するととたんに水を含んだ土

          マスクを外すとそこは5月だった

          どうぶつの森で学んだこと:自由と選択、割り切り

          朝からいい天気。暖かかった昨日と比べると少し落ち着いているけど、それでも暖かい。ベランダに出て風を浴びるのが気持ちいい。 今日は何をしようか。この生活の毎朝の問いである。 妻はだいたいその日つくる料理やおやつがあるみたい。僕は仕事があるときは仕事をするけど、少し落ち着いてもいるので、空き時間に何をするか考える。だいたい思い浮かばないのでゲームをしたり、少し本を読んだりする。 そうそう、どうぶつの森にはまっている。 妻は前からずっとやっていて、今作も半年以上前から楽しみにし

          どうぶつの森で学んだこと:自由と選択、割り切り

          日常と外から見る日常、自分を保つ

          日常はただ続いていく。今までの生活と同じように僕はここに生きていて、これからもその延長だ。朝起きて顔を洗い、コーヒーを淹れて光を浴び、仕事をし、疲れたら外に出て、ふたたびコーヒーを淹れて、ごはんを食べて、これらを家族とともに過ごす。いたって変わらない、たとえ変わったとして自分がここにいることは変わらない、多少の高低はあれどそういう生活がただ続いていく。 人間は欲深いもので日々飽き足らない。たとえ幸せであっても、幸せであることを毎日たしかめながらでないと過ごせない。毎日SNS

          日常と外から見る日常、自分を保つ

          【読書感想文】コンテクストデザイン(渡邉康太郎著/Takram)

          本を読み終わってしばらくすると、その本から何を学んだのか、何が書いてあったのかを思い出せなくなることはままある。読んだはずなのに何も思い出せず、吸収が悪いのか記憶力がないのかななんて不安になる。 僕にとってはむしろそういうことの方が多いけど、この「コンテクストデザイン」を読み終わってから数ヶ月、僕の中にはこの本からもらったインスピレーションやその像がはっきり残っている。むしろ毎日このことを考えて生活していたようにも思える。それはなぜか。「コンテクストデザイン」は、職業上のデ

          【読書感想文】コンテクストデザイン(渡邉康太郎著/Takram)