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コロナで失ったもの得たものは?悲観せずに前向きに考える視点とは

「コロナの影響、まだまだしばらくは続きそうですね・・・」

仕事で取引先と話しているとこんな会話が多いです。経済的なインパクトが大きい人にとっては死活問題なのは事実。一方で、仕事も問題なく回っていて客観的に見てそこまで影響を受けていない人でも、現状をネガティブに捉えている人も多いです。

政府は感染拡大防止のために自粛を求めてきた「都道府県境をまたぐ移動」をきょう6月19日から全面解除しました。一抹の不安はぬぐえませんが、世の中は良い方向に進んでいると思います。

もはや「元に戻らない」ことが前提で世の中は変わってきています。なるべく前向きにとらえたいですね。そこで改めて「コロナで私達は何が変わったのか」について考えてみます。

俯瞰で見た世の中の変化

コロナによって日本経済は実際大ダメージを受けています。過去の東日本大震災・消費増税・リーマンショックをも上回るインパクトともいわれています。失業率は上昇し、給与支給額は8年ぶりに減少する見込みとのこと。

特効薬、ワクチンはまだ完成しておらず、先行きの不透明感はまだまだあります。コロナへの不安は6月の現時点でも7割の方が感じているというデータもあります。

私達の暮らしについては買い物のシーンを見てみると、リアルな小売店での買い物頻度は大幅に減少。4割減ったともいわれています。その分オンラインでの買い物が増加。この生活の変化は大きなインパクトです。

この変化により、私たちの「買い物の目」が変わっているのではないかと思います。意識として商品の評判をしっかりチェックし、長く使えるものを買うという「長期視点での消費」の意識が高まっていると言えます。

また、生活する時間はオフィスから自宅にシフトし、あらゆることを自宅の中で行うようになっています。職場に行くことを前提にしていた「通勤」「ランチ」「飲み会」「帰りの寄り道」などにまつわる消費は軒並み減っています。先日、あらゆる価値が自宅に宿るということを整理しましたが、この傾向は今後も続きそうです。

ライフスタイルの変化

ある調査結果ではこのコロナの影響で「生活スタイルの変化」を8割の人が感じているそうです。そして、驚きだったのは、生活全般の満足度はコロナ前とコロナ後で実は横ばいだったということ。悲観的に見がちなこのアフターコロナの状況ですが、生活満足度は下がっていないのです。

その内訳をみると、確かに「余暇・趣味・レジャー」の満足度は低下しています。一方で「仕事」「家族とのコミュニケーション」「精神的なゆとり」「時間的なゆとり」は向上しており、トータルで生活満足度は横ばいで維持しているとのこと。

コロナによってテレワークに移行された方は特に働き方が大幅に変わっていると思います。通勤時間がなくなり、余計な打ち合わせや無駄な会話がなくなり、自分の心と時間の調整ができたことで、ゆとりが生まれていると言えます。

これはコロナのこの環境をポジティブに捉えるポイントだと思います。私たちが感じる「暮らし方の理想像」もコロナで変わってきています。「ゆったりと過ごす」「郊外で暮らす」「刺激より平穏で安定な暮らし」「自分の趣味大切に」「友人仲間と親交」「仕事よりも家族」などの意向が軒並み高まっているそうです。

また、我々は外出自粛という高ストレス下での生活を経験しました。心身の不調を感じる人も多かったのではないかと思います。そんな環境から我々は「睡眠」、「運動」、「食事」の大切さを学習しました。規則正しい生活へシフトしているといえます。

こうした変化から、「スローに、丁寧に、健康に、人とのコミュニケーションを大切にしながら生きて行きたい」という気持ちが高まっているのではないかと思います。

コロナから学んだこと

私達はこのコロナから多くを学んでいます。ひとつは「世界は狭い」ということ。言い換えれば世界はつながっているということです。一つの国の話ではなく、全世界的に影響を与えているウィルスの危機から、地球は一つで狭い世界であるということを感じます。

隣の国、隣の県、隣の家で起こっている事は、全てもはや他人事ではありません。自分の行動も誰かに影響を与える。一人はみんなで、みんなは一人であるということ。

また、世界中はテクノロジーによってもつながっています。SNS含めて、情報は高速で流通し、世界の裏側の情報も手元で知ることができます。そういう意味でも「世界は狭い」と言えます。

「狭い」そして「つながっている」、これは現代を生きる上で、頭に常に持っていなければいけない概念だと思います。

そして、もう一つ学んだことは「人は社会的な生き物である」ということ。ソーシャルディスタンスという言葉は共通概念として広く知られましたが、社会的〇〇という考え方が重要なのは、人間が「社会」の上に成り立っている生き物だからです。

「より強く誰かとつながっている人の方が幸福で、より健康である」という調査結果もあります。社会的なつながりは人を幸せにします。そう考えるとソーシャルディスタンスをキープするということは、幸福を感じにくい世の中になるということでもあります。

だからこそ、最もミニマムな社会である「家族」の価値が今後さらに高まるのではないかと思います。

まとめ

コロナによる経済的なネガティブインパクトはあるものの、一方で精神的、時間的ゆとりや家族の重要性を再認識するなど、生活全体の満足度は決して低下しているわけではありません。

我々はコロナから健康の大切さ、家族の大切さ、世界の小ささ、社会的なつながりの意味など、多くのことを学んでいます。しかしそれらは、当たり前にあったものや考え方だとも言えます。当たり前を「当たり前」と考えずに、「有難い」と思う価値観こそが我々がコロナから本当に学ばなければいけないことなのかもしれません。

人は経験して成長します。今の自分が置かれている環境を「有難い」と考え、ゆっくり丁寧に、そして健康に、人とのコミュニケーションを大切にしながら生きていきたいものですね。

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