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トレンド探し

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金融に限らず、世の中のトレンドで気になったことを、まとめるようにしています
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2020年11月の記事一覧

中国でオンラインコマースも規制対象に

中国でオンラインコマースも規制対象に

コロナ禍で対面での小売販売やライブなどの大規模イベントの開催が難しくなっている中、オンライン上での販売やイベント(要するに投げ銭などを含む活動)が増えていることはお気づきかと。

またコロナ前からこのトレンドの先端を走っているともいえる中国にて、ライブ配信な今後の未成年による投げ銭などが登録が必要となった模様。

ライブ配信を手掛ける企業を登録制とし、未成年がお金を払って応援する「投げ銭」をするこ

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やはり外圧が変化の風を作る

日本に変化が必要であれば、黒船のような外圧が必要、みたいな話はよく聞いている気がしますが、下記の件もそのような一例かな、と思います。

2020年11月27日に、三井不動産による東京ドームに対する友好的TOB(買収提案)を発表。東京ドームは以前から、資産効率の向上が問題視されていて、特にコロナ禍において、ライブや野球などのエンターテインメントが開催できず、収益悪化したこともあり、筆頭株主である海外

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世界株高にみる、今後の変化とは

世界株高にみる、今後の変化とは

前回の投稿では、中央銀行による継続的な資金供給(量的緩和)を背景に株なりビットコインにお金が流れ、株高になっているのでは、という話をしました。その続きを書いてみようと思います。前回投稿は下記をご確認ください。

まずは日銀の10月の金融政策決定会合にて、日銀の量的緩和策の一つの柱である、ETF買いについて言及があった模様。

日銀による上場投資信託(ETF)などの大規模な買い入れを巡っては市場で必

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量的緩和の影響度合いの違い

量的緩和の影響度合いの違い

今回は中央銀行の量的緩和政策の影響を、違う角度から見てみたい。

銀行再編や金融関連の過去投稿に関しては、下記をご確認ください。
-危機時の中銀対応、中銀政策を通じた銀行・生保リスク、銀行再編の道のり、地銀へのメッセージ、地銀再編続編、金融システムの危機時対応、菅官房長官の地銀再編、欧州でも大型銀行再編、不祥事も再編を後押し?、気付いているvs.気づいてない、地銀再編は進んでいる?

上記記事のよ

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ちょっと気になったこと③

ちょっと気になったこと③

三連休の最終日ということで、一先ず『ちょっと気になったこと』シリーズを簡単に締めくく投稿をしようと思います。

まず最初は米中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)は、コロナ禍での経済対策として、米財務省に委任される形行ってきた資金供給による救済プログラムの一部停止、そして財務省に予算の返金を行う、と発表したそうです。

政策自体はコロナ禍で苦戦する経済に対する財務政策に反抗するような流れと取られ、

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ちょっと気になったこと②

ちょっと気になったこと②

勤労感謝の日を含めて3連休ということで、日本の都市部ではコロナ感染拡大も進んでいることもあり、今回もいくつか気になったことを書いていこうと思います。

まず最初は優秀な才能が他国へ行ってしまう、所謂『ブレインドレイン(Brain Drain)』についてです。

上記記事のように中国が科学技術に注力していることもあり、日本を含めた海外から、優秀でありながらあまり国内でサポートを受けていられない研究者

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ちょっと気になったこと①

ちょっと気になったこと①

マクロ経済では、コロナ感染拡大を抑制し、再度経済成長が戻ってきたとされる中国ですが、少し懸念しておいて良いのかな、と思う現象が見られ、個人的に少し気になったので、書いてみます。

まず最初は中国政府がサポートしている業界(半導体では紫光集団、石炭では永煤集団)での社債デフォルト(債務不履行)がみられていることです。石炭の永煤集団は短期債で且つ最高格付け、少額な金額であったこともサプライズ要因、であ

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Withコロナ下での冬の過ごし方

Withコロナ下での冬の過ごし方

北半球の冬が訪れ、各国でコロナ感染者の数が急増、また死者も多くなってきており。日本でも北海道を始め、大都市圏や地方都市でも感染が広がっており、コロナ感染抑制後の経済対策と言われていた、GoToキャンペーン(トラベル、イート、商店街)等は、その感染拡大のきっかけを作った、と矛先がむかっておりますが。。。その間接的な説明は何とも検証しにくいので、ここでは深堀しませんが。

上記記事のように、政府からの

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地銀再編は水面下で進んでいる?

地銀再編は水面下で進んでいる?

先週報道された興味深い日銀の政策にもあるように、省庁のみならず、日銀も後押ししている、地銀再編への動き。でもすぐに実現する?という訳ではないんでしょうか?

銀行再編や金融関連の過去投稿に関しては、下記をご確認ください。
-危機時の中銀対応、中銀政策を通じた銀行・生保リスク、銀行再編の道のり、地銀へのメッセージ、地銀再編続編、金融システムの危機時対応、菅官房長官の地銀再編、欧州でも大型銀行再編、不

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米大統領からみる、融和実現の難しさ

米大統領選という4年ごとのお祭りが終わり、互いを非難していた選挙キャンペーンから融和に持っていく、そうですが。どうなんでしょうか。

過去の投稿について、下記リンクもご確認ください。
米最高裁:
・米最高裁の変化の流れ
・最高裁に関連する雑念
・Post-RBGの最高裁
米大統領選:
・米大統領交代の可能性が上昇中?
・来る大統領選までのアメリカ①
・対中政策は更なる強化の方向か
・来る大統領選ま

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コロナほど注目されていないが...

コロナほど注目されていないが...

コロナ関連の報道が多く、多少ニュースで取り上げてはいたものの、影響度合いに見合ってないな、ピックアップしておいた方が、と思うニュースをいくつか集めてみました。

まず1つ目は、2020年11月15日にRCEP(東アジア地域包括的経済連携)の署名が行われ、ここ数年ではTPP(環太平洋パートナーシップ)や日欧州間のEPA、またEUから離脱する英国との日英EPAなど、日本政府は多くの経済面や貿易面での連

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ブランド価値へのアップデート

ブランドは無形資産の典型であり、資産自体は目に見えないものの、人々がお金を使う先、とでもいえようか。またそのブランド価値は一般的に『稼げる力』で図られ、私の印象では、投資を例えしたとしても、将来どれだけそのブランド価値が『儲かるか』というのは、その後のキャッシュフローに依存し、予知しにくいのでは、と感じる。そこで2つ、現在ブランド価値が問われている企業を例に書いてみたい。

1つ目は浜崎あゆみやT

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規制リスク③リーダーの視点

規制リスク③リーダーの視点

アントグループの上場延期をトピックとして、規制リスクに関していくつか投稿をしてきましたが、またアントグループ上場に関するニュースが出てきたので、続編を書いてみます。

上記記事にもあるように、習主席がどうもアントグループの上場に関して、NOといった模様。こうなると国家リーダーの一言による金融のみならず、企業運営のリスクが高まる、という示唆にもなるかと思います。(勿論大規模で、一国の体制に影響を及ぼ

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Tiktokとニトリの続編

Tiktokとニトリの続編

以前から投稿に書いていた動き(米中対立や日本でのM&A)について、続編を書いてみます。

過去の米中対立の投稿に関しては、下記をご確認ください。
・ファーウエイ規制に対する中国の対応(半導体)
・漁夫の利(サムソンに関して)
・SMICの上場
・対中政策の強化の予感
・ファーウエイ包囲網
・米国の半導体産業支援
・静かな業界再編
・半導体は二分化するか

去る米大統領選挙中、宙に浮いていたような、

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